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page.81

空気も読まず、頭の中に響くアドの声。

うん…知ってた…まあ、こうなるんだろうな、ってこと。


 

『どんどんどんぱふぱふぱふ〜〜〜♪さぁて皆様お待ちかね!こんな時でも《選択》タイム!!!アドベンチャーゲームブックと言えばこれ!選んだページで行き先が変わる!エイトの運命のショーーーターーーーーイムッ!!!』



「もうーーーーアド!!こんな時って分かってるなら勘弁してくれ!!!」


こんな集団クエスト中にも選択肢を出してくるのかよ。まあ今はまた、このアルマスしか居ないとはいえ。


そしてアルマスは俺の大声で立ち止まり、また俺のことをキョトンと見ている。


「どうされました、勇者エイト。また閉所恐怖症が出てしまいましたか?」


「だから、違うってば!」


まあいい、こいつは無視だ。

とりあえずアドが出してきた選択肢に集中しよう。

俺は心を落ち着けて、空中に浮かび上がるスクリーンを凝視した。



―38ページへすすむ→

―60ページへすすむ→

―79ページへすすむ→



前回は、90・91・92の連続というえげつないページ並びだったが、今回は普通な感じだ。

でも結局は勘に頼るしかないんだけどね。


「よし、アド!79ページだ。」


『畏まりました。ではエイトを79ページに転移します』




転移された先は、ダンジョン内の細い道か?薄暗い中の、登りになっている通路にいるようだ。

もしかして、正解の道なんだろうか?


じわりと、アドに勝った!という気持ちが沸き上がってきた時、妙な音が聞こえた。

前方からのどんどん大きくなってくるドドド…という音だ。


突如、俺の目の前には、通路の幅いっぱいに波のように押し寄せてくる水が!


「水責め〜〜〜〜!?!?」


俺とアルマスはあっという間に濁流に押し流されていった……








〈終〉








「ゲホッゲホッ……ふぅ、まだ腹の中に水があるみたいだ……」


俺は、元の場所で仰向けのまま、片手で腹を押さえて息を整えていた。


巻き込まれたはずのアルマスは、今回も何事もなかったかのようにキョトンとしている。実際お前には何も起きていないんだもんな…ほんとうらやましいよ。


「どうされました、いきなり寝転んだりして。新しい深呼吸健康法ですか?」


「もう!何なんだよそれ!大体そんな健康法あるのかよ!!」



また罠を踏んでしまった。悔しい!


俺はよろよろと起き上がり、次はどちらのページにするかを考え始めるのだった。


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