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断罪された悪役令嬢は契約で国を買い取る ~支配ではなく市場で無双します~  作者: 朝凪ことは


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第91話 選ばせるという戦い

 「変えます」


 その一言で。


 空気が張り詰めた。


 王城・戦略室。


 全員の視線が、レティシアに集まる。


「方法を」


 静かに。


 だが、迷いなく。


 ルーカスが問う。


「……どう変える」


 短く。


 重い問い。


 レティシアは答える。


「“同じこと”はしません」


 沈黙。


 アルベルトが眉をひそめる。


「勝てるのか、それで」


「勝てません」


 即答。


 その速さに、誰も言葉を挟めない。


「彼らのやり方は合理的です」


 一瞬の間。


「速い」


「強い」


「だから勝っている」


 沈黙。


「ですが」


 レティシアの声がわずかに変わる。


「それは“支配”です」


 その言葉に、空気が揺れる。


 イザベラが言う。


「違うの?」


「違います」


 レティシアは言う。


「彼らは“選ばない”」


「必要なものを、決めて与える」


「だから速い」


「ですが」


 一瞬の間。


「選択はない」


 沈黙。


「連盟は違います」


「選びます」


「だから遅い」


 その言葉は、誰もが理解していた。


 だからこそ、重い。


 エルミアが言う。


「……じゃあ」


「どうするんですか」


 レティシアは答える。


「残します」


 一瞬の間。


「選択を」


 沈黙。


 ルーカスが目を細める。


「……具体的には」


 レティシアは一歩前に出る。


「条件付き配給にします」


 空気が動く。


「条件?」


 アルベルトが問う。


「はい」


 レティシアは頷く。


「来た者すべてに与えるのではなく」


「一定の基準を設ける」


 沈黙。


「ですが」


 一瞬の間。


「拒否はしません」


 イザベラが笑う。


「……なるほど」


「選べる形にするのね」


「ええ」


 レティシアは言う。


「彼らは“決める”」


「我々は“選ばせる”」


 その違い。


 それだけ。


 だが。


 本質的に違う。


「例えば」


 レティシアは続ける。


「登録すれば優先配給」


「協力すれば追加支援」


「だが」


 一瞬の間。


「拒否しても排除しない」


 沈黙。


 エルミアが言う。


「……それで」


「人は来ますか」


 レティシアは答える。


「分かりません」


 一瞬の間。


「ですが」


「それでも選ぶ人はいます」


 その言葉は静かだった。


 だが。


 確信があった。


「そして」


「それが広がれば」


 一瞬の間。


「流れは変わります」


 ルーカスが腕を組む。


「……遅いな」


「ええ」


 レティシアは頷く。


「ですが」


「連盟は速さでは勝てません」


 沈黙。


「ならば」


 一瞬の間。


「違うもので勝つしかありません」


 その言葉に。


 空気が変わる。


 アルベルトが笑う。


「いい」


「面白い」


 イザベラも頷く。


「やりましょう」


 ルーカスは少しだけ考える。


 そして。


「……やる」


 短い言葉。


 だが。


 決定だった。


 エルミアが言う。


「……これで」


「変わりますか」


 レティシアは窓の外を見る。


 遠く。


 まだ煙が上がっている。


「分かりません」


 一瞬の間。


「ですが」


 その目が、わずかに強くなる。


「変えます」


 その言葉と同時に。


 新たな戦いが始まった。

ついにレティシアの対抗策が出ました。


今回のポイントは、

「同じことをしない」という選択です。


速さでは負ける。

だから戦い方を変える。


ここからは“選ばせる戦い”になります。


この作品の本質が出てくるゾーンです。


面白いと感じていただけたら、

ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。


次話は「実行」です。一気に状況が動きます。

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