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俺のダンジョン探索のため、白銀のエルフの王の命で応援がくることになった。といってもエルフのことだ。もちろん探索に同行するわけではない。
外界から戻ってきていた蒼のエルフの長、アマルガリタが俺をサポートするリーダーだ。彼女は俺を見るなり嬉しそうに駆け寄ってきた。
「勇者エイト、来てくれたんだね!で、ここでもダンジョンに潜るんだって?あっはっは!」
肩をばんばん叩かれる。相変わらず豪快なおばちゃんだな。釣られてこちらも笑ってしまう。
叡智を司る蒼のエルフたちが、国内のダンジョンの位置を確認してくれた。国の外れに3つあるそうだ。
どうやらそれらのダンジョンの一部は人間界と接しているらしいが、向こう側からはエルフの国には入ってこれないよう結界は施してあるらしい。だから邪魔は入らない、との説明があった。
戦闘を司る紅のエルフがダンジョンの場所まで送ってくれることになった。彼らはそこで警備をし、万一モンスターが飛び出してきたら退治するとのこと。
俺はアマルガリタに、時間の経過が分かる時計と、割ればダンジョンから外に出られる帰還石の用意をお願いした。
「エイト、それだけでいいのかい?」
少し心配げにしてくれるアマルガリタ。
今回潜るのはエルフの国内にある前人未到のダンジョンだ。ソロでの探索ということもあり、様子を見ながら帰還石でちょくちょく戻るようにするつもりだ。
「それで大丈夫だ。あ、そうだ。おばちゃんのジュース、分けてくれない?あれ美味しくて元気が出るからさ。」
そういってウインクすると、彼女は「それなら1トンでも持たせてやるよ。」と大笑いした。
いや……そんなに要らないし……
「ああ、ジュースで思い出したよ。ムユツミでバイナがさ、エイトのおかげでバルマスの王から褒賞貰えたって喜んでたよ。もし会えたら伝えて欲しいって言ってたさ。」
そうか、バイナ良かったな。
こちらも彼のおかげで、エルフの国でダンジョンを探索する案が見つかったんだ。アマルガリタにそう言うと、彼女は「それが、縁さね。」と優しく微笑んだ。
ライフワークのジュース研究のため、試飲しすぎでぽっちゃりしてしまったという彼女だが、そういう風に笑うと、エルフらしい高貴な美しさが見えた。




