第30話 食パンも無ければ曲がり角も無いけれど
直近まで二転三転しておりましたので、物語として成立しているかどうか心配です。
例のごとく時間切れ……最近こんな展開ばっかりです。
目の前に小さな男の子がいる。
うん、そんな事だろうと思ったよ。
ぼく、そう簡単にクリスタパラストには辿りつけないんですよね。
……ちょっと待って。
辿りつけないじゃないよね?
そもそも、ぼく、クリスタパラストに行きたいなんてひとっことも言ってなかった気がするんですけど。
あたかもぼくがシュバルツヘルツの王宮に行かないとけないような雰囲気醸し出してますけど、そうじゃないからね?
成り行きでお姉ちゃんにドナドナされているだけなんだからね?
★★★★★★
お話が進まないんです。
あんりきゅんの話が全然進んでないんです。
まずは、第一チェックポイントに到達しないことには駄目なんですからね?
★★★★★★
えっと……この作者、何言ってるんだろ?
だったら、こんなに引っ張らなくてもよかったんじゃないかな?
***
「にゃー、やっと帰ってこれるのにゃよ。にゃが、さすがに正規のルートで戻るのは厳しいかにゃー」
「じゃあ、どういうルートで入るんです?」
「そりゃ、裏口から入るに決まってるにゃよ」
「隠し通路、とかじゃないですよね?」
「いきなり隠し通路に案内は、さすがのソルでも出来ない相談にゃ。一発であんりきゅんが消される未来しか見えないにゃね」
「……ソリャソウダ。……でも、裏口には行けるんですね……」
「それぐらいなら消されることはないにゃ」
確かに、前回は裏側から地下の隠し神殿に案内されちゃったぐらいだもんね。
お姉ちゃんなら裏口使っても文句は出ないぐらいなんだろう。
……それでいて、お姉ちゃんがシュバルツヘルツの王族じゃないんだから、ここでの地位ってのが気になるよねー。(棒読み)
いきなり王宮に入った直後にゲームエンドには、ならないと、確信したいのですが、無理ですか?
<本来なら確信は無理という検索結果を提示したいのですが、物語の進行上、確信して頂いても問題ありません。この流れで完結させて3週目というのは作者が死んでしまいます>
うん。ただでさえネタ切れで七転八倒してるのに、更にリテイクさせるのは酷というものだろう。
***
王城に入る前の会話がこんな感じでございました。
秘密を知る者には死、あるのみ。
脱出用の隠し通路なんて最たるものでしょーよ。
でもって、提案されたのが裏口。
そりゃ、正門は街のある南側なんだから、北側の王家の裏森側からどうやって回るんだ、という話でございます。
で、気付けば獣道のような感じで踏み固められた所までやってきました。
あー、もうすぐなんだなって実感も沸いてくるものですよ。
「にゃ?こんな所に道があるはずがにゃいんだがにゃ……」
「え?お姉ちゃん、いま、何と?」
「ここには道なんてものはにゃいはずにゃのにゃ。道ができるほど誰も通るはずがにゃい……」
「獣の通った後とかじゃないんですか?」
「もうすぐお城にゃ。こんな所に獣が頻繁に近付かにゃいはずにゃ」
そっか、そうだよね。
だって、王城に近いこの辺りはもっとも頻繁に管理組合が管理という名の討伐をしているはずだから、学習能力のある獣なら近付かなくなっているはずだよね。
って、あのー、僕の出迎えでこの森にやってきた時にこの辺り通ってないんですか?
あー、正規の入口から入ったからこの辺りは通らなかったって?
うん、じゃあ、僕を連れて帰るだけならそっちから帰ればよかったんじゃ?
…………目、逸らさないでよ。
「……それににゃ、この道っぽいの、王城の裏口にダイレクトっぽいにゃ」
「え??」
もっとやばい感じの情報出てきたよ。
それって、裏口を誰かが頻繁に使って、この辺りにやってきているってことじゃないのかな?
で、その人って裏口から自由に王城に出入りできる者。
「なんだがにゃ、ソルたちも裏口目指してるから、この道を外れられにゃいにゃよ」
「誰かとばったりと出会っちゃいませんか?」
「にゃにゃー、ソルはそのあたりのスキルが苦手にゃから、気付けにゃいのにゃよ」
その時に思い出すべきだったんだ。
せっかくぼく、サーチ機能をボーナスポイント支払って実装してたんだから、付近一帯の生命反応及びその種族をサーチあんどソートすればよかったんだよ。
うん、分かったのは後でした。
こういう時、ぼくポンコツになるんだよなー。
というか、作者にポンコツにさせられてる気がものすごくする。
展開決めてから、展開を破れてしまう能力持ってることに気づいちゃうんだよ。
なのでこんな感じになっちゃう。
……物語の主人公枠ってこんな感じじゃないと巻き込まれないから仕方ないんだけども!
鈍感じゃないといけないって相場が決まってるんだけれども!
