第28話 ルミフェナさんを元気づけられなかった理由
※本話投稿に先立ち、直近の章建て及びタイトルの変更を行いました。だって、シュバルツヘルツの王宮に行ってみると言っておきながら、全然たどり着く気配がなかったんですもの(爆)
あと、体調不良っぽい感じの中書いておりましたので、何だか接続詞がやばーい感じになってますが、今回も時間切れなのでそのままやっちゃいます。うん、素人クオリティーでございますね。
「にゃー!!!そ、そんなことは、ど、お、で、も、……いいにゃあああ!!!」
「お、お姉様、先話よりも、た、ためがひどい気がするのですがー」
えっとね、そういうセリフ改変ってありなんでしょーか?
別に、ストーリーが変わるようなものじゃないのでいいんですけどね。
にしても、お姉ちゃん多芸だから、そりゃ、いろんなところからオファーが来るのも分かるよ。
それでいて、おそらく猫かぶってる…………じゃないね、猫を脱いでるだろうから、いろんな所が取りこもうとしてもおかしくなかったんだろう。
如何にハーフエルフとは言え、それでもその実力がすべてを翻すと言う感じで。
「に゛ゃー!そこ!モノローグでそういうこと言うんじゃないにゃ!」
「え?駄目だったんですか?」
「当たり前にゃ!今はルミっちを元気にさせるターンにゃからして」
「あのー、私、いじられるんですかー??」
「そんなこと言ってにゃいから」
「えっと、話進んでないから、続き、しませんか?」
「に゛ゃ!あんりきゅんに突っ込まれただと?」
「それは、私も思ってましたー」
「ルミっちまで!」
「で、なに話そうとしてましたっけ?ルミフェナさんを元気にさせようって話だった気もするんですが、そもそもルミフェナさんが元気が無いように見えないんですけど」
「あんりきゅんさんはここで初めて出会ったので分からないと思いますがー、私、バルトゥリスの組合事務所では万年主任止まりなんですよー」
***
「……それは、何だかたったその一文だけで苦労していると言うのだけは十分に伝わります」
「私の愚痴はそれで流されちゃうんですねー」
「……あんりきゅんよ、なぜそこでこの話題を止めるにゃか」
「えっと、『さすがにここでこの話を掘り下げるとローファンタジーになっちゃいそうなので自主規制』だそうです。時間ないのに、自己没出ちゃって、若干涙目なんですけど」
「そんなの知ったこっちゃないにゃ。計画性のない作者が悪いだけなのにゃ。だから、さっさと書くにゃよ」
「どうにも、お姉様って作者に対して辛辣なんですねー」
「こんなへぼ作者、労わるに値しないにゃよ。そんなことしてたら締め切りに間に合わないにゃよ!」
「……締め切りって、素人作家に求めるものじゃないと思う。物理的なイベント合わせじゃないんだから……」
「いべんと……何のことにゃ?」
「スミマセンデシタ」
なんだか、地の文を入れる余裕が無かったんですけど。
それに、どうにもルミフェナさんをいじるつもりが、いじる余裕すらないんじゃないかなと。
ここで、ちょこっとだけ補足しておくとですね?
ルミフェナさんはたたき上げなんだけど、管理組合の管理職はキャリア組の踏み台にされていて割り込めず、ずっと主任で張り付いていて給料も増えない。という愚痴だったんですよ。
ね?この話掘り下げてもろくなことにならないんじゃないかな?
で、結論としては、単純な話。
「ともかく、えっとですね、だったらt……」
「あんりきゅんよ、それはだめにゃ」
「え?」
「今、ルミっちが抜けるとにゃ、この王家の裏森の管理体制がガタガタににゃるのにゃ」
「うわあ」
「だから、そういう入れ知恵は勘弁するにゃよ」
「わ、分かりましたけど、じゃあ、どうするって言うんです?現状を打破しようとするんだったら、そう言う方向性しかないと思うんですけど」
「まあ、ルミフェナとしてはー、これでも私自身の仕事に誇りは持ってるつもりなんですー。だから、しばらくはいざとなればそういう選択肢もあるし、それを出来るだけの力があるんだという部分で納得しておくのですよー」
「そう言ってくれると助かるにゃよ。ルミっちがいないと、管理が困難にゃからして」
「……そもそもなんですけど、王家の裏森の管理って、そんなに大変なんですか?」
結局は少し触れる形になったけど、これでもましになったんです。
で、もう少しだけ、仕事の話を聞いておきたいんです。
まあ、ファンタジー世界における仕事の話なので、ローファンタジーにはならないかなと思っておりますです。
……森って、管理しないといけないの?
「当たり前にゃ。この森の立地を考えるにゃ」
「クリスタパラストの真裏ですよね」
「そうなんですよー。で、この後王宮の方に行けば分かりますけどー、森と王宮の間に城壁が無いんですよー」
「あ、ということは、こっち側からだとモンスターとか王宮に攻撃し放題、そして侵攻し放題なんですね」
「その通りにゃ。にゃから、定期的に巡回しないといけにゃいのにゃよ」
「なんで、城壁を立てなかったんだろ……」
「それは、そういう神託があったからにゃからして」
「はた迷惑な神託もあったものですー」
神託って、そう言ってしまえば何でもありなんですか?
