6.唐突と落着
「…………なぜ、戦が起こるか知っている?」
「……余計なことは考えるな」
「ふぅん?」
「やっぱり、あったのよ。理由」
小さなの王冠を被った小さな魔人は、侵入者を、暴走状態の魔人をしたり顔で見つめた。
「こっち、こっち、で、こっちか!……これは」
「あ〜、なにこの門!」
「如何にもだな」
「如何にも過ぎると困るわ!」
俺たちは壊された建物を進んでいた。
菱形の耳飾り、偽物の耳についていたものは本物であった。解析したところ、情報がわんさかと入っており、上との交渉の結果、俺たちがこの任務を遂行することとなったのだった。
「……行こう」
準備は万端だ。仲間と目を合わせ、荘厳な門を押し開ける。
「いらっしゃ〜い」
「…………エ、エミリア……だれだこれは」
エミリアはくすっと笑う。兄は『なんだこれは』とは言わなかった、やはり。
四人の人間は臨戦体制を取っているようだ。
「怖がらないで。あの子に言われて……いやぁ、伝えられて、来たのでしょう?」
少女らの後ろには映像が映し出されており、王冠を載せた少女は黒い長髪の女を指差している。
…………あれは……。体が震えるのを感じる。あれはもう……。
「やっぱり、人間の技術力、勇気、えー忍耐に、持久力。____やっぱり交渉の価値があるでしょう? お兄様?」
「…………」
兄と呼ばれた男は、苦虫を噛み潰したようになにかを躊躇っている。
「……ああ、我々と交渉して欲しい」
リーダーが発した。勇気がある男は違うな……そんな場違いなことを俺は思う。
「……だが」
「だがじゃないわ、お兄様。進化も退化も紙一重よ?」
「…………」
少女がこちらを見た。
「あぁ、あの子のことは心配しないで? あれはクローン。だから心配は取り下げて?」
「……はぁ?クローンって」
「どうしたの? あぁ、記憶は引き継げるわ。あの子はしっかりデータを取る子だもの」
「いや、あれは、あいつは!」
「……あの個体はおそらく保たないだろう。……それと記憶も残してあるかどうか…………」
「どうして?残さなきゃ、なくなるわ。だって、そんなこと」
「エミリア。やはり、おまえはだめか」
「なんの話をしてんだよ!それより!!」
「あぁ、そうだね」
兄と呼ばれた男は、エミリアと呼んでいた少女を刺した。
「……ぇ……ぁ」
どさっと少女は倒れ、どろどろと何かが出てきている。体中から這い出ているなにかは、気味が悪く動いている。
「う〜む、どうもうまくいかない。前と同じにしているのになぁ」
総身が粟立つ。ゾッとする恐慌の存在。
「やはり、おまえとは相入れないようだ」
リーダーの言葉に、武器を強く握る。
「あぁ、こんなことまで教えているとは、恐れ入ったよ。縺ゅ�縺ッ縺ッ��シ�シ≫ヲ窶ヲ窶ヲ窶ヲ窶ヲ窶ヲ窶ヲ邨ゅo繧峨○繧九ゆサ翫∫オゅo繧峨○縺ヲ繧�k縲らオゅo繧峨○繧九h縲√お繝溘Μ繧「縲やヲ窶ヲ繧ィ繝溘Μ繧「�溘∞繝溪ヲ窶ヲ縺ゑシ�」
明らかに様子がおかしい。にたにたと笑っている。体のあちらこちらから、どろっとしたものが溢れて、滴っている。それは、ゆらゆら、ゆらゆらと、体の骨が折れたかのような動きをしている。
「倒そう!」
その言葉に、眼前の敵を力強く見つめた。




