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祝勝会

大会後の盛大な祝勝会の席、各国の代表や部族の長たちが集う中、カイル王が厳かに壇上へと立ち、全土を揺るがす重大な決意を表明した。


「山々の向こう、モーラ地方の過酷な情勢はいよいよ深刻化し、このデルモラードにも激動の波が押し寄せようとしている。今こそ我々は互いの垣根を越え、真に一つにまとまらねば生き残れん!」


緊迫する場内へ、カイル王はさらに力強く言葉を重ねる。


「私はここに、正統なる血筋たる【イオン17世】を大いなる調停者(頭)として仰ぎ、我らが絆を一つに束ねた【新たなる国】を建国することを厳かに宣言する!」


カイル王が秘めていた生涯の夢が、最高の旗印を得てついに公式の歴史として動き出し、集まった諸侯の間に激震が走るのだった。

カイル王は諸侯へ


「一度国や部族へ戻り、この連合国への参加を話し合ってほしい」


と呼びかける。そして次の瞬間、ディラーの盟主であるカイル王自らがキィールの前へ進み出て跪き、厳かに【臣下の礼】を取った。

場内に凄まじいどす黒いどよめきが走り、やがて新時代への大喝采が巻き起こる。

この電撃発表に先手を打たれたデモノ王一派であったが、老獪な支配者らしく表向きは称賛するフリをして拍手を送った。

デモノ王は


「一度国へ戻り、この大いなる提案を吟味しよう」


と言い残し、不敵な笑みを浮かべて会場を後にする。

他の国々の代表や部族の長たちも、一国の大事をそれぞれの領地でじっくりと決議するため、一斉に帰路へとついた。


表向きは、全土の平和へ向けた新国家樹立の話し合いのために諸侯が静かに去っていく。


拍手を送りながら大人しく引き下がったデモノ王一派は、この時間を最大限に利用し、裏で精鋭3000の本格的な反乱(挙兵)の準備を極秘裏に進めていく。歴史の歯車が大きく狂い出す前の、静寂のカウントダウンがデルモラード全土に流れていくのだった。

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