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俺は森の中で、座り込んで草をもしゃもしゃしているハクのお腹にもたれかかりながら、オクハリのギルドで貰っていた地図を見ていた。
このダルメル王国には、5つの大きな都市がある。
先程通りすぎたオクハリの他に、クヌルギ、ホロウサ、スクロ、それに首都のビンスタスだ。
スクロを過ぎると、南の大国のフィルマルトの国境が近い。
ドワーフの国はスクロからが一番近くに見えるな。スクロからは北北東、ビンスタスからは南南東。
でも、どちらからも微妙な距離だな。まあそれは道々考えよう。
「なあ、アド。ドワーフのところでは、なんか諍いを収めるとか言ってたよな。」
『そうですよ。なのでドワーフの国に行かなければなりませんね』
うーん、どうやってドワーフの国に行くんだ。
俺の中の勇者の記憶にも、ドワーフの国に入ったというものはない。
エルフの国みたいに隠されているわけじゃ無いけど、あそこも割と排他的なんだよな。技術を盗まれたくないとかなんとか言って。
預言者のおばばがいる島へ行く船が出てたのは、ホロウサだったよな。久しぶりに会いたいし、おばばに相談してみるか。
あー、それにしてもハクのお腹はあったかい。眠くなってきそうだ。
ドワーフと言えば、この間アマリさんが言ってたドワーフの商品の廉価版の話。なんか妙なんだよな〜。あれだけ技術に誇りを持っているドワーフたちだ。品質が劣るって言われるような物を作る訳がないと思うんだけど。
クヌルギに着いたら、道具屋を覗いてみるか。
ミリアムさんにお借りしている旅の一式もメンテナンスしてもらわなきゃだし。
ハクがもぞもぞしだした。もう帰る時間になったのか。ハクといると、ほんと1時間があっという間だ。
「ハク、いつもありがとな。」
オレンジをあげると、嬉しそうに一口でパクリ。
明日もよろしくな。




