第32話 ぼく、王子様と会話する。(真言魔法の国の精霊使いな王子さま 前編)
以下、ある程度クリティカルな部分は対応いたしましたが、一部、作者の念が爆破されきれていない部分もございます。予めご理解ください。
……って、どんな注意書きなんだよぅ!
で、悪ノリしているだけでは物語は進まないのです。
「でにゃ、セシル王子の件にゃんにゃが」
「え?お姉ちゃんがまともに人の名前を呼んだ?」
「お世話になっている国の王子様にゃから当然にゃ。……で、理奈は、エクセリナ=エレメンティアが本名にゃよにゃね?」
(不承不承ながら、理奈はエクセリナ=エレメンティアが本名なのれふよ)
どうして不承不承なんでしょーか……ちょっち強引すぎやしないかね?
それって、ただ単に不承不承って言葉を使ってみたいだけなんじゃないのかな?
(てへぺろ)
そしてそこでてへぺろってなんか違う気がするんですけど。
「……でにゃ、理奈はこっちの世界では精霊と言う立ち位置で顕現しているにゃね?」
(そうれふよ?さすがに、この世界で少女型対特殊生命体次元強襲艦なんてそんなカテゴリーは存在できないのれふよ)
確かにメカ少女なんてファンタジー世界に居てはいけない……のか?
古代魔法帝国期に開発されたオートマタとかって設定にすればオールオッケーな気もしないでもないと言うか
<古代魔法帝国と言うパワーワードは万能ではございません。さすがに、理奈レベルの性能を持つオートマタが魔法帝国期に開発されていて、古代遺跡に眠っている可能性があるというような設定にする場合は、ボーナスポイントを使用してルール改変が必要となります。なお、改変度合いを間違うとこの世界の様相が一変いたします>
うん。そうだよね。
でも、そっちの方が受けがよさそうって思ってしまうのは気のせいかな?
<受けが良くなるという意見には賛同いたしますが、世界としての前提が崩壊いたします。また、この時点での改変は、作者が展開している他の物語を全否定する行為となりますので、了解の上実施ください>
うん、さすがにそれをできるほどの勇気はないです。
作者に、そういう世界で萌のちりばめられた物語を展開できるほどの筆力なんて、これっぽっちもないと思います。
背伸びしたところでうまくいくはずがないよね。
「あのにゃ……すでにネタキャラは結構出てるにゃから、攻める必要はにゃいにゃよ。最近は出てにゃいが、クール系の立ち位置でイリアっちもいるにゃし」
「ソルお姉ちゃんに、理奈に、イリアさん。ゲストに出てきたルミフェナさんもいるから、すでに4人もいるんだよね……。そ、それって、今までの字数から考えたら少ないんじゃないのかな?」
「にゃが、へぼ作者にこれ以上の女性キャラクターの書き分けができると思うかにゃ?」
お姉ちゃんが鋭い指摘。
作者ってば素人だからなあ。
むやみにキャラクター増やしてキャラ崩壊するのなんて目も当てられないし。
女性キャラ4人しか出てないのに、すでに一部のキャラ書き換わってるような気がものすごいするし。
でも、これだけ書いてきて、これだけしかキャラクターが出てきてないのは、やっぱり構造的欠陥?
「無理な気がする……どうせもうすぐキャラが増えるの目に見えてるから、今無理をする必要はないよね」
「そうだにゃ!下手にキャラ増やして、ソルの出番が削られるなんて許されにゃいのにゃよ!」
「……ソレガ本音デスカ」
「当たり前にゃ!この物語はソルの魅力で持ってるようなもんにゃからして」
確かに、この先は王宮編に突入するような気がするから、確実にキャラクターは増えないとおかしいよね?
