40 王様です
王様が登場しますよ
恐らく、今回の話が一番長くなっています
ルレナさんに言われた言葉は衝撃的な物だった。このグリューン王国の王様が王宮に来いだと?この王国のギルドマスターであるミーハさんは呼ばれてもいいけど何で僕まで……。
「何故、僕も呼ばれたのでしょうか……」
「グリューン王国の王様はギルドマスターであるミーハに付き合っている人も居なくて30近くもなるのにそもそも彼氏もできたこと無い事を心配なさっていました。自分にはどうにも出来ないと思っていたらアランさんが現れたんですよ。ミーハの隣に男が居るなんて知ったら王様は大喜びだったのでしょう。そして、恐らくですがアランさんが呼ばれた理由はどんな人か自分の目で確認したいからでしょうね」
「何か諦めがつきました。そんなにも心配しているのなら行かない訳には行きませんね」
「まぁ、断ったとしてもギルド会館の真ん前にいる兵に無理矢理連れて行かれるでしょうけどね。試しに断ったって言ってきます?」
「そんな悪ふざけ止めて下さいよ。ちゃんと行きますから。ほら、ミーハさんも寝てないで起きてくださいよ」
僕が起こそうとしても全然起きる気配がないな。無理矢理起こすのも嫌なんだけど。
「仕方ありませんね。私が起こしましょう」
ルレナさんは寝ているミーハさんに向かって首にチョップを入れた。ミーハさんは起きたはいいものの中々眠気が取れないようだ。
「こんな時に…。最終奥義を使うしかありませんね」
最終奥義と言うからもっと凄い事をやるかと思ったらミーハさんに耳にちょっと耳打ちしたらミーハさんが急に僕の方に来て、僕に抱きついて来たのだ。
「急にどうしたんですか?」
「…………」
「ルレナさん、何か変な事言いました?」
「いえいえ。私はただ進言したに過ぎませんから」
「そうですか。ミーハさんもずっと抱きついてないで王宮に行きますよ。王様が呼んでいるのに遅れたらだめで……」
僕の目の前には遠くからしか見た事がない、きらびやかな所が真ん前にはあった。
「もう、転送魔法で王宮の真ん前に来たよ」
「流石です……」
マジでびっくりした。でも、ギルド会館の前で待ってる兵にはふざけるなって言われるかな?
王宮の門番の兵がミーハさんを見ると何か分かったかのように門を開けた。僕の事はミーハさんがちゃんと説明してくれたから何も言われることなく通れた。王宮は、ミーハさんの家とは比べ物にならないな。部屋とかむっちゃあるし、庭園まであってさ。もう、ここに居るのが嫌になってきたよ。
そんな事を考えながらミーハさんと兵さんに連れられて来たところはでっかいドアの前だった。中では揉めているように聞こえる。兵さんは様子を見に中に入っていった。
数分もしない内に兵さんは戻ってきた。どうやら、王様が僕とミーハさんの3人で話したいらしいけど、側近がうるさかったようだ。何とか説得して3人で話せることになったらしい。てか、兵さんが入ってから数分で説得出来るって兵さん半端じゃないな。
てことで、今は王様と僕とミーハさんの3人きりになっている。僕が想像していた王様は髭を生やしたご老人かと思ったら40代程で結構顔もきっちりしてらっしゃる人だった。
「よく来たな。ミーハよ」
「あんたには呼ばれたから来ただけだよ」
「それでも、私は嬉しいぞ。ミーハも来てくれたし、ミーハが初めて付き合う男も見れたしな。そなたは、アランと言ったな」
「はい、王様」
「そう賢まらないでほしいのだが仕方ないか。して、アランよ。ちょっと、こっちに来てくれぬか」
「…分かりました」
何言われんだろうな……。外面ではあんな事を言っておきながら本当は嫌だとか言われたら面倒だよな。面倒な事ではないと祈っておこう。
僕が王様の近くに行くと、王様はミーハさんには聞こえない程度のボリュームで僕に話しかけてきた。
「アランよ。本当にミーハと付き合ってくれてありがとう。ミーハの事は昔色々とあって小さい頃から知っていた。冒険者ではあったがあのルックスだから結構モテていた。だが、ミーハは冒険者という職業に夢中で言い寄っていた男達も去っていった。ミーハが冒険者に飽きてきた時にギルドマスターの話を持ち掛けてミーハは25歳の時にやることになった。しかし、ギルドマスターとは以外と仕事がないのだ。仕事がない事でミーハは初めて孤独と知ってしまったんだ。それからのミーハの行動には苦労した。そんな時に現れたのが君だ。君のお陰でミーハの暴走が止められた。これから、ミーハの事をよろしく頼むよ」
王様の話長かったな。まぁ、ミーハさんについてちょっと知ることは出来たし良かったかな。忘れてたけど、王様に無言はダメだな。
「分かりました」
「ねーー。話し終わったのー」
「終わったぞ。アランの事は大切にするんだぞ」
「勿論よ。アラン帰ろ」
「では、王様失礼します」
「分かった。次に会う日を楽しみにしている」
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僕はミーハさんの転送魔法で王様の前からギルド会館の前にいた。ミーハさんは、ルレナさんに呼ばれて仕事に戻ったようだ。
僕は元々泊まっていた宿で久しぶりにポーションでも作ってよかったんだけど、前にソウスケに教えてもらった住民からのクエストでもやってみることにした。
「ルレナさーん」
「ミーハの近くにいなくていいんですか」
「ミーハさんは、今は仕事の真っ最中ですし邪魔したくないですからね。今日は住民からのクエストをやりにきたんですけど」
「なるほど。こちらに、今やれるクエスト欄があるので気になったのがあったら言ってください」
「分かりました」
さて、何があるかだよな。建物修理なんて無理だし。動物の世話なんて出来ないしな。後となると何があるかな?
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最終的にはこれに行き着いた。て言うか、今やれる事と言ったらこれぐらいだった。ついでに、レットも結構高かったのも理由なんだけど。
「これで、やろしいのですか」
「楽しそうですし」
僕が受けたクエストは1日ほど子供の相手をしてほしいと言う物だった。対象者は、5歳の双子の女の子だ。別に僕はロリコンではない。断じて、ミーハさん一筋だ。
「後、気になったことがあったんですけど。行くのは何時でもって事は書かれているんですけど、何処に行けばいいですかね……。そっちで分かりませんか」
「確認してみます」
ルレナさんは確認しに事務室兼休憩室に向かって行った。戻ってきたのは10分ほど経った頃だった。
「上の人に聞いたら、このクエストはアランさん専用のクエストに指定されてました」
「え?」
「このクエストはつい30分ほど前に発行されたクエストできちんと情報が来ていませんでした。それで、クエストを発行されたのは我が国の王様です。相手は王様の息子さんの子供のようです」
「え?」
どうやら、僕が選んだクエストはとんでもない地雷だったようだ。どうしよう。断りたいんですけど……。
次回の投稿は今週の土、日のどちらかに3話ほど投稿する予定です




