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エルフに転生した俺は今度こそ快適に暮らしたい  作者: 坂巻大樹
戦闘の現実、妄想現実化の暴走、そしておまけ付き
18/54

第18話 マテリアライズ(妄想具現化)、2着目は……ま、魔法少女風だよっ☆

ああもう、こうなったらとことんやってやろうじゃないか!

あんりきゅんコスプレ編、後編ですよ☆



「まだまだ乾くのには時間がかかるにゃね。愛しのあんりきゅんを裸のままにしておくのはもったいないにゃ」

「……も、勿体ない、だと」

「だが、私の鎧のような重装だと、不完全なものになってしまうが?」

「軽装……いっそのこと、服でいいんじゃないれふか?」

「服、にゃね……」

「確かに服なら軽いが、防御力が紙になってしまうぞ?」

「そうなんだにゃ」

「魔法の……なんてどうれふか?」

「魔法の掛かった……魔法服マジッククロースにゃか?」

「しっくりこないな」

「そうなんにゃ……魔法の服マジカルクロース……」

「……ちょっと、待って……」

「お兄ちゃんは黙ってるのれす」

「ごめんなさい」

「……魔法の衣装まじかるコスチューム……」

「もう一声、だな」

「……魔法兵装まじかるあーむず……これにゃか!」


 こ、これって、

 まじかるコスチューム(魔法の衣装)で止まらなかったことを喜んでおく所なの?

 コスチュームだと、十中八九魔法少女になる未来しか思い浮かばなかったぜ!

 しかも、最近は魔法少年(男の娘魔法少女)なんてジャンルまであるってんだろ?

 だ、だめだ!

 俺は元の世界では22歳だったんだぞ?少年じゃなくて青年だったんだ。

 今度こそ立ち直れなくなる!……所だったのだ。

 おそらく、それは回避できたと思う。

 まじかるあーむず(魔法兵装)なんて、うーん、ひらがなと言うのがちょっと不安なんだが、漢字で書く分には何だかかっこいい響きがあるじゃないか!



  <……>



「まじかるあーむず……魔法戦姫まじかるあーむずれふねー。どんなふうにするれふか~?」

「さっきのような、あそこが分かっちゃうのはなしにゃね。きちんと隠れるような感じがいいにゃ」

「そうれふかー、……サーチしました。該当衣装3件ヒットしました。そのうち2件はソルフェリノのオーダーに適合しません。なな型衣装を実体化マテリアライズさせます。よろしいでしょうか」

「確認だが、それはななではあるが、プ○ズムの方ではないということでいいんだな」

「イリアの質問事項について照会します……カラーリングに類似は見られますが、プ○ズムの方ではありません」

「なら、いいんだ」

「なら、ソルとしても承認しちゃうよん。魔法戦姫マジカルアームズごにょごにょナナ、かもーんにゃ」


 あれ、いつの間にか漢字の当て字が変わってる。

 姫ってなんだよ?

 完全にそっち系じゃないかよう。

 ……今度のエフェクトは、光の粒子ではないみたい。

 ぼくの背後に、光の魔法陣が浮かび上がる。

 ギリシャ文字に縁取りされたサークルの中にスターペンタグラムが回転する。

 魔法陣から光の風が溢れだし、各部の衣装に変わっていく。

 ベースとなるのは、ダークアッシュのワンピースストラップレスインナーで、紋章入りのレッドオレンジのブレストカップの上には、ひんぬーを覆い隠すかのように大きなレッドリボンがひらめく。

 白い羽根のモチーフの付いたチョーカーが首周りをガードし、後頭部には大きな黄色いリボンが結ばれる。

 ダークアッシュの穴あきグローブの上には、手甲部分に紋章の入ったレッドオレンジのロングアームカバーが現れ、手首と上腕に白銀のストッパーで留められる。

 純白のニーソックスにダークアッシュのアンクルガード、前開きのレッドオレンジのショートブーツ。

 フロントは膝上10cmぐらいの純白のプリーツパーツで局部は確かに隠れている。

 一方、サイドからバックにかけては、ホワイトパニエの上に青みが掛かった白、さらに重ねるようにレッドオレンジのフィッシュテールスカートが形成される。光の風が鮮やかにフィッシュテールをはためかせる。