でも、ソルお姉ちゃんの魅力でこの物語が持っているかとか……そもそも、この物語が持ってる気がしないんですけど。
「そ、それは言っちゃいけない約束なのにゃ。それを認めたら、この作者、この物語すら書かなくにゃっちゃうからして」
言ってませんけど。
……まあ、この物語の性質上、地の文でも書いたら言ってるのとほぼ一緒か。
「そ、それはよくない……素人なのに、飽きて物語をほっぽり出すなんて、絶対にやっちゃいけないやつだから」
「まあにゃ、なろう作品は得てして完結しないものも多いにゃよ?誰でも思いついた時に投稿できるのにゃから、それは仕方のにゃいことにゃ。ーーーーー……ぴぴっぴぴーぴーぴー……ーーーーーそんな世の中でも、完結させないまま放置プレイしちゃうのは悪なのかにゃ?」
「それは、完全に黒ですからね?」
★★★★★★
直近のソルフェリノのセリフは、あくまでフィクションであり、
実在の人物、団体、企業等とは一切関係ありません。また、その
いずれかをも想起させるものでもございません。予めご了承くだ
さい。
★★★★★★
フィクション宣言すれば何でも許されると思ったら大間違いなんだからね?
まあ、そんな出版社が取り合うような都合のいい作家なんて実際には存在しておりませんので。
って、この辺りの件、結局削除しちゃったソルお姉ちゃんの長台詞の内容だから、読者には何の事だか分からないですよね。……皆さんのご想像にお任せするのですよ。さすがに、作品として発表する文章においてどう考えても誹謗中傷と捉えられてしまいそうなことは書いちゃいけないと思うのです。
「それ、どんなひがみなんですか」
「ひがみで何が悪いかにゃー!でも、ぴぴっぴーーーーーーー」
「ま、まあ、『何十冊と書いても完結できないまま、時代の流れで出版もできなくなって消えていくシリーズとかは尊敬してますし、悪徳出版社に騙されて権利関係上WEBで連載が継続できなくなってしまったり、存在そのものが消去されてしまった作品を恨むことはない(悶々たる思いはあったりしますけど)』と、作者からフォローのコメントが来ました。……フォローになってない気がするんですけど。逆に魂の叫びみたいな気がするんですけど。お姉ちゃんのセリフ、さっきの作者の自己宣言に矛盾してるので盛大にBEEP音になってますけど」
「ふにゃー、もういいにゃ!!!」
ちょっち危険な話題はこれぐらいにして、話の続きをしないと。
「でにゃ、理奈が興味を持った話にゃが、ちょっと、イリアっち出てきてもらえるかにゃ?」
「どうしたのだ?マスター。クリスタパラストも近づいてきて、戦いも発生しないから私に用はないと思っていたのだが。それに、私がここで顕現してもよいのか?」
って、イリアさん出てきちゃいましたけど……
うん、今日もやっぱりアニメ鎧が凛々しいですね。無駄にかっこいいです。
……お世辞はいいって?
すみません。
「まあにゃ、関係者はまだいにゃいからして、どうにかにゃるのにゃ。それ以上に、イリアっちに確認したいことがあったにゃから、そっちを優先したのにゃよ。まあ、すぐに終わるからして」
「なら問題はないのだな……で、確認したいことと言うのは、ああ、向こうにいる少年のことか?」
「さすがにイリアっちは物分かりが速くて助かるにゃよ」
物分かりが悪くてすみませんでしたよーだ。
ぼくにこの世界のじょーしきを求めるのが間違ってるって思うんですけど。
「ああ、マスターの想像通りだ。彼には才能がある。それがいいことかどうかは分からないがな」
「やっぱりそうなのかにゃ」
「ああ、私も感じているからな。もう目覚めているかもしれん」
「それはよろしくないにゃね。うん、イリアはもう戻ってちょ」
「了解した」
本当にイリアさんの出番は一瞬だったよ。
でも、確認したいことは確認できたみたい。
才能って、とかくあればいいに越したことはないと思うんだけどな。
「え?才能があったらまずいんですか?」
「この場合はまずいにゃよ。理奈やイリアっちが反応するということはにゃ、せしるきゅんには精霊魔術師としての才能があるということにゃ。でにゃ、シュバルツヘルツは真言魔術の国にゃにょよ」
「えーと、第一王子が精霊魔術師だったって……すきゃんだるになっちゃうんですか?」
「完全に案件にゃね」
「どうなっちゃうんでしょーか?」
「にゃね……消させる、追い出される、……そういうのもあり得る気がするにゃ」
「えっと、まだ時間かかるのかなあ?」
向こうから王子様の焦れた声が聞こえてきたんですけど。
いろいろ、ヒートアップしちゃってたから、置き去りにしていたのは否定できないですけど。
ほんと、王子様を待たせるなんて、場所が違ってたら懲罰ものなんじゃないかな?
