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エルフに転生した俺は今度こそ快適に暮らしたい  作者: 坂巻大樹
戦闘の現実、妄想現実化の暴走、そしておまけ付き
17/54

第17話 マテリアライズ(妄想具現化)システム発動!……1着目は鎧です

勢いと言うのは大事です!

書いてしまったから、載せるのです!



 遠い目標のことはさておき、今は辿りついた小川のほとり。


「そーれ、あんりきゅん丸裸の術~」

「あ~れ~」

「ふぁー、いつもの光景でふ~」

「そうだな、定番だな」

「こう言うのはにゃ?何度やっても飽きないんだにゃ!」

「向こう側の人間は飽きるんじゃないか?」

「でふねー、偉大なるマンネリにならなきゃいいんれふけど……ふみゃー」

「理奈の反応もワンパタ化してはいないのか?」

「眠い表現は限られているのでふよ~、……変身したいのでふ。そしたら、このじょーきょーもだはれふよー」

「それは最終手段だろう。まだ見せるべきではないな」

「イリアもいけずれふ」

「こうやって引っ張っておかないと、離れられてしまうからな」

「……イリア?何だか、いいたい放題だにゃが、どした?熱でもあるのかにゃ?」

「精霊である私が病魔に侵されると言うのは前代未聞だと思うのだが、どうしてそう見えるのだろう?」

「いつからイリアっちはそんなめためたなキャラになってしまったのかにゃ?ってことだにゃ!」

「私は、唯一の突っ込み担当としての任を受けているのだ。仕方なかろう」

「……じゃあ、戻っておくかにゃ?」

「あー、イリアが還っていったのれふよ」

「ああいうお説教くさいのは、たまに出ていればいいんにゃ!」

「えーっと、ぼく、はだかなんですけど」

「すべて汚れてしまってるからにゃー、だから、洗って、乾かして、その後にゃね」

「その間、風邪を引かないように何か着るもの貸してもらえたらな……って」

「「きゅぴーーーーん!!!」」


 二人の目が同時に光った。

 あ゛、これは変なスイッチが入ったぞ?

 焚き火が焚かれているので裸でもそんなに寒くはないんだけど、ちょっとばかしこの寒気はすごいものがある。

 しかも、ソルお姉ちゃんと理奈の擬音表現がシンクロしただと?

 な、何を思いついたんだ?

 いや、でも、それはないよな?

 だって、理奈は実体ではないし、ソルお姉ちゃんは身軽な格好だ。

 そんなはずがないのに、ぼくの頭は、それが正解だと言う危険信号を発している。

 や、やめて?

 そ、そんなことしたら、ぼくのMPゼロになっちゃうから。


「にゃー、あんりきゅんの装備一式は、今焚き火で乾かしてるにゃね」

「でふねー」

「その間、あんりきゅんは裸になってしまって、とっても寒いにゃね」

「かわいそうでふよー」

「では、理奈っちに質問にゃ」

「なんでふかー」

「あんりきゅんが風邪をひいてしまわないように、ソルたちがすべき行動は何だろにゃ」

「お兄ちゃんに、温かい服を着せることです」

「でだにゃ、あんりきゅんの服は?」

「現在乾燥中で使用できません!」

「お、お姉ちゃんの魔法で乾燥……」

「「だまっとくにゃ(のです)!」」

「ずびばぜん……」

「なら、どのようにすればいいだろう、かにゃ?」

「はい!」

「エクセリナ=エレメンティアよ、そなたの答えは?……にゃ」

「創造すれば、いいのですっ!」

「その方法はあるのか?にゃ?」

「緊急時のシステムを使用すれば、可能であります!」

「それは……使えるのかにゃ?」

「緊急事態であれば、契約者の近親者おねえちゃんの臨時の承認の下、行使が可能であります!」

「……よ、よくやったにゃ!」

「では、にゃ!この緊急事態において、契約者、アンリ=クロスティカの姉であるソルフェリノが代理承認するにゃ!創造具現化マテリアライズシステム、限定起動、承認にゃ!」

「代理承認を受託!これから、アンリの衣装に限定した創造システムを起動します!」


 この二人、何やってるんだよ。

 ぼく、ボーナスポイント使ってないんですけど、いつからそんなこと出来るようになったよ?



  <エクセリナですから。実はデフォルト機能に隠されていたのではないかと推測します>



 え?何でヘルプさんが推測止まりなの?断言しないの?



