↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

44/184

page.44

温浴施設が使えず、すごすごと宿に戻った俺は、仕方なく部屋の風呂で簡単に汗を流した。ここでもアマルガリタは高級宿を取っておいてくれたので、部屋には一応風呂があるんだ。


夕食の時間まではしばらくあるので、ベッドに腰掛けて、アドと話をしてみることにした。


『なんですかぁ?暇になったからってお話タイムですか?私はそんな暇じゃないんですけど〜』


何故か不機嫌そうなアド。本のくせに暇じゃないって何?


「まあそう言うなって。ちょっと聞きたいことがあるんだよ。」


俺は選択肢で見つけたアイテムのことを尋ねてみた。


「聖剣はともかくとして、あのドワーフの失われたコインとか、エルフの短剣とか。選んだページには、時々凄く貴重な物が隠されている訳だろ?何か意味があるのか?」


『内緒です』


「……理由は教えてくれないと?」


『無理ですね』


「アド、いやアド様!そこをなんとか!!ヒントだけでもプリーズ!!」


拝むようにして食い下がる俺に、呆れたように答えるアド。


『そうですね…意味が有る物も無い物もあります。私に言えることは、できるだけ見つけておいた方が良いんじゃないか?としか』


アドが教えてくれそうなのはここまでか。


ベッドにゴロンと寝転んで、これまでの選択肢について考えてみる。行ったページに何か規則性とか無いかな……



俺は弾かれたように起き上がり、アドに聞いた。


「なあ、これまで行ったページが簡単に分かったりしない?」


アドは更に呆れたように、俺に答える。


『そんな重要なこと、メモも取っていないのですか?……まあそんな無精者のために、ステータスで確認できるようになってますよ』


「えっ、そうなのか!?どこ見りゃいい?」


『ステータスのページの、次のタブを開いてください』


「タブって、エクセルシートかよ!?」


俺はさっそくステータスをオープンしてみた。

あ…ほんとだ。下にタブがある。

さっそくそのタブをクリックする。



【アイテム】

・42ページ エルフの黄金の短剣

・50ページ ドワーフのコイン

・137ページ 聖剣エクスカリバー


【正しいルート】

・87ページ


【罠】

・10ページ 毒ガス

・71ページ 無数の矢

・215ページ 底なしの空間


【その他】

・25ページ 行き止まり



ほんとだ。一覧になってるわ。


うーん…特に規則性は無いみたいだ。

とりあえず、同じ罠を踏む危険はこれで避けられる。


「サンキュー、アド。これほんとに助かる。」


『どういたしまして』


あ、少し機嫌が直ったっぽい。ちょっと調子に乗ってみるか。


「なあアド。俺、アドのことももっと知りたいんだけど。なんで本なのにしゃべったりするんだ?」


『私はこの本のナビゲーターなので』


「じゃあ、なんでそれ以外に俺をからかったりするんだよ?」


『ん〜…単に、いちいちリアクションが大きいから?』


「なんだよ、それ!」


俺は思わず吹き出した。

変なやつだけど、俺もこいつを面白いと思ってる。


これ以上アドは返事をしなかったけど、今日はまあこれでいいか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。