「そろそろ、覚悟決めた方がいいんじゃないんですかね?」
「そうにゃね。どうなるか分からにゃいけども、王子様には自身の才能を自覚してもらった方がいいにゃ……と言う路線で攻めるにゃから、あんりきゅんは余計なことをいわにゃい……おーけー?」
「おーけーです」
本当にその路線でいいのかなあ?
遠い将来セシル王子様が廃嫡とかされなかったらいいんだけど……
<ある意味彼は廃嫡されますが、何か?>
ぶ、ぶっちゃけないでください。
「お待たせいたしました。私がこの森の中で巡回を行っておりました際に保護いたしましたエルフの幼子にございます」
「…………」
ソルお姉ちゃんに連れられて、王子様の前に歩みを進める。
明らかに、王子様の落胆の表情が浮かんだのが見えた。
そりゃ、ショタとはいえ、男が出てきたらそういう態度になるよね。6歳児だったとしても。
「さっきのあの女の子、じゃないんだね」
「ですから、私はそのような者は知らないと申し上げております」
って、そこまであからさまに反応しなくてもいいんじゃないかなあ。
ぼく、傷ついちゃいますよ?
「で、その男の子を森の中で見つけたというんだね?」
「その通りでございます。アンリと申します」
「ふーん、アンリかあ、えーと、そこの君はどうしてこの森にいたんだい?」
6歳児がするような質問の仕方じゃないんですけど。
しかもいきなり答えにくい質問来たんですけど。
多分、向こうは投げやりにやってる気がとてもするんですけど!
「……ぼくが答えてもよろしいのでしょうか?」
「もちろんだよ。僕は君に聞いているんだからね」
「……僭越ながら、アンリに代わってお答えいたしますと、この子は両親を亡くしたエルフの孤児で、さまよいたまたま辿り着いたのがこの森……」
「僕は、そこの君に聞いているんだ。ソルフェリノが出張る場面ではないよ?」
お姉ちゃん、インターセプトありがとうございますって、それをさらにインタラプトする王子様、ぱない。
うん、この国の支配者層だ。
お姉ちゃんを一刀両断できるなんて、ステータスを知っているぼくから見たら信じられない以外の何物でもない。
と言うか、この邂逅が終わった後のお姉ちゃんを想像した瞬間に冷や汗が出てくるんですけど。
「も、申し訳ありませんでした」
「まあ、別に構わないよ。僕も戯れに聞いただけだし、気にしないから」
「寛大なご判断ありがとうございます」
その言に対して、ソルお姉ちゃんは下手に出ていた。
やっぱり、王子様ってすごい職業なんですね……
って、黄昏ている場合じゃなかった。
「じゃあ、そこの君はこの後どうしたいの?」
「……分かりません」
「分からないの?」
「ぼくは両親を亡くして放浪していた身でございますので、その日を生きるだけで精いっぱいでございました。さすれば、将来のことなど考える余裕もなく、なされるがまま、今は流れに身を任せようと考えているだけでございます」
「じゃあ、僕が、この場で王家の聖域に無断で侵入した罰としてこの場で君を処刑するって言い渡しても、君はその運命を潔く受け入れるんだね?」
「知らずとも、罪を犯してしまっていたのであれば償わなければならないということも解っておりますれば、それが理に適っていれば受け入れましょう。ぼくは、所詮それだけの役立たずの存在だったんだって」
ひどい王子様だ。
でも、どうせ目的を達成しないまま、ぼくと言う存在がなくなることはないってことが分かってるからこそ、このような回答をしてしまえる。