  <若干ご都合主義の匂いを感知しておりますので、ここでは断言致しかねます>



 やりたい放題だよね……って、もしかして、ソルお姉ちゃんの一般スキル、やりたい放題が変に作用しちゃった?干渉?変異なのですね?理奈も染まっちゃったんですよね?



  <そのような影響は確認されませんでした。理奈の性格に関してソルフェリノからの精神汚染は確認されませんでした>



 ……理奈もデフォルトかよ。

 つーかですね、理奈ってヘルプさんに半強制的に召喚させられたような気がするんですけどね。



  <てへぺろ(→→→→)



 無機質(平板)なてへぺろって、どう返したらいいか分かんないや。

 それよりも、今目の前に迫っている危機は、この後、ぼくは何を着せられてしまうかって話だよ。



「システムを起動しました。ストックMPを消費して衣装を現実化マテリアライズしまふ。りくえすと、ありまふか?」

「じゃあにゃあ、……とりあえずもいちどイリアっち、今度はかっこい戦乙女の衣装でかも~ん」

せわしないな、マスターよ。で、戦闘時の鎧姿とのリクエストだ。これでよいだろうか?」

「おおー、これこれ。理奈っち、まずはこの格好のあんりきゅんバージョンよろしくにゃ!」

「??何を言っているのだ……??」

「りょーかいだよ。じゃあ、フォーイリア=ヴァルキュリアの鎧、お兄ちゃんバージョン、そのままお兄ちゃんに転送、だよ!」


 理奈の体から光の粒子が飛び出す。

 その光は、さわさわさわと、イリア(ヴァルキリー)の体の周りをひとしきり(をじっとりねっとり)飛び回った(サーチした)後、ぼくの方に押し寄せてきた。

 きらきらと光る、光の粒子がぼくの周りを包み込む。

 ぼくの体がふわりと浮かび上がり、各部アーマーを形どって行く。

 メタリックブルー基調の脚部アーマーとして、グリーブにソールレットが浮かび上がる。グリーブのくるぶしあたりには白銀の羽飾りが付いており、飛翔感を醸し出している。

 同じくメタリックブルー基調の腕部アーマーとして、ガントレットにヴァンブレイスも形作られていく。

 頭には、羽飾り付きの(ヴァルキリーっぽい)オープンヘルムだ。

 若干元のイリアさんとは違う箇所もあるが、おおむねかっこいい鎧が出来てきていた。

 来ていたんだけどなあ!



 ――必要筋力が不足しています。

 ――必要筋力が不足しています。

 ――現在の筋力に応じた鎧を形成します。

 アラームメッセージが鳴り響く。

 そのまま、残りの部分も順次実体化していった。


「やっぱりか……」

「にゅふふー、イリアの鎧は見るからに重いからにゃ~、どこかでそうなるとソルは信じてたにゃよ」

「お兄ちゃん、うん、戦乙女は戦乙女だけど、何だか違う戦乙女になっちゃった気がするよ」

「これって、もしかして、振……」

「アンリよ、それ以上はいけない。読者には、想像してもらうしかないが、まあ、なんだ、そういう格好だ。それ以上は察してくれ」

「ぼく、前張り教信者じゃないよう」


 光の粒子が全て実体化し、中空に浮いていたぼくの体がふわっと地面に着地する。

 ぼくの職業スキルの構成上、剣や盾は実体化しなかった。

 もしかしたら戦士スキルを取得していたら、チェーンソーのような剣や、丸のこのような盾まで一緒に実体化していたのかもしれないと思うと、寒気がした。

 ……ちがうよね。こう言った方がそれっぽいよね?

 ぶるっ(・・・)とした。

 さて、お察しの方もいるかとは思うが、肝心の胴体部分は、ルビーの宝石の装飾の付いたビキニプレートと白くて長い布と、装着&アジャストのための革ベルト。だけですよ。チクショー。


「えっと、うん、何だが自然と内股になっちゃうよ。ふえーん、早く元の装備が乾いてほしくてたまらないよお」

「あんりきゅんショタエルフだから、1か所除いてそんなに違和感ないにゃね」

「こんなの、恥ずかしいよお。特に、お股のあたりがものすごく怖い気がするよお」

「こんなの、カップ付きふんどしみたいなもんにゃ!大丈夫にゃ!ポロリはないはずにゃ!」

「えっとね?うん、下手に攻撃受けると、破れてポロリしちゃうみたいだから、注意した方がいいみたいだね」

「そんなの、あんまりだよお」


***


「にしてもだ、アンリの纏っている鎧だが、なかなかにこの世界に対して喧嘩を売っている気がしてならないな。とにもかくにも大事な所を敵の攻撃から守ると言うコンセプトが全く見当たらない」