……ぼくって、鈍感なのでしょーか?
★★★★★★
A.まだそれが必要な展開を思いついていないので、分かりません。
★★★★★★
その答えはあんまりだよ。
***
うん、こんな展開あんまりだ。
「だれ?そこにだれかいるの?」
そして、若干舌足らず。
さすがに、『ぁ』を入れるほどあざとい感じじゃないかな?
声色は高いけど男の子っぽい感じ。
「「!!!」」
もちろん、ぼくもお姉ちゃんも返事なんてできない。
でも、確実にばれた。
ちらっとお姉ちゃんの表情を伺うと絶望している感じだったので、どうやらその声だけで誰がいるのか分かっちゃったみたいだ。
「返事してくれないの?」
更に問いかけてくる。
でも、何も答えられない。
だって、隣にいるお姉ちゃんが怖いから。
もう、雰囲気だけで何にもしゃべるなって言ってる。
先日、ルミフェナさんに接近遭遇を果たした時よりもそのシャープさはもっと上。
シャープすぎたのがいけなかったんだよう。
ぷ つ り ん こ
「ふ……ふぇっ?」
あまりに恐かったので、その結果、出てきちゃいけないものが出てきた。
そして、勢い良く、前の方に押し出されていた。
作用反作用の法則って奴かな……
ば び ゅ ー ー ー ー ん
「そ、そこにい……って、な!」
「ふ、ち、ちょ、は、はげしすぎれ……とーまーらー、……ふぎゃん」
「え?……え?あ?……女の子?……ぶ、ぶつか……ふぁ?」
ぼくの目には、ものすごく勢い良くぶつかったように見えましたよ?
でも、これでも理奈は精霊。
実体化してない。……ということでこんな展開になりました。
「あれ?ぶ、ぶつかったんだよね?い、痛くないよ?ええっ?」
「ふえー、酷い目にあったれふよー」
男の子が目を白黒させている。
そりゃ、いきなり女の子がぶつかってきたらまず驚くよね。
その上、その男の子はたたらすら踏んでいない。
その場でただ呆然と立ってるだけ。
だって衝撃が無かったから。
でもって、ぶつかった理奈はと言うと、尻餅をついて男の子を見上げる形になってました。
……食パン咥えてたら完璧だったって?
さすがにそこまであざとくはないのれふ。
きっちりパジャマ姿なのれふ。
セーラー服は着てないれふし、曲がり角もなかったれふよ?
なので、おパンツも見せてないのれふよ?
「……って、そのかっこうなに?み、見たことないよ?」
「理奈は理奈なのれふ」
でもって、その男の子は理奈の格好に疑問を抱いたみたい。
確かに、パジャマ姿だもんなー。
違和感すごいよね。
でもって、解答を言わないうちの妹。
うん、理奈だからなー。
「り、リナ?」
「リナじゃないのれふ。理奈なのれふ」
で、男の子がこの世界の言葉風に発音したのに、何故か妹は御立腹。
あのー、理奈ってエクセリナ……ですよね?
じゃあ、リナの方が愛称として正しい気もするんですけど……
……お兄ちゃんは黙ってるのれふ!
す、すみません。
「キミの方こそ、女の子にぶつかっておいて、自己紹介もないのれふか?」
「……ぶ、ぶつかってきたの、リナの方じゃ……」
その上で、妹逆切れ。
尻餅をついて汚れてしまったパジャマをはたきながら立ち上がり、ずず、ずいっと詰め寄っております。
ぼく、理奈をそんな子に育てたつもりないんですが。
隣で、ソルお姉ちゃんが真っ白な灰になっちゃってるんですが。
「いまどきの男の子は女の子に恥をかかせるのを何とも思わないのれふか?」
「え?み、見栄を張らないといけないの?」
どこまでも強気だね、うちの妹。
僕もそろそろ白目剥いてもいいかなあ?
「親はキミに女の子に恥かかせちゃいけないって言われなかったのれふか?」
「そ、それぐらいは……」
もうどうしていいか全く分からないね。ハハッ!
ナリユキニィ、マカセルシカァ、ナイヨネェ?
「なら、まずはキミの名前を聞かせてほしいのれふ。キミだって、ずっとキミって呼ばれてほしいのれふか?」
「…………せしる……」
うわあ、名前を言わせた。言わせちゃったよ。
こんな展開で強引に名前を聞き出しちゃったよ。
……たぶん、聞かなくても隣のお姉ちゃんは知ってると思うけども。
「キミの名前はセシルって言うのれふね」
「うん、セシルだよ」
***
と言うことで、そろそろヘルプさん、仕事する?
<目の前の男の子はセシル=シュバルツヘルツです>
うん、ソウダヨネ。
状況的に、そうしかないよね?
<検索しました。1件ヒットしました>
セシル=シュバルツヘルツ
種族:人間
性別:男性
年齢:6
出身地:クリスタパラスト
所属:シュバルツヘルツ
職業:第一王子
しかも、第一王子って、王位継承者第一位の最重要人物じゃね?