処刑されたとしても、結局リセットがかかって3週目が始まるだけだから気軽なものなのですよ。
むしろ、この面倒な状況を打破できるんだったらリセット掛かっても仕方ないって考えてるぼくが……じゃないね、作者がいるよ。
……成り行き任せで書いてるからこんな事態になっちゃうんだってば。
「え、エルフの子供って、こんなに達観しちゃってるものなの?」
「い、いちようですね、エルフは幼少期から成長速度が遅いと言われておりますので、この姿でもセシル様の3倍以上の年月は生きておりますればおそらく……私も純粋なエルフではございませんのでよくは分からないのですが」
「よく分からないってことでいいのかい?」
「私も、知の探究者ではございますが……いかんせんこの方向に関しては専門外でございまして……セシル様のご質問にお答えできず申し訳ございません」
「人一人にすべての知識を求めるなんで確かに間違ってる。すまなかった。気にかける必要はないからね」
「恐れ入ります」
うん、このやり取り、世界のルールに喧嘩を売ってますね。
でも、ぼくから見たら世界のルールの方がおかしんだよ?
と言うのも、ソルお姉ちゃんの賢者スキルは10レベルになってます。
10レベル賢者と言うのは、人の到達できる最高レベルの知識を持つというのと同義。
つまり、全知であるという解釈になるんですよね。
なので、ソルお姉ちゃんはすべてのことを知っておかないといけないというのがこのルールの前提になるんですけど、お姉ちゃんは王子様の質問に知らないと返し、それを王子様は許容したというね。
これって、世界のルールを地味に破ってますよね。
まあ、本来は、『エルフの成長速度は遅く、この見た目でも20年以上は生きているが、その知性構造は見た目相応のものとなるので達観することはあり得ない』と言うのが正解なんだろうけど、ぼくみたいなイレギュラーが発生しちゃったから、正しい知識を言えずにごまかしただけなんだけども。
「まあ、僕が覚えている限りでは、王家の裏森への侵入は、意図的、つまり悪意があれば死罪だけれども、意図的でない場合は現場裁量に任せるとなってたはずだから、この場合はソルフェリノの判断に一任だよね。で、ソルフェリノとしてはこの子をどうしようって思ってるの?」
「一旦保護し、その後、処遇を定めたいと考えております」
「慎重だね。ソルフェリノが間違うことはないだろうし、この子のことは任せるよ」
「ありがとうございます。では、私たちはこれで……」
って、さっきの精霊魔術師云々の件はどうするの?
ここで自覚させるんじゃなかったの?
やっぱりお姉ちゃん、将来の方向性を決定付けてしまうから王子様に精霊を紹介するの躊躇ってるんですよね?
「ちょっと待って?本当に、僕が出会ったあの女の子はいないの?知らないの?」
「……私は存じ上げませんが、セシル様、本当にどうされてしまったのですか?」
って、やっぱりか!
だめか?駄目なのか?
王子様から理奈の面影を忘れさせることなんて不可能なのか?
これ、堂々巡りの予感がする。
面倒くさいなんて思ってないで、
お姉ちゃんの打開の一手が切実に求められてますよ?
(むきゃー、面倒なんてこれっぽうっちも思ってないにゃー)
ここまで読んでくれて、うわあ、どうしよう……あ、ありがとうございますでいいんですよね?
次回、お姉ちゃんついに動く。
この堂々巡りに終止符ががが。
今回のサブタイトルに前編と付いていますが、次回は後篇ですからね。中編とかじゃないですからね!
次話投稿は5/19(土)なのですよ。