 最後に、シャンパンゴールドのバーニアパーツが両脇に浮かび上がり、光の羽根が噴き出す。

 左手にショートソードを持ち、前傾姿勢で両手を羽根のように後ろに伸ばし、飛翔するようにポーズを決めたら変身完了。


 右足は上げておくのですよ。



 あ、変身なんて言っちゃった。


「光の魔力を身に宿し、闇の衝動をぼくは許さない!魔法戦姫まじかるあーむず☆セラフィムアンリ、ここに推参、だよっ!」

「うーーーーん、にゃ」

「あーーーーー、だな」

「理奈よりもかわいいれふね。全体的にひらひらしてるのれふよ」

「えーと、ぼく、どしたらいいんでしょうか」

「あんりきゅんよ、いちよう、あそこは隠れているんだにゃね?」

「うん。このプリーツスカート部分がどうにか仕事してるよ」

「それは、よかったにゃね」

「確かに、金属パーツはないが、主にレッドオレンジのパーツから魔力が感じられる。確かに先程の物に比べたら防具としての性能はまともにありそうだな」

「お兄ちゃん、何気に変声期まだだから、違和感がまるでないのれふよ~」

「だからこそ、私もマスターも困惑しているのだ」

「そうなんだにゃ。こちとら、あんりきゅんのかわいい所を見てにゅふふと楽しもうと思ったのに、これは少しばかり、愉しむというレベルを超えてるにゃ」

「理奈の存在意義がやばいのれふよ~」

「え?ぼく、そんなに似合ってるの?」

「……検索しました。元々がひんぬーで、ボーイッシュな女の子が素体となっていた模様。なので、ショタで中性的な顔立ちのアンリお兄ちゃんとの相性が奇跡的に抜群になってしまった。……さ、さいあくれふですよ~」


 ぼくからしたら、恥ずかしいんだけど、……そんなに言われるとちょっと気になる。

 ぼくの姿を確認しようとしたら、姿見が必要だよね。

 あるのかな?



  <マジックバッグ内を検索しましたが、手鏡のみが存在しています>



『ボーナスポイントを1ポイント消費して、立体ホログラム装置(軍事利用、戦闘時使用不可制限付き)を作成しますか?Y/N』



 あっ、ついつい『はい』を押しちゃった。



『ボーナスポイントを1ポイント消費して立体ホログラム装置を作成しました』



 変身したままのぼくの右手に光が集まり、ソフトボール大の水晶玉に変化した。

 どうやらこれがホログラムを発生させる装置のようだね。


「あ、あんりきゅんよ、一体、何をしたのにゃ?」

「お兄ちゃん、もしかして、魔法戦姫まじかるあーむずの力を使いこなしているとでも言うの、れふか?」

「おー、アンリはそういう方向が得意なのか?」

「ち、ちがうんです。ちょっとした出来心なんです。ソルお姉ちゃんや、イリアさん、それに理奈の3人が揃って似合ってるって言うぼくのまじかるあーむず姿を確認したいんです。なので、空中に映像を投影させるマジックアイテムをちょっと取り寄せただけなんです」

「……今回は、ソルは怒らないにゃよ。その衝動は正当だと、そう思っちゃう私がいるにゃ」

「じゃあ、いまのぼくの姿、ホログラムオープン!」


 水晶球からホログラムが投射される。

 魔法戦姫となった、ぼくの姿をくまなく観察できた。

 ポージングなんかしたりして、……はまってしまっている。

 更には、魔力を込めると空中を掛けるように疾走できたり、左手に持つショートソードが発動体扱いとなっているようで、精霊魔法や真言魔法が何の違和感もなく使える。

 爽快感が違う。ぶっちゃけ、ものすごく、気持ちがいい。

 何より、今のぼくのスキル構成を邪魔せず、より強力にサポートしているのが、すばらしい。

 

 え?このまま、魔法戦姫として黒の魔力と戦うかって?