そんな男の子がどうして一人でこんな危なっかしい所にいるんだよ。
『ボーナスポイントを2ポイント使用して、セシル=シュバルツヘルツを簡易鑑定しますか?Y/N』
疑問に感じたら即座に鑑定するかどうかのメッセージが出てきたよ。
いやいや、ここで判定するのは不敬罪に当たるっしょ。
『いいえ』1択でございます。
<ちぇー>
なんでここでヘルプさんが舌打ちするんでしょーか?
「お、おうじさまかよ……」
「お、おう、そうにゃよ。まさしくそうなのにゃよ」
ぼくと、お姉ちゃん、どうにかロングフリーズから復帰。
全回転しないし逆回転もしないけど。
あ、ブラックアウトはしてたっけ。
「ど、どう……」
「おちつくまで、まつしかないにゃ……」
***
「で、リナはどうしてこんな所にいるの?」
「リナは理奈なのれふ……どうしてって言われても、理奈には分からないれふよ?」
うそん。そう返すんだ?
確かに、理奈自身にここにいる理由はない……よなあ。
って、やだ。この展開。やめて!言わないで!
「分からないの?」
「だって、理奈はお兄ちゃんがいるからここにいるのれふ」
言っちゃった。
まあ、ばれてるだろうけど、こうさらっと暴露されるとクルものがある……
「お兄ちゃん?近くにいるの?」
「多分近くにいるのれふよ……ところで、セシルはどうしてこんな所にいるのれふか?」
た、助かった?
すぐさまさらっと聞き返してくれたよ?
相手この国の第一王子様なのに。
その強心臓振り……って、メカっ娘だから心臓ないのかな?動力炉なのかな?……がしゅごいのです。
「僕は遊びに来てるんだ」
「……そんないい格好で森の中歩けるのれふか?」
「……それは僕のせりふだよ……」
「森に遊びに行くのに、そんなにいい格好するのれふか?」
「そ、そりゃ、僕だって王子だもん……」
「「…………」」
じっくりと目を凝らして、向こう側を観察してみる。
……僕のレベルじゃ千里眼の魔法が使えなかったんだい!ちくしょー。
うーん、確かに、遠目でも王子様の格好は森の中を歩くようなカジュアルな格好じゃないように見える。
あれは、なんか退屈な物から抜け出してきてるって感じかな?
勉強かな?
でよ、
第一王子様自身に王子だって言わせる?
ないわー。
ぜったいにないわー、こんな事態。
もう、理奈、天然すぎる。
「遊ぶって、一人でこんなとこに来て、何するのれふか?寂しくないのれふか?」
「そ、そんなんじゃないもん……い、いやされる……」
あー、もしかしてぼっちなの?
年齢は6歳ですよね?
6歳にして、癒されるために森に来たなんてどの口が言えるのか?
どう考えても言い訳っぽい。
というか、理奈がなんかものすごくラッシュ掛けてるよね?
……そっか、理奈もショタっ子が好物だったっけ。
相手に理奈の不自然さを指摘させないぐらい、攻めてる。
「それ、間違ってないれふか?」
「じゃないもん。うわーん、そうじゃないもん!!!」
そして、泣かせていた。
相手、この国の王子様でしたよね?
処刑、……あー、理奈は精霊だからそういう心配はなかったね。
じゃあ、理奈をコントロールしている僕が罪に問われるんですね?
もうやだ、こんなの。
「ぼく、ぼっちじゃないもん!!!」
というか、こっちの世界の王子様がなんでそんな言葉知ってるかなあ?
うん、そういうセリフが出てくる段階でセシル様はボッチ確定っと。
でも、結構こういう王子様が幼少期ボッチって言うの、ありがちな気がするよ?
御学友とかつけるならいいけど、周りの近衛貴族あたりに同年代の子供いない時とか、付けられない場合はどうやったってぼっちになるしかないだろうし。
と言うか、ぼくたち、どーしたらいいんでしょか?
「そろそろ、収束させるかにゃ。ここまでくればどさくさにまぎれてどうにかなりそうにゃ」
うん、なってください。お願いします。
えっと、ここまでお読みくださり、ありがとうございますでいいのかな?
そもそもサブタイがあざとすぎるんじゃないかと思われ。
全面改稿じゃないけど、展開変えを含む書き直しを2,3回やりながら古い文章再利用なんかしてるみたいだから変なことになってるんじゃないかな?
次回は、セシル王子とあんりやソルフェリノが会話します。その先までいくかどうかは分からないよねー。4/21(土)を予定してるみたいだけど、そろそろ無理なんじゃね?のっからなかった場合は、ほんと、ごめんなさいなのです。
4/21追記:すみません。遂に1週間ネタが浮かばずじまいになってしまいました。書けそうにないので今日の更新はありません。明日……もどうなんでしょう?頑張ってみますが…………




