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鋼月の軌跡  作者: チョコレ
第一章 蒼白の月鋼機
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(13)巨影激闘

 試合開始のサイレンがフィールド中に響き渡る。

 その瞬間、タイタンギアが青白い光を纏って動き出した。


 ヤバい。


 あのデカさでこの迫力。巨体が揺れるたびに、空気が押し潰されるような圧力がコックピットまで伝わってくる。


「化け物じゃん、あれ…」


 思わず漏れた声が、自分のものじゃないみたいに聞こえた。操縦桿を握る手がじっとりと汗ばんで、滑りそうになるのを必死で抑える。


 そしたら、司会がさらに煽ってきやがる。


「おぉっと! 巨体が動き出した!」

「ロードラスト、この重装甲をどう突破するのか!?」


「黙ってろっての!」


 舌打ちしながら視界をぐるりと確認する。

 だけど、その一瞬の隙をストームフェンサーが逃すわけねぇ。

 奴が猛スピードで突っ込んできた。


「速っ!」


 弧を描くブーメランブレードが鋭い音を立てながら、左腕のシールドに弾かれる。でも、その衝撃で機体全体がグラッと揺れる。


 ストームフェンサーの動き、マジで読めねぇ。


「リュウトさん、タイタンギアが動きます!」


 ルナの警告と同時に、視界が青白い光に包まれた。


「何だ!?」


 タイタンギアの胸部装甲が展開され、強烈な波動が空間を襲う。


 警告音が一斉に鳴り響く。


 "SYSTEM MALFUNCTION: RESPONSE DELAY DETECTED"


「指向性EMPです!機能低下を確認!」


 ルナの声がノイズ混じりで聞こえてくるけど、機体の反応が鈍くなってる。

 脚部スラスターがもたついて、全然動けねぇ。


 この隙を狙うように、タイタンギアのプラズマランスがギラギラ輝き始める。


「ルナ!危ねぇ!」


 叫ぶ間もなく、プラズマランスがルミナスフローラの右肩をぶち抜いた。


「ルナ、大丈夫か!?」


「右肩が損傷…でも、まだ戦えます!」


 ルナの声は冷静だけど、少し緊張してるのがわかる。

 このままだと次は確実にこっちがやられる。


 その時だった。


 ストームフェンサーが信じられない速さで突っ込んできた。マジで影みたいに間合いを詰めてくる。このままじゃルナがやられる!


「やらせるかっ…!」


 俺はとっさにロードラストの右肩からリペアドリルを射出した。


「頼む、当たれ…!」


 ドリルは見事にストームフェンサーの脚の関節に突き刺さる。

 ギギギッと金属が悲鳴を上げて、奴の動きが鈍った。


「よっしゃ、次は俺のターンだ!」


 すかさずクロ―を展開して、ロードラストを前進させる。ストームフェンサーが最後の悪あがきでブーメランブレードを振りかざしてきたけど、そんなの知ったことか!


 強引に受け流して間合いを詰める。

 クロ―を奴の胴体に叩き込むと、装甲がズタズタに引き裂かれていく。


「おお、これが伝導ラインの力か!マジで凄ぇ!」


 ストームフェンサーの巨体が崩れ落ちて、完全に動きが止まった。

 けど…俺のロードラストも脚をやられた。


「くそ、相打ちかよ…!」


 そして、目の前にはタイタンギア。

 あの巨体が微動だにせず立ちはだかってる。

 まるで「本番はここからだ」って挑発してくるみたいだ。


 全身が緊張で固まる。

 どうする…次の一手!?

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@chocola_carlyle

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