プロローグ
この小説は私の妄想が創りあげていくものです。温かい目で見てください。
「ハァ ハァ…あー クソ、寝坊した!しょっぱなから遅刻とかシャレになんねーぞ」
今日は高校の入学式
なのに完全に寝坊してしまった。自転車で家から15分のところにある学校ってことで気を抜いてしまい、二度寝した結果がこれだ。
「お袋と親父は…てきとうだからまぁ置いといて、兄貴は同じ学校なんだから起こしてくれりゃいいのによ」
と文句をタラタラ言いながら必死に自転車を漕いでいる今現在。
左腕にはめたお気に入りのG-SHOCKを見ると、新入生の集合時間9:00まであと5分
「ヤッベ、間に合わねぇ」
と思ったときだった。
「キャー」
「うわっ」
キキー
ガッシャーン
急に目の前に現れた何かを寸前でよけたオレは自転車ごと豪快にコケてしまった。
「痛ってぇ、急に飛び出してくんじゃねーよテメー!」
擦りむいた膝を押さえながらオレは怒鳴った
「はぁー!?アンタが馬鹿みたいなスピードで走ってくるのがいけないんでしょ」
返ってきたのは言葉も口調も激しいものだった。
「なんだと、この野郎!」
と言いながら飛び出してきた何かに目を向ける。
そこには先ほど返ってきた激しい口調には全く似合わない容姿の少女が立っていた。
かわいい…
と思ったのもつかの間、
「ちょっと、アンタ聞いてんの?ぶつかってたら大怪我してたじゃない!ちゃんと謝ってよね」
日本女性の象徴のようなロングの黒髪をなびかせながらその少女は言い放った。
目の前に立つ可憐な少女から放たれた激しい口調に面食らいながらも言い返す
「は、はぁ!?なんでオレが謝らなきゃいけねーだよ、飛び出してきたのはそっちだろ!」
そんなオレの言葉はこの少女には届かないようだ。
「とにかく謝ってよね!」
返ってきた言葉に苛立ちを憶え威嚇して黙らせてやろうと思ったとき、
ふと我に返ったオレは左腕のG-SHOCKを見た。そこに浮かびあがった数字は"8:57"
慌てたオレは倒れた自転車を起こしサドルに跨った。
「わりぃけどお前にかまってるヒマねぇんだ、急いでるから。んじゃあね~」
後ろで騒ぐ少女を無視して再び学校へと自転車を走らせる…




