並行異世界編……想いの再会、奴隷少女Aって何故出逢いの場所が生徒指導室なのですかーっ!?
こんばんわ、楽しんでいただけましたら嬉しいです。
卓上には湯気があがったかつ丼、そう、あつあつかつ丼なのです!
悲劇すぎた奴隷時代から解放され、赤貧の神シルクと『ご飯食べるために生きるって大変なんだぞーっ日本縦断旅』にて体験した大阪道頓堀のゴミ箱をあさって初めて知ったかつ丼の存在。
あの粘り! そう、消費期限が切れまくっていた粘ついたかつ丼を一口食べた至福のひと時、あの時の感動は今も忘れない。
そのかつ丼とは比べ物にならない熱々出来たてで目の前に。
思わず頬を緩めて目の前のかつ丼見つめてしまう、こんばんは僕です。
だってお肉ですよ、ぶーぶーさんが厚切りでサックサク衣をまとっているのですよ!
衣をまとった豚肉が卵と玉ねぎに包まれているどんぶりの隣には湯気があがった緑色のお茶……そう、高級でセレブが愛用しているのではないかと勘ぐってしまうほどの抹茶たっぷりな緑茶が注がれている。
ここはたんぽぽ荘家賃徴収人学校生徒指導室。
「やっと巡り逢えたある、どれだけの世界を渡り歩かされたかわかるあるか?」
久しぶりに目にした、あの時と変わらない彼女。
真っすぐで無茶苦茶、トレードマークの銅の剣を大切に背中にしょって。
「ご褒美に……ぐすん、とっても頑張ったご褒美に素直に刹那に電光石火にあたしの名前をつけてほしいあるよ。そうしたらあっさりくっきりと逃げられない呪縛以上の絆で嫁にして愛してる! と地獄の底まで響くぐらい呟きながら抱きしめてくれたなら手作りかつ丼を食べてもよいあるよ」
僕の腰に手を添えて耳元で囁きかける吐息が控えめな甘さが吹きかけられるようで。
「逢いたかったある……とってもとっても愛しくて逢いたかったある」
妙な圧力を感じてしまうぞー。
これはその昔シルクが東京歌舞伎町の裏手で拾ってきた怪しげなお酒を飲んで酔い潰れた挙句に「むひひ、ほれほれ兄さまは素直にチンコを出すのです! 公明正大に子作りをしてやるのですーっ!」などと寝言を言いながら不幸を振りまきまくったあの時のマジ圧力にそっくりやん!
「恋は猫舌の知覚過敏で隠れてチョメチョメある」
「なんのこっちゃやねん!」
「さっさとあたしに名前をつけるある……レッツサプライ婚姻届に真正面からペンをとれるあるよーっ!」
「夜の営みはさっさとめちゃマジスピードで子作りノンチャクを振りまわして良いある」
「何が何かがわからん! 誰か説明してーっ!」
視界いっぱいに奴隷少女A、切なくて愛おしくて言葉とは裏腹に視線がヒクンと揺れて。
薄く艶めかしく光る唇から零れる言葉にゴクリと口にたまってしまう唾を飲みこんでしまう。
おっと冷静にならなければ! 僕には赤貧の神シルクと言う胸も財産もペッタンコ状態の妹っぽい嫁候補がいるではないか!
奴隷少女Aーっ! 蕩けた瞳の奥にチラチラと欲情の色が見えるではないですか―!?
「私とかつ丼の前でいちゃいちゃとするのはその辺りでお辞めにしないとリアルにムカついた気持ちをぶつけて人生をお辞めになられる道を未知な世界へエンジョイしてやりましょうか!」
ああっ、憤怒のオーラをテカテカと額に青筋浮かべていらっしゃるのは……土偶神・アラハ先輩ではないですかーっ!?
「耳をかっぽじってお聞きなさい! 機械帝国の悲劇を越えた悲劇に見舞われた滅びきった地球のお話をしてさしあげますわ!」
いかがでしたか?
破壊帝国の始祖が匂ってきましてた!
そして、滅んだ地球とはいったい!?
かきくけ虎龍作品を今後とも宜しくお願いします。




