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『まずはチュートリアルの確認です』
やっとまともに仕事を始めたアドは、俺の目の前にスクリーンを表示させた。RPGとかでよく見るあれだ。
これからはこのステータス画面を呼び出すことで、俺の状態が確認できるとのこと。ちょっとワクワクする。
俺は地面にどっかと座りこみ、画面に表示されているステータスをひとつずつ確認してみた。
【ステータス】
名前: エイト
種族: 人間
年齢: 21歳
性別:男性
身長:175センチ
体重:65キロ
職業: 勇者
レベル: 30
HP: 1200 / 1200
MP: 450 / 450
【装備・所持品】
持ち物:古びた勇者の装備一式、32ゴールド、持ち物を異空間に保管できるマジックバッグ、討伐した魔物の身体の一部分
武器:錆びた小型の剣、折れた剣
【魔法属性】風
・衝撃波―手のひらから発する魔力で相手を吹き飛ばす 【Lv.10】
・高速移動―自身が発した風に乗り、高速で移動ができる 【Lv.8】
・突っ込み―高速で相手に突っ込みをいれる 【Lv.12】
戦いでメインに剣を使うレベル30の勇者としては、標準的なステータスらしい。
しかし………おい。突っ込みって……技か?しかも微妙に他よりレベル高くね?これは物理的にってことでいいのか?
お、マジックバッグは良いな。四次元ポケットみたいでちょっと感動。
アドによると、現時点はストーリーの序盤。勇者エイトは魔物討伐の依頼を単身達成した帰りで、剣が壊れ装備もかなり傷んだ状態。これから宿を取っている町に戻り、装備を買い替える必要があるのだそうだ。
そういえば、今着ている装備の服やブーツは埃でかなり汚れたり傷んだりしているしな。
1ゴールドが約1万円の認識で良いとすると、ちょっと良い装備が買えるのだろうか。ちなみにシルバーの硬貨だと千円、銅の硬貨は100円と考えると分かりやすいらしい。
討伐帰りということだから、町のギルドに寄るといくらかは所持金が増えるだろう。
「よっしゃ、じゃとりあえず町に向かうか。アド、ナビゲート頼むぞ。………おい、アド?」
『…ぅう〜ん……はっ!エイトの中の心地よい温かさに、うっかりうとうとしてました』
もう突っ込む気力もない。
「……とりあえず、案内頼むわ………」
俺はヨロヨロした足取りで町へと向かうのであった。