そうなんですね。
例えば、建国当初に予算が無くて、北側に城壁を築けなかったのを神託でごまかしたとか、そういう話じゃないよね?
<…………>
この、ヘルプさんの沈黙は何を意味してるんでしょーか。
でも、この国の歴史は長いらしいので、どこかでそういう話にならなかったんでしょーか?
<一度神託が下りた形になると、得てしてそれを破るのはタブーになってしまいます。しかも、歴史が積み重なってしまうと、その変更により国に災いが起こるのではないかとか思うようになり、そういう不条理がそのまま残されてしまう結果となりがちです>
ヘルプさんの回答がやばいです。
それでも、この国が回ってるんだからそれでいいんでしょう。
<シュバルツヘルツに対して食指を伸ばそうとする勢力は、主に南側に集中しています。南側からの王家の裏森への侵入に対しては重点警戒対象となっており、敵国からの作戦可能な部隊の侵入は許していない模様です>
そうですか、本当にそうなんですね。
「何ですけどー、森林管理組合自体がどちらかというと左遷ちっくな職場になってしまってまして、志のある人たちがなかなか入ってくれないんですー」
「にゃのにゃ。出世できにゃい上に、職能としても人気のない狩人ばかりが伸びてしまうにゃからして、万年人手不足にゃのよ」
「なんだかあべこべな感じがするんですけど」
「にゃが、南側防衛ラインは王都防衛部隊の管轄にゃから、敵国からのあれこれは防げているにゃ」
<経験値とレベルアップについて>
言わずもがなですが、各職業スキルごとにレベル上げを行いますので、狩人スキルのレベルが上がるとその分の経験値が消費され、他のスキルが伸びません。他の有用な職業スキルよりも必要経験値は少なめですが、だからと言ってその分他のスキルを取れるのかというとそうでもないのです。狩人スキルを上げる→中途半端に経験値が残る→他のスキルを上げるほど残っていない→結局溜まった経験値はまた狩人スキルのレベルアップに回る。(その方が強くなった気になれてしまうので)といった負のサイクルに回るのです。
何と言うか、すごい。
なにがすごいかって、会話文からヘルプさんの解説に直飛びすると言うこのとってつけた感がしゅごいです。
つまりは、管理組合としては裏森に生息しているモンスターの動向に目を向けるのが最大の任務なんですね。
「えっと……よく、ルミフェナさん管理組合に入りましたね……」
「だまされたんですよー。就職資格を取ったばかりで右も左も分からないうちになんとなくいつの間にか所属しちゃってたんですよ。で、そのまま腐れ縁という」
「ルミっち、そうだったのかにゃ。その話は聞いてなかったにゃ」
「私もエルフですからねー。シュバルツヘルツも人間の国なんで、長命種族を中枢に入れたくなかったんですよー」
「そうなんですか?見るからに森の多い、エルフ中心の国かなって勝手に思ったんですけど」
「エルフはエルフの時間軸で物事を考えてしまうので、大国作りはものすごく下手なんですよー。エルフだけの王国作るならいいんですけどねー、他の短命種族と混じってしまうと、バイタリティーで負けてしまうんですよー」
何だか違う話になってしまった気がするんですけど、言われたことはなんとなく分かる気がする。
人間なら1年でやること(=できること)を、エルフの場合は5年かける(=かかってしまう)。
そりゃ、人間とかから見れば我慢できないだろう。
だから、大国の中枢はすべて人間……って、ヘルプさーん、そうなんですかー?
<検索しました。この大陸にある国で、複数の都市を支配下に置く規模の国家ではすべて人間が支配者階級となっています。なお、小規模都市国家や単一種族コミュニティーの場合はその限りではありません>
本当だったよ。
じゃあ、ぼく、どうすればいいのかなあ。
だって、えるふだもん。
閉じたコミュニティーとか、小規模都市国家クラスじゃないと上に上がれない……って、
ぼく、貴族になりたいの?
……そうじゃないよね。
ぼく、支配者階級に成り上がりたいの?
……まだ、そんな気になっていない。多分、そうはならないと思う。
じゃあ、何になりたいの?
