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始まりの聖女 ─彼女が呼ばれたわけ─   作者: はたの


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目を覚まして、薬を飲んで、また眠る。


そんな日が何日か続いた。


気が付けば、熱もほとんど下がっていた。


体が起こすだけでふらついていたのに、今は一人で歩けるし、食事だってできる。



それなのに、アンネさんは変わらず私の世話をしている。


風邪を引いてから、アルヴェインさんとは一度も会っていない。


……アルヴェインさんは来ない。


アルヴェインさんがいたら、話しやすかったのに。


言っても仕方ない。

少し迷ってから、私はアンネさんに尋ねた。


「アンネさんはいつまで私の面倒を見るんですか……?」



「それは……」


アンネさんは困ったように目を伏せた。



「申し訳ありません。私からはお答えできません」


大人に頭を下げられて、私はそれ以上追求する術を知らなかった。


「…そうですか」



アンネさんは一礼した後、静かに部屋を立ち去った。



そういえば、お湯を取ってきてくれると言っていた。


もしかして、体を拭くのもアンネさんが手伝うのかな。


袖を引っ張りながら考える。




「それはちょっとやだなあ……」






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