 なんだか、それでもいいような気がしてきた……

 ボクっ(男の)娘として、魔法戦姫まじかるあーむずセラフィムアンリとして、この世界を闇の衝動から守るんだ!ってね☆

 もう、それでいいよね?




 ち が う だ ろ ?




 ぼくがこの世界にやってきた理由は、そうじゃないだろ?

 最終目標は快適に暮らすこと。

 魔法戦姫まじかるあーむずになったら、快適な暮らしとは全く違うハードな世界に飛び込むことになる。確実にだ。

 それに、おそらくは、100%ノクターン行きとなる展開が待ち受けている。よね?



  <予測演算を行いました。魔法戦姫まじかるあーむずセラフィムアンリが××等に何度も××される確率は100%を超えました。激アツどころではありません。鉄板です♪>



 そして、バッドエンド確率も、けた外れに上昇するよね?



  <予測演算を行います……失敗しました。データベースサーチアンドアナライズを行いました。魔法戦姫まじかるあーむずセラフィムアンリとしてのエンディングがバッドエンドとなる確率は90%と見積もられます。これもほぼ鉄板ですね♪>




★★★★★★


   作者に、ノクターンを主戦場にして戦っていけるだけの、知識も、

   経験も、技能も、ありとあらゆるものはありません!

   あ、妄想だけなら誰にでも出来ますよ?

   ……なので、そろそろこのくだり、どうにかして頂けませんかねえ?

   (自分で文章書いておいて何を言ってるんだという気もするのだが!)


★★★★★★




 ぼくにはそんな属性はないよ?

 ほんとだよ?




「これは……まじで想定外にゃ」

「同意するれふよ~」

「お、おう、想定外とは、何を持ってのことか……だが、激しく同意しよう!想定外だ!」

「コンセプトは、あんりきゅんが嫌がる女装姿を愛でる集まりのはずだったのにゃ!」

「そうれふよ」

「言い方が良くはないが、あながち外れではないな」

「なのににゃよ、なのに、なんで、

 あんりきゅんが、魔法戦姫でいることを、嫌がってないのかにゃーーーーーー!!!

 これじゃ、意味ないにゃーーー!!!

 逆に、変な扉が開いてあんりきゅんがどっか遠くに行ってしまいそうな気になるにゃ~~~よ!」

「だな、アンリが、ことの外、このひらひら衣装を気に入るとは、迂闊だった。女装してるんだぞ?アンリはそこの所を十分に理解しているのか?」

「このマテリアライズに予想以上にすとっくMPを持って行かれたのれふよ。つまりはれふね、今回の魔法戦姫コスチューム、マジカルアームズ(魔法兵装)としてのポテンシャルがとても高いのれふ。お兄ちゃん、どうやらその力に酔ってしまったんじゃないかと思うのれふよ」

