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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第二部 リン君と機械帝国の創世期編
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並行異世界編……土偶神の回想? 機械帝国の最後と始祖とは!? 

ごんばんわ、楽しんでいただけましたら幸せます。

仄暗い希望が退廃を具現化した地上に満ち、胸の前に両手を合わせた少女はただ戸惑った面持ちを浮かべてわざとらく唇を歪めた。


「地上で数千年に渡り権威を誇り騒がせていた機械帝国の威厳も地に落ちたものだな」


 みっともなく嗚咽を漏らしたくなるほどの威圧が少女に注がれた。


「僕は正しいことをしたはずだけど……この結末こそがこれが神の意志?」


「首を長くして待ったかいがあったよ、本当に良く踊ってくれたよ」


 とても残酷な笑み、無機質な雰囲気を纏った妙齢の女性、穏やかで気品のある物腰ではあるが嘲りの対象に向けられた視線は嘲笑を含んでいた。


「とても残念なお話だが機械帝国の始祖である貴公を含め機械帝国の敗残兵は全て地獄の底にお呼びがかかっていてな」


 言葉とは裏腹に刺々しい神気が纏っている、首筋や背筋を啄む寒気が少女……そう、機械帝国始祖に酷くおぞましい重圧を与える、唇から零れる酷く掠れた吐息が精一杯の抵抗。


「あらたに力をその御身に宿した神の御遣いよ」


「機械帝国の始祖の半身・ミカン……いや、奴隷少女Aと言った方がよいか」


 ミカン……そう、奴隷少女Aは邂逅する記憶と向き合ったのか、僅かに肩が震え目尻に懐かしむ涙がたまっていく。


「懐かしい名……もう幾千年も昔に名付けられたミカン……あの時はかつ丼に夢中だったのにデザートがミカンゼリーだったと言う理由だけでミカンと名付けられた思い出の名を知る御遣いよ」


 今ここにいないご主人様のことを想い哀愁がかってしまうことに思わず苦笑してしまう。


 昔は笑いあえた、赤貧の神シルク、福の神ミヒロやスコーピオンキング極丸、そして沢山の神や妖怪たち、何時からあたしは一人ぼっちになったのか……。


そう、『たんぽぽ荘』のあいつが言っていたな。


そんなことが思考を支配すると呆れたよう眉をしかめてしまいそうになります……ご主人様。


「ミカンよ、新しい夜明けの為に地獄の底、永遠の牢獄に参りましょうか」


「御遣いよ! あたしを投獄したのちに地球の生き残りを掃討するつもりだな」


「生きのこっている旧世代の神々や妖怪、人間をはじめとする有象無象は不要の根源。 ましてや『たんぽぽ荘』の輩などの生きのこりは一柱狩っていく。 それが、我らが秩序」


痛ましげな表情になってはいけない……最後まで……この身が蹂躙され滅びる最後の一瞬までご主人さまとの約束・・を貫く、それがあたしの生き方!


「あはっ! ふふふっ! あたしが、あたしである為に! ご主人様の誓いの為に!」


 ミカンに臆した気配は一遍ない。


 豪奢な宮殿に似つかわしくないくたびれた銅の剣をかかげたその姿は王者の貫録すら感じられたのだから。


いかがでしたか?

回想なのですが、少しおかしい?とお気づきでしょうかーっ!

もしお気づきなら名探偵なのですーっ!


今後ともかきくけ虎龍作品を宜しくお願いします。

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