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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第二部 リン君と機械帝国の創世期編
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並行異世界編 間幕  迷子のシルクとアニマルぬいぐるみ族モーモーさん再開

こんばんわ、楽しんでいただけましたら幸せます。

――奴隷少女Aが学校に乗り込んでいた同時刻――


びえーん、ここが何処かわからなくなったのですーっ!


もしかして……知らない世界でま・い・ごと言う奴ではないのですかーっ!?


もうもう! 思いっきり言い訳なのですーっ! もとを糺せば兄さまが悪いのです、兄さまがミヒロとオカマスコーピオンキングを連れて家賃徴収に行ってうちを置いて死んでしまったのが悪いのです!


だから地球なんてちっぽけで欲深い世界が滅びたのですーっ! むしろ機械兵団の始祖のあいつ(・・・)なんか可愛そうなのですーっ!


ついでにたまたま山のタヌキ仙人がいんきんたむしになったのも兄さまのせいなのですーっ!


こんな辺鄙で便秘気味な街でうちがぽつぽつと一人で歩くことになるなんて、少しでも悪いと思うならさっさと兄さまが迎えに来いなのです!


 今うちが立っている場所、ここは朝ごはんが食べたくなるほど屋台がいっぱいの大通りなのです。


 ほわへーっ、クンクンしたくなる良い臭いがたっぷりするのです。


 悔しいのです、屋台の奴らがしかけてくる拷問なのですーっ、背中とお腹がくっつきそうなうちがお金を持っていないことを知っての所業なのですかーっ!?


「へへーん、お腹がグーグー演奏大会しながら一人ぼっちになってやったのです! ミヒロのすっとこどっこいが迷子になりやがりましたーっ! もうもう、うちがいないと何もできない福の神なのです……ところでここは何処なのですかーっ!?」


 などと強がってやりましたが……兄さま、うちはとっても寂しいのです。


 おしりかゆい山に住んでやがります狼男のきくぞう君ももどかしがりそうな雲間から差し込む仄かな明かりに照らされてうち……ふむ、絶世の美少女すぎる赤貧の髪のうちを儚くみせてやがります。


 むふふ、見やがれなのです、屋台のおっちゃん達や行き交う奴らがこっちむいて衆人環視なのです、うちのお腹を満たす為にさっさとお賽銭投げやがれなのです。


はっきり言ってやるのです、整った顔立ちも艶々ムフフあーれーお代官様おやめになってクラスの磨き抜かれた柔肌も全て兄さまの為ですのに……むひーっ! タダ見しやがります、ここの通りに歩いている属性男たちと一部の女たちがご利益たっぷりのうちの美貌を食い入ってこっちを見てくるのですーっ!


少し耳をすませば。


「か、可愛すぎる、胸キュンドっキュンの天使だ! 純粋無垢な天使だ!」


「誰!? 誰かと待ち合わせなのかーっ!? 待ち合わせが男なら殺す!」


「もう俺の脳内小人がスパークして犯罪に走りそうだーっ!」


「モーっ!? あれはヤバイ奴モー、村にお土産のおはぎを買おうとしたら出逢ってしまったモー!ガウガウ族長とモーモーを追いたてまくった悪魔が見えるモー!」


 目に映る光景、身体の芯に残りそうな遠慮なしの要望や願望を垂れ流している奴らの中に知っている奴を見つけてやりました。


 流石はうちなのです! 早く兄さまに褒めてもらわねばならないのです!


「見つけてやったのですから感謝しまくるのです! その一口サイズの美味しそうな牛のぬいぐるみはミヒロにポコポコにやられた牛なのです! おいでおいでのさっさとこっちにきやがれなのです!」


「いやいやモー! この美人さんはあの激やせ貧乏福の神みたいな鬼神よりも怖い奴モー、行きたくないモ-! だけど回りの男達の殺気だった視線が怖いモーっ! ガウガウ族長助けてモー」


「モーモーと煩いのです! 一口焼き肉にして食べてしまいたいのですがうちはどら焼きのアンコよりもアマアマに心が広いので美人さんと言ったことを免罪符にして許してやるのです! 牛! さっさとうちと兄さまのところに行くのですーっ! しっかりまったりと道案内をするのですーっ!」


「モーモーは兄さまと言う人は知らないもー」


 手に収まりそうなほど小さい牛のぬいぐるみモーモーは四つん這い態勢のまま悲鳴を上げそうな気持ちを抑えて一歩一歩後づ去りしやがっています!


「じゃぁじゃぁライオンのぬいぐるみなのです! 兄さまの師匠っぽいことを言っていたライオンのぬいぐるみのところに案内するのです! ついでにそこの屋台おまんじゅう屋さんでおはぎを買ってきてうちに貢ぐのです! とびっきりのご利益があるのですよ、ふんす!」


「うえーん、怖いねーちゃんに喝上げされるモーっ!」



今回は間幕です。

そして、次回明らかになる機械帝国始祖の正体とは!?

並行異世界編も後数話で終わりそうなよ・か・ん!


今後ともかきくけ虎龍作品を宜しくお願いします。

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