……少なくとも、そういうドロドロした所に収まりたくはないよね。
それに、そういう所からこの世界を快適にしようって、無理な気がする。
影響範囲が限定されてしまうから、神様の依頼を達成できない。
っと、話聞かないと。
「なので、人間世界に出てくるような変わり者のエルフは普通は冒険者とか、趣味のお店を開くとか、そういう方向に行っちゃうはずなんですけどねー、何故かこう言うお役所に入っちゃいましたー」
「ルミっち……」
「でもー、そのおかげでソルフェリノお姉様と出会うこともできましたしー、いろいろおもしろいことも体験できましたからねー、こうやって愚痴を聞いてもらっただけでもずいぶんと楽になりましたよー」
「ルミフェナさんは、これからもまだまだ数百年単位で生きるわけですし、そのうちいいことありますよ。だって、そんなに経てばこの国だってどうなるか分からないですし」
「のんびりと、その時が来るまでお仕事に励むようにしますよー。じゃあ、ソルお姉様ー、約束しましたからねー。後ほど、何か一つ私の希望を聞いてくださいよー」
「分かったにゃよ。今度バルトゥリスの街中で会った時にでも希望を聞くにゃからして。そろそろ、にゃかにゃ?」
「ですねー、そろそろ巡回に戻らないと、予定の行程をこなせなくなっちゃいますのでー、ではー、迷子の保護、よろしくお願いしますねー」
なんだか、いろいろあったものの、結局はのほほんとした雰囲気でルミフェナさんが北の方に向かって行った。
……ぼく、ルミフェナさんの鑑定をした意味あったのかなあ?
意味なかったような気がするのですが。
そして、ソルお姉ちゃんに余計な物を押しつけてしまったような気がするんですが。
******
しばらくして、もうルミフェナさんは彼方に離れたと確信できてから、お姉ちゃんが口を開いた。
「あんりきゅんは間違っていにゃかったにゃから、何も気負う必要はにゃいにゃ」
「そうなんですか?」
「ルミっちに鑑定をお願いしたのは、正直、人体実験的なことがあったのも否定しないにゃよ」
「え?それ、否定しないのは間違って……」
「でも、おかげでルミっちが人よりも劣っていないことが証明出来たにゃ。そして、今の仕事に対する誇りを確認させられたのにゃ。にゃから、間違っていにゃかったにゃ」
「でも、このあと何か一つルミフェナさんの希望を聞くなんて約束してしまいましたよ?」
「ルミっちはかわいい妹分にゃから、そんなこと気にしにゃいにゃ。むしろ、お願いされてうれしいにゃからして」
「そういうものなんですか?」
「そういうものにゃのにゃ!」
「あふん!!」
このタイミングで、勇気の源の耳あて(現在はピアスサイズ)から鋭い衝撃が走るんですね。
え、えむぴー吸われたよ。
「にゃー、もう1時間たったのかにゃ」
「ですね、もう4話も経っちゃいました」
(ふにゃー、この4話丸々理奈の出番が無かったのれふー。おかげで、この作者が理奈の口調とか忘れてしまっているのれふよ!理奈、妹ヒロインの立場なのに、ひどすぎるのれふぅ)
「……確かに、理奈っちの気配が全くなかったにゃね。でもにゃ、まだしばらく出てきて貰っては困るにゃから、我慢するにゃよ」
(えー?だめなのれふかー?)
「これからどんどん王宮に近づくにゃからして、現地人に出会う確率は増すばかりにゃ。だから、しばらくはこのままにゃよ。我慢するにゃよ」
「……その表現はどーなんでしょーか?」
(仕方ないのれふ。いろいろと暇つぶしのアイテムそろってるので、しばらくは問題ないのれふよ~)
理奈がぶっちゃけちゃった。
まあ、そういうのが揃ってないと退避してくれなかったので仕方なかったけど、このまま帰ってきてくれなかったらと思うとちょっとだけドキッとする。
(大丈夫なのれふ。お兄ちゃんの呼び出しがあれば、いつでもどこでもオンタイムで顕現するので、安心して頼ってほしいのれふ!)
うん、そう言ってくれると安心するよ。
それに、理奈はまだいい。
理奈以上に忘れ去られている精霊もいるからね。
(出番が無いのだ。ならば、その間はおとなしくしておくしかないだろう。腐っても剣と魔法の世界だからな。そう遠くない未来で私の力が必要になる時が必ず来るさ。その時に派手に活躍できればそれで十分だ)
どーしてイリアさんの心の声まで聞こえてくるのでしょーか?
「……仕様にゃ。作者が忘れていないと言うことを示す目的にゃからして、それでいいにゃよ」
ここまでお読みくださり、感謝でございますです。
本章はここまでなので、次回から新展開なのですよ。
新展開ということは、王宮に行っちゃうのか?次回、辿り着いちゃうのか?
……こんな書き方してる時点で次章も王宮に行かないんじゃないかって気がするんですけど、書いてみないと分からないので次回を生温かい目で見守ってやってくだされ。お願いいたしますです、はい。
次回の投稿は……4/7(土)目標でございます。
書けなかった場合はごめんなさい。……本当に、いつもぎりぎりなのれす
3/31の夜に若干修正しておりますが、これはヘルプさんに使用するかっこが間違っていたためで、文章の修正はありません。……設定が小出しにされているように見えますが、どちらかと言うと後付けです。どっかで矛盾が発生しそうでこわひ……(すでにもう発生してるかも)




