■箱庭の取り扱い説明書及び仕様書■
作成者:ジミヤ
加入者の増加に伴い随時改訂
第1章 管理者候補の選定・引き抜き
初版に記載。以降の検証結果に応じて追記する。
1-1. 管理者候補の条件
管理者候補は、必ずしも善良である必要はない。また、箱庭を愛していること、管理者になりたいと望んでいることも、候補条件として一律に要求されない。
管理者として活動できるかどうかは、本人の性質・能力・意向と、管理者側からの働きかけが成立するかによる。
候補者の適性と、候補者として引き抜けることは別の問題である。
1-2. 引き抜きの方法
1. 対象となる箱庭を観察する。
2. 管理者候補となり得る人物を選定する。
3. 対象者への働きかけを行う。
4. 引き抜きが成立した場合、管理者として迎え入れる。
※具体的な働きかけの手段、成立条件、失敗時の挙動は検証事項とする。
1-3. 引き抜きに関する注意
候補者として適性があることは、本人が管理者として望ましい行動を取る保証にならない。
引き抜き後の性格や行動を、推薦者の説明だけで判断しない。
管理者として迎え入れた後も、本人の意思や行動が管理者側の想定どおりになるとは限らない。
備考:推薦者がいる場合は、推薦理由も記録すること。推薦理由は適性の証明ではない。
第2章 箱庭の構造
2-1. 箱庭とは
箱庭とは、一定の世界法則と因果関係を持ち、内部の存在が独自の生活・行動・変化を続ける世界である。
2-2. 霧の供給
霧は箱庭を支える資源であり、雨や地下水のように世界へ供給される。
供給量や分布は一様とは限らない。霧が十分に行き渡らない箱庭では、発展が停滞したり、世界が乾いていったりする場合がある。
2-3. 箱庭の終焉
箱庭の終焉は、単純に住人が幸福か不幸か、管理者が満足したかどうかだけでは決まらない。
霧がその終わりを受け入れるかどうかが重要である。終焉を迎えた箱庭は、可能性を残した種として保存される場合がある。
2-4. 管理者の介入
管理者は箱庭に手を加えられるが、住人の行動や世界の結末を完全に決定できるわけではない。
備考:世界を維持することと、世界を望んだとおりに動かすことは同義ではない。
第3章 世界法則・住人・個体データ
3-1. 世界法則と住人の性質を区別すること。
世界法則を変更することと、住人の性質や能力を変更することは異なる操作である。
3-2. 住人の変化について。
住人の行動は、能力・性質・環境・他者との関係など複数の要素によって変化する。特定の条件を与えても、結果が完全に固定されるとは限らない。
3-3. コピーキャラクターについて。
他の箱庭の住人を直接移送することは出来ない。
その意識・人格データを複製し、対象となる箱庭の素材で作った身体に組み込む方法があるので、異世界転移・転生はそのノウハウを用いること。
コピーの能力や性質は、複製元のデータだけでなく、身体側の潜在能力にも左右される。複製元と同一の存在になるとは限らない。
3-4. コピー後の変化。
コピーは独自の経験を積み、複製元とは異なる方向へ変化する可能性がある。複製時点の性質だけで将来の行動を確定しないこと。
第4章 箱庭の破損・復旧・分岐
4-1. 箱庭の破損
箱庭は管理者の介入によって大きく変化し、場合によっては発展が阻害されたり、復旧が困難になったりする。
破損の程度と、復旧の可否は別々に評価すること。
4-2. 復旧方法
巻き戻し: 箱庭を過去の状態に戻す。住人が変化を記憶しているとは限らない。
生存上書き: 現在の状態を修正し、世界が存続できるようにする。根本原因まで解消されるとは限らない。
分岐復旧: 新たな分岐を作り、別の展開を進める。元の箱庭はそのまま残り、停滞・乾燥に向かう場合がある。
4-3. 復旧の限界
