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67上陸地は大混乱

3人が潰れているうちに休む事が出来て今日は快適な朝を迎える事が出来た。

しかも日の出頃に目が覚めてしまったのでのんびりルアーを投げては木の板に糸を巻いてでやっているとそこそこ大物と直接糸を通しての駆け引きを楽しめ気分はまぐろ漁の手釣りで充実した朝を過ごす事が出来た。しかも甲板?屋根?の上でBBQセットを出して釣りたてを丸焼きで豪華な朝食を堪能した頃にみんなが起きてきた。


ちょっとみんなお疲れモードで体がだるそうだったから昨日のイソギンチャク触手拘束は自粛しようと心に決めるのであった。

陸からの一定距離で自動操縦にしているので、みんなでエンジョイ。釣りをしたり水中観察したりして楽しみながら移動を満喫できていた。

たまにサメらしきものの襲撃もあって緊張感を味わう場面もあったが特に苦戦する事もなく撃退には成功して気分転換にはなっていた。


船で海から陸地を観察するが切り立った崖が多く砂浜があっても崖に囲われていたりとなかなか良い場所が見つからない。

そのうちみんな完全に飽きてしまい、3人に昨日の仕返しを食らうのだがこの時イソギンチャクはすでに返した後でいつも通り何事もなく普通の返り討ちにしておいた。大海原で解放的な展開を覚えてしまい癖になりそうである。


ひと段落ついた時には陸地の景色が変わっていた。さほど高くはないが崖の上で多くの人が追い詰められているのか崖ギリギリの所に背を向け佇んでいた。そのうち猿と思われる群れに囲まれ数人が崖から落ちてしまった。

近くにそこそこの砂浜があり岩場もあるがそこそこの平地も奥に見えるのでここを上陸地に定め自動操縦を解除しハンドルを手に持ち船モードで落ちた場所に接近するが水深が浅いので上陸モードに切り替えタイヤの位置が下がり陸地に近付いてタイヤが着くと車高が上がり走行モードに切り替わった。

装甲車を高速移動させて襲撃地点の下にたどり着き落ちた人の救助を始めて、アーネの糸で梯子を作ってもらいリーブに先行してもらいテルトと俺で下から援護した。

リーブが登りきり梯子の場所を確保してもらい次に俺が登り、救助の終わったアーネも壁面を自分で登り上にたどり着いた。


それは獣人の一団と思われる集団が猿の魔物の集団に襲いかかられていた。

どうやら村ごと追い立てられて捕まってはどこかに連れて行かれてで今も目の前で1人連れて行かれてしまっていた。


そこで生き残っていたのは10人ほどの男女だろうか?

このままではみんな攫われてしまうので全員を装甲車の中に匿えるように目の前で攫われた1人を救出するためにアーネに支援させて獣人さん達を装甲車に下ろし、その間にリーブに突撃してもらいテルトに集団の牽制で連れ去った猿を俺が200m程の遠距離狙撃。解放された人の元に薙刀を振り回し突撃して担ぎ上げ、退路を2人に確保してもらいつつ3人で装甲車の屋根に飛び乗り、猿を拡散弾で狙撃してその隙にアーネの運転で崖から離れ再び海に出る事になった。


今回助けた獣人さんはみんなこの近辺に住んでいた人たちで猿に追い立てられて、逃げていたようだ。

犬、猫、狸、狐、栗鼠、兎、鳥、鼬、牛、豚、山羊、羊と戦闘に向く種族は少ないようで魔の森の猿にやられていて逃げるしかなかったようである。


この魔の森と言うのも元々は普通の森であったがここ数ヶ月で魔物の出現が急に増え被害が増大し、必然的にこの辺りにある大きめな獣人の里にいろいろな種族が逃げて来ていた。


今回助けたメンバーが元々目指していた場所は救助したところから徒歩1時間程南西に移動した所に向かってみるとその集落は滅びた後であった。

これではここで別れてもまた襲撃を受けて攫われるのを待つのみになってしまうので、このまま一緒にさらに南にあると言う獣人の最大集落に移動をする事になったのだがさすがに車内は狭い。

しかし安全性で見れば猿の魔物程度ではこの装甲車を壊す事はほぼ不可能であろうからこのまま我慢してもらい、悪路で揺れてはいるが自転車程度の速度で南下をする事になった。


移動中特にやる事もないので獣人の皆さんにいろいろ質問をしてみた。

特に戦闘方法などを聞いてみたのだが機動力を活かした接近戦で爪を使った格闘戦が主な戦い方で種族によっては性格が温厚すぎてそもそも争い事に向かない一族も居るそうだ。

今回ここに乗ってるのはほぼそんな一族の出の人ばかり…

戦闘力がある一族でも今回の猿は森を利用して三次元の機動で立体的に襲ってくるので、その複雑な動きに翻弄され敗退を余儀なくされたそうだ。


ただ別の戦闘力は俺の理性をかなり削っていた。車の揺れに合わせてポヨンポヨンと揺れ動く物体が目の前で右から左、上から下へとかなりの立体高軌道を見せていた。…身近な3人の視線が痛くなってきたので話を戻そう。


確かに猿の、あの機動力を見せられては対処するには苦労するだろうと思うがそれだけではなさそうだ。

救出に行くときも集団で連携して隙をついて襲うという狡猾な動きを見せていた猿達。


この集団と争うには覚悟が要るだろう。

ただ遠距離は不得意そうなのがせめてもの救いかな?

アウトレンジで一方的に攻撃出来れば少しは撃退出来そうか?

そうなると弓か?でも素人に持たせてもすぐは扱えないだろう?ならボウガンにすれば狙って引き金弾けばいいだけ…

獣人の皆さん強化出来るかな?

ちょっと考えてみるか…


普通のボウガンだと専用の矢を用意する必要があるんだよね?

それだと製造数から最後は物量で押されちゃうか?

それなら普通の矢が代用できる様にするなら結局は弓になっちゃうか…それなら弓に台を付けてボウガンの様にするとデカ過ぎる…

でも昔の中国の兵法家が作ったみたいに備え付けで一回に10本も打てる様にすればそれはそれで有りだな。

普通の大型の弓作らせて台に設置すれば素人でも引き金弾けば良いだけなら非戦闘員を兵力に当てられる。

よし!これで時間稼ぎ出来れば集落着くまでの間襲われても多少の迎撃は出来るかな?

日も落ちてきたし今日の宿泊出来そうな場所着いたら提案してみよう。

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