「いかん!いかんのにゃ!あんりきゅんをこっちに引きずり戻さないといけないんだにゃ!」

「だが、どうするのだ?アンリはセラフィムアンリ(魔法戦姫)に夢中のようだが」

「お兄ちゃんは、お兄ちゃん……でいてくれるんれふよ……だから、理奈はお兄ちゃんとの絆を、信じたいのです」

「なんか妙案でもあるのかにゃ?」

「この衣装を実体化させてしまったのは私、なので理奈が責任を持ちます」

「だが、あのマジックアイテムは残しておいてやれ。強力なのだろう?」

「すでに実体になっていますので、理奈の一存で消滅バニッシュさせることはできませんが、強制的に武装解除する道はあるんですよ」

「ま、まさか……あれ(・・)をやる、のか、にゃ……」

「理奈!それ(・・)は危険だ!君の身の安全が保証できない!」

「もう、残された道はこれしかないんですっ!だから、やらせてください!」

「クソッ!私には、理奈を止める権利がないっ!ソルフェリノ!」

「回避できる手法をソルも考えたッ……でも、ソルには思いつかなかったんだ……許せ。

 ……エクセリナ=エレメンティアよ、そなたの申請している緊急コードを……承認するッ!」

「……お姉ちゃん……ありがとう、行ってくるよ」


***


「ところでにゃ?」

「どうしたのだ、マスター」

「理奈っちは何をしようとしてるのにゃ?」

「え?……もしかして、先程の会話はすべてフェイクだったのか?」

「ソルにはちんぷんかんぷんだったのにゃ。だから、適当に話を合わせておいたのにゃ」

「マスター……確かに、私も同じように合わせただけだったからな、人のことは言えぬが、な……」

「使役されている精霊が契約主に危害を与えることも、精霊の行動によって精霊が完全に消滅することも、まあ、おとぎ話にゃよ。どうにかなるにゃ」



******



 魔法戦姫姿のぼくにパジャマ姿の理奈が近付いてきた。

 ふよふよーっとやってくる。


「あれ、理奈、どうしたの?」

「お腹がすいたのれふよー。かぷりんこ」

「あ、ああっ?こ、この格好、首より上はリボンだけだった……耳、守れてなひ……」

「はむはむ……、エクセリナは、お兄ちゃんの精霊なんです。……コネクト(強制展開)……」


 問答無用で僕の耳をむにむにしながら、小声で何事かを呟いた。

 え?なんて言ったの?聞こえない……

 あれ、はむはむされていた感覚が消えた。

 理奈、どこに行ったんだよ?

 理奈の気配が消え、三度光の粒子に覆われる。

 気付けば、生まれたままの姿に戻っていた。




  コネクションシークエンス、リブート―――――


  主艦エクセリナ、フォームアップ―――――


  随伴艦アールスフィア、武装展開―――――


  アンリ=クロスティカ、ブレイブシューターモード構築開始――――――



 どこからともなく聞こえてくるメカニカルメッセージが僕に伝えてくるもの。

 ああ、ぼく、ついにエクセリナになっちゃうんだ。

 ……あれ?じゃあ、一体化コネクトしてしまえば、制御不能時のフレンドリーファイアーを防止できるんじゃないかな?

 もう、何を考えても意味がないことは分かっているので、流れに身を任せるしかない。

 目を閉じる。


 換装は進む。


 一度は見たことのある、純白のロンググローブ、ニーソックス、すく水型ウェア、ヘッドギアに後頭部のリボン状ユニット等の各所メカパーツ、リアクターユニット等が形作られて行く。

 見えてなくても、その感触と、空気の変化だけで分かってしまう。

 ぼくそのものが、理奈に包まれてゆく。

 温かい何かが、ぼくの心を鎮めてゆく。

 インナーパーツの未来的なひんやりとしてつるすべの感触が、気持ちいい。



  アンリ=クロスティカ、ブレイブシューターモード、換装完了リフトオフ―――――



 リアクターバーニアから赤いエネルギー光が輝き、閉じていた目を再び開く。

 右腕を腰だめに、左腕を突き出して、やや半身の体勢に。



「「この世界を侵略する者はぼくが許さない!ブレイブシューターエクセリナ(クロスティカ)、君の心のトリガーに導かれて、今、降臨だよっ!」」



 そっか、ブレイブシューターアンリだと語呂が悪いから、クロスティカ(ファミリーネーム)を使ったんだね。

 こんなところで役立つとは……

 (とにかくっ!これでお兄ちゃんを魔法戦姫モードから呼び戻すことに成功したのですよ!)

 テレパシーのように理奈の思念が僕に伝わってくる。

 でも、今度はエクセリナになったんだけど、どう収束すればいいの?

 もう、分かんないや。



ここまでお読みくださり、ありがとうございます。


ちょっと、いや、とっても悪乗りしてますね。

睡眠不足の中執筆するとこうなってしまう悪例です♪


微妙に中途半端ですが、体力の限界なのれふ。

次回は、コスプレ編の〆と、オチと、その先の話です。

イメージはあるんですけど、日曜はちょっと執筆できないので、少し時間が空きます。

が、次の更新もあんりきゅん優先といたします。


1/16(火)ぐらいには投稿したいなあ。


※2/20 タイトルだけ変更しました

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