復旧によって箱庭が存続できるようになっても、以前と同じ状態や展開が保証されるわけではない。
4-4. 他の箱庭への影響
ある箱庭で生じた異常な成長や干渉が、隣接する別の箱庭へ影響する場合がある。影響範囲を確認せずに復旧を完了と判断しないこと。
第5章 管理者の離脱と箱庭の自律性
5-1. 管理者の離脱
管理者が箱庭を離れたことのみを理由に、箱庭が直ちに消滅するとは限らない。
5-2. 住人の自律的な行動
管理者の介入がなくなった後も、住人が自ら行動し、関係を変化させ、箱庭の状態を改善する場合がある。
5-3. 管理者の意図と箱庭の結果
管理者が望んだ展開と、実際に箱庭で起こる展開は一致するとは限らない。管理者が介入しないことで、想定外の変化が生じることもある。
第6章 複数管理者による観察・介入
6-1. 観察と介入の区別
他の管理者の箱庭を観察することと、その箱庭に直接手を加えることは異なる。
6-2. 他の箱庭への介入方法
他の管理者の箱庭への介入は、主に次の方法に限られる。
対象の箱庭の素材を用いて、コピーキャラクターを配置する。
対象の箱庭に存在する素材を利用して、災害や事件を発生させる。
6-3. 介入結果の不確実性
コピーキャラクターの配置や災害の発生は、箱庭の展開に影響を与えるが、結果を完全に指定する操作ではない。
第7章 霧の追い風と異物の排除
7-1. 霧の追い風
強い霧の追い風が発生した場合、通常より大きな介入や、箱庭の外へ対象を引き抜くことが可能になる場合がある。
7-2. 追い風と成功の関係
追い風は、引き抜きや介入が必ず成功することを保証しない。実際に行動を起こす管理者が必要である。
7-3. 外来要素の影響
他の箱庭に由来する存在や要素が流入した場合、箱庭の性質に応じて発展が促進されたり、歪みが生じたりすることがある。
7-4. 排除の判断
世界法則に反する存在がいることだけを理由に、直ちに排除が必要とは限らない。箱庭への影響と、今後の展開可能性を確認すること。
第8章 外部世界との接続
8-1. 外部世界に関する情報
箱庭の外部には、箱庭内部の法則や権限だけでは把握できない仕組みが存在する場合がある。
8-2. 外部干渉システム
外部世界に干渉する仕組みを扱う際は、対象・操作範囲・結果を確認すること。
8-3. 未知の仕組みの扱い
仕組みの存在を確認しただけで、その動作や安全性を理解したと判断しないこと。
第9章 記録の読み方と予測の限界
9-1. 観測結果と推測を区別すること。
観察によって確認できた事実と、そこから推測した因果関係を分けて記録する。
9-2. 傾向を確定法則とみなさないこと。
同様の条件下で似た結果が複数回確認されても、すべての箱庭で同じ結果が生じるとは限らない。
9-3. 予測と制御を区別すること。
展開を高い精度で予測できても、実際にその展開を実現できるとは限らない。
9-4. 記録されていない事象について。
既存の仕様書に記載がない現象を、発生しない現象とみなしてはならない。
第10章 記録の保全と改変検知
10-1. 重要記録の保全
箱庭の状態、介入履歴、復旧履歴、住人の記憶に関する記録など、管理に必要な情報を保全する。
10-2. 記録の改変
記録が改変・削除された可能性がある場合、現存する情報だけを根拠に過去の状態を断定しないこと。
10-3. 記録と実際の箱庭の照合
記録上の状態と、観察できる箱庭の状態が一致しない場合は、どちらかを即座に誤りと決めつけず、差異の原因を調査すること。
10-4. 記録の欠損
記録が存在しないことは、該当する事象が存在しなかったことの証明にはならない。
大規模な欠落に関してはその原因や消えた内容に関する調査、推測を行うこと。




