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かなりの距離を歩き森を抜けると、遠目に高い塔が見えた。あそこに町があるらしい。


さらにかなり歩いて到着したムユツミはなかなか栄えた町のようだ。行き交う人々、賑やかな野菜の市や屋台、走り回る子どもたちの姿。

ゲームブックの中のストーリーとはいえ、生きている世界を実感しほっとする。


アドのナビゲートのおかげで、迷わずストーリー上で現時点での拠点となっている宿に到着した。

部屋は2階にあり、階下は酒場。そのわいわいと賑やかな喧騒をBGMに疲れた足で階段を登る。


こじんまりとした、ベッドと簡易なデスクがあるだけのその部屋で、とりあえずその辺りに荷物を置き、装備を外し、ブーツを脱ぎ散らかしてばったりベッドに倒れ込む。


「はーーーーー疲れた……死ぬ……」


訳の分からない本に出会い、いきなりその中の世界に連れこまれ、何かこれからいろいろ冒険が待っているらしい。


「うーなんでこんなことに…」


今日は友人が服を買いにいくのに付き合うだけのはずだった。ついでに就活用のスーツでも見る?と笑っていたのがもう遠い昔のことのようだ。

アドによると、ストーリーをクリアするとあの図書館のあの時間に戻れるらしいけど、そのクリアがいつになることやら。


この世界のことや、これから起きるストーリーについては明日アドに聞こう。この疲れ切った頭と身体では無理だ。今日はもうとにかく眠い……


『エイト、夕食は取らないのですか?ちゃんと汗を流してから寝たほうが良いですよ?』


「うるせぇアド!お前はおかんか!?!?……頼むから今は寝かせて……」


アドに向かって叫んでから、俺は気絶するようにぱたりと眠りに落ちた。

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