「でふねー。たぶん、お兄ちゃんの装備可能重量が一級の戦士クラスだったら、きちんとしたかっこいい鎧になった気がするのでふよー。お兄ちゃんはひ弱なエルフさんだから仕方がないでふね」


 イリアや、理奈がそんな事を言ってしまったからだろうか?

 鎧が怒ったような気がする。

 何かが起動してしまったような感覚に襲われる。

 ち、ちょ、それ、やばいやつじゃないのか?

 あ、く、口が勝手に、こ、言葉を紡ぎだしてしまう……。


「ぼく……あふん、あ、何だか、鎧に、……め、命令されて……か、らだが、勝手に、動きそうな、気がする……」

「にゃー。じゃあ、ちょーっち、攻撃っぽいことしてみるにゃよ?にゅふふ……にゃ!」

「あ、あっあ、あああ♪♪♪……うあっ!」


 言わされた言葉に、案の定ソルお姉ちゃんが反応してしまった。

 こう言う時の悪ノリは、100%の確率を誇る。

 出会ってまだ3日だけど、断言できる。

 鎧に導かれるように体が動き、ソルお姉ちゃんの攻撃を回避する。

 もちろん、ぼく自身はそれどころじゃなくなってしまっている。

 装飾されているルビーの宝石が魔石となっていて、そこから強い電気信号的な何かが体に駆け巡るのだ。

 そして、その信号が回避行動へと結びつく。

 ぼく自身が戦士スキルを取得していないので、何かに引っ張られるようなぎこちない動きになってしまったが、確かに、この鎧は装甲による防御ではなく、装備者に対する回避サポートで身を守るたぐいのものだというのが分かった。



 ……なーんて、もっともらしく書いてみたけど、


 もう、むりい。

 こんな感覚、た、耐えられな……ひ……

 いけないものが、でて、しまいそうに、……なる……


「う……うはあ、……はあっ……はあっ……はあっ……

 こ、これ以上は、も、物語が、け、掲載できなく、なるよお……」

「ま、まずいにゃ!ち、中止にゃ!す、すとっぷ!た、耐えてくれアンリ!」

「はああ……ど、どうにか大丈夫……お、お願い、……」

「よしだにゃ!次だにゃ!次!」

「えっと、じゃあ、この装備実体化しちゃったから、お兄ちゃんのマジックポーチの中に入れておくね。特製だから、ステータスウィンドウの装備欄で入れ替えすれば着れるようになってるよ」



  <アンリは、2Pカラー版超戦乙女風の鎧を手に入れました>



 あのですね、名前がほとんどやばいんですけど。



  <風を付けてます。さらに、肝心の部分は出していません。なお、性能等については別途確認ください>



 それでいいのかなあ。まあ、次着ることは絶対にない!と思いたいのです。

 と言うか、もしかして鎧としての特性値考えてないだろ。



  <ご、ごっほん。そんなことより、まだまだ続きますよ?>



 えっ?


「私が装備している、まあ、厳密に言えばそう言う訳ではないのだが、重装鎧は、エルフであるアンリには重すぎて再現できないだろう。もっとエルフの筋力でも装備できるような軽装を志向すべきではないのか?」

「理奈の所持しているストックMPは、まだまだ残っているのでふ。お兄ちゃんの装備はまだまだ乾きそうにないのれふよ。なので、今度こそ、お兄ちゃんに満足してもらう (コスプレ)衣装を想像マテリアライズするのですよ!」



ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

まさかの1衣装目だけで1話分になってしまいました。

いろいろとぎりぎりを攻めちゃってますね(汗)


と言うか、何で翌日に書き上がったかなあ?

次回も、あんりきゅんコスプレさせられるの続きです。


次話投稿ですが、さすがに、金曜日は無理。投稿後は、今日は寝ます。

(昨日は深夜まで頑張ってしまいました……だからか!こんな話になったのは)

とは言うものの、きりのいいところまでは集中的にこっちを書きますので、はい。


※2/20 本話タイトル変更

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