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Fクラス  作者: くるリンパ
5/6

トリガー

空也の人を助けるという強い意志が

空也自身の意識の中に引き寄せられた。


「...ここはどこだ?」


『ここは、汝の精神の中である。

これから我は汝に3択を与える。

いずれを選ぶも汝の自由。』


「3択って、何を答える?そんなのは後でいい。

今は彼女を、早希を助けたいんだ。」


空也は突然の事で、少しパニック

を起こしていた。


『では、我の問いかけに答えさっさと

助けにゆけば良い。では、行くぞ。』


少し、間をおいて話を続けた。


『全ての者と脳内ネットワークを形勢し

受信送信コントロールを自在に扱える能力』


さっさと答えるつもりだったが

俺にも能力が使えるようになるのか。

安易に回答しなくてよかった。

でもこれじゃだめだ、早希は助からない。


『この世の全てのものを対価交換する能力』


これは一見シンプルで早希は助かるかも

しれないが対価の加減は難しい。そもそも

対価交換を何が判定してどう交換されるか

判断出来ない。


『 万物において、上限、下限を自在に

操作する能力』


少し間をおいて、声は言葉を続ける。


『決定後、変更は出来ない。

この選択肢で汝の人生は大きく変化する。

よく考える事だ。』


上限、下限っての程度がどの程度か

判断出来ないが、これが助けられる

可能性が1番高そうだと空也は判断した。


「俺は万物において、上限、下限を自在に

操作する能力が欲しい。」


そう答えると目が開けられない程の

光に包まれて意識を失った。

意識が目覚めたのは早希が怪我をおってから

どれ位たったのだろう。慌てて空也は早希の

安否を確認するとまだ息をしている。

それ程、時は立っていないのであろう。


空也は静かに早希を自分の方へ抱き寄せ

先程のやりとりに疑心を持ちつつも藁をも

すがる気持ちでこれでダメなら彼女は

助からない、と言う気持ちもありつつ

つぶやいた。


「彼女の傷を最小とする。」


空也が呟くと一瞬だった。

何が起きたか誰もわからない。

もちろん、空也自身も。


「なぁ、空やん何をしたんや?」


彼女の傷は全てなかったものとなった。


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