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第五章


   5


 理名ちゃんのスマホが鳴った。

「あ、十時!」

 理名ちゃんは酔っぱらいの大声を出して、テレビのリモコンを手に取った。

 その番組は十時きっかりにはじまった。

「私この番組好きでね。これだけはリアタイしてるんだ」

 そう言って彼女は私の隣にドスンと腰を下ろした。

 私もよく観ている番組だった。お嬢様のような見た目のくせにお笑いが大好きないぶきちゃんが、ひとつしかない河野家のテレビを独占する時間だ。

 理名ちゃんは私の肩に腕を回して、テレビの中の黄色いジャケットの芸人さんの動向に夢中だった。

 私は汗ばんだ体が密着するのを気にしながら、代えの下着がないことに気付いた。そもそも一泊する予定などなかったのだから当然といえば当然だ。

 私はスマホの地図アプリを開いて、近くのコンビニを調べた。コンビニは何軒もあった。次いで学校指定のショルダーバッグの中の財布を確認した。

「ねえ、理名ちゃん自転車貸して、コンビニに下着買いに行く。歯ブラシも」

 私は玄関に置いてあったクロスバイクを指さした。

「えー? 一日くらい大丈夫でしょ」

「やだよ。別に買って困るものでもないし」

「まあいいけどー。あ、歯ブラシはホテルでもらったやつあるから買わなくていいよ。制服で補導されないでねー」

 テレビにかじりつく理名ちゃんを尻目に、私は自転車を押してアパートを出た。

 夜の静けさに、頬を叩くなまぬるい空気が心地よかった。

 この町はいつも風が吹いている。

 私は自転車にまたがって夜の町を走り出した。


 マコちゃんの手紙を読んだとき、この町は四六時中海の匂いがしているものだと思った。だが、実際に夜風に吹かれながら自転車を漕ぐこの町に、磯臭さはこれっぽっちも香ってこなかった。

 理名ちゃんの車の助手席で、窓を開け放っていたときもそうだ。よほど海と近くない限り、その匂いはしない。

 私は住宅地を走った。

 自転車の速度はちょうどいい。大事なものをとりこぼさず、それでいて軽やかに道を進んでくれる。

 改めて走ると、海があるということ以外、本当に何もない町だった。生まれ育った岐阜の町と変わらぬ、しかし、故郷ではない町。

 私は、細く小さな体にも合う、カップ付きのキャミソールが売っているそのコンビニチェーンを目指した。少し距離はあるが、夜は不思議だ。時間が無限にあるような錯覚に陥る。

 住宅地のぽつぽつとした明かりの中に、きらめくコンビニの明かりが見えた。日本中どこでも変わらぬ大手チェーンの看板が目に入ると、なんだか家に帰ったみたいに肩の力が抜けて体がふにゃふにゃになった。ここは陸の孤島でも遠い異国の地でもなく、我が家と地続きで繋がった、日本という巨大な集合体の一部だ。

 無事目当てのキャミソールとショーツを購入し、ついでにチョコレートのアイスクリームを買った。ショルダーバッグに下着を詰め込み、私はコンビニの明かりの下でアイスクリームを食べた。冷えたチョコレートがパキッと音を立てて、その甘さが口中に広がる。

 まばゆい電灯。それに群がる羽虫たち。虫よけの巨大なファンがボーと音を立てて回る。狂おしいくらい夏だった。


 私は遠回りをして海を目指した。

 大きな道の青い看板に「千本浜公園」の文字があり、迷わずその信号を曲がった。

「せっかくだしーせっかくだしー」

 適当な鼻歌を歌いながら暗い松林を抜け、理名ちゃんと夕方に来たその浜辺に辿り着いた。自転車を停めて、街灯の灯る防潮堤の上をゆっくり歩く。時折、ぬるく強い風がスカートを巻き上げた。

 左手には、夜の闇の中にうっすらと海の輪郭が浮かんでいた。私は目を凝らしながら、その海の奥の方まで覗き込もうとした。沖では数隻の船がライトを照らしながら浮かんでいる。

 魔が差したのだろう。私はコンクリートの段差を降りて、砂浜まで下りた。丸い石をスニーカー越しで踏みつけながら、波打ち際まで来る。

 夕方よりも波の音が巨大で蠢いて聞こえた。

 靴と靴下を脱ぎ捨て、夜の海に足を踏み出した。

 海に入る瞬間、透明な壁をすり抜けたようだった。

 足の冷たさがおしりから背筋を駆けあがり、私を正気に保った。

 細かな砂利に沈みこむ感触、足元を攫おうとする小さな波。

 立ち尽くして、空とひとつになった暗い水平線を見つめた。

 嗚咽をもよおすほどの潮風が正面から吹き付ける。

 制服の全部がバタバタと波打つ。

 私はゆっくりと目を閉じた。

 風の音と、波の音が、頭蓋いっぱいに響き渡る。

 ここにずっといたら、貝殻のように、海の音が永久に反響し逃れられなくなる。

 目を閉じても波が見えるようになる。

 それと同居し、海と生きる人もいる。

 そして、本当にひとつになってしまう人も。

「ああーっ!」

 私は大声を上げて、体を引き込もうとする力に抗った。

 くるりと身をひるがえして海から出る。大きな石の上で足が乾くのを待ちながら、水族館で見た深海魚たちを思った。彼らはこういうところで生きている。

 光のない深海。

 音はあるのだろうか。

 私はここでは生きられない。

 コンビニの明かりひとつで安心する、貧弱でしたたかな生き物だ。

 海の底なんて冗談じゃない。

 靴下をポケットにねじ込んで、素足のままスニーカーを履いた。まだ少し濡れている足がスニーカーの生地に沈み込んで気持ち悪かった。

 コンクリートの平らな段差を登ると、その確かな安定感に、いるべき場所に戻ったという気になった。

 私はゆっくりと自転車を漕いだ。

 波の音を聞いていたら、なんだか眠くなってきたのだ。


「ただいまー」

 アパートの外にあった水道で足を洗い、玄関の戸を開けた。

 クロスバイクを元通り壁に立てかけ、靴を脱いでいると理名ちゃんがスタスタとこちらへ向かって歩いてきた。

 彼女はいきなり私の頬をはたいた。

 わりと遠慮のない強さだった。痛いというよりも焼けるように熱かった。

「どこ行ってたの?」

 理名ちゃんは言った。冷え切った感情のない言い方だった。

 私は頬を押さえることさえできず、ただ彼女を見上げた。

 海に行ってきたの。

 間違ってもそんな言葉を吐けないほど、彼女は無機物のようにピタリと静止していた。

 私は言葉を探した。

 誰かに本気で叩かれるなんて生まれて初めてだった。

 彼女の背後にテーブルの上のマコちゃんの木箱が見えた。その立方体は理名ちゃんそのものよりも、なぜ彼女がそんな行動に出たのかを雄弁に物語っていた。

「理名ちゃん、ごめん」

 彼女に縋りつくように言った。こんなことで彼女に嫌われてしまうのが、怖くて、もったいなかった。

「……お風呂沸いてるよ。入って、疲れてるでしょ?」

 理名ちゃんはそうつぶやくと私に背中を向けた。だが、私が何か言わなくてはと喉を開けた瞬間、彼女は一回転して私を強く抱きしめた。

 お酒を飲んでいるからだろうか、Tシャツ越しに触れた肌は熱く、私は頬でそれを感じた。

 熱を出したとき、マコちゃんは私の首や頬にふれて

「熱いね」

 と言った。

 彼女の冷たい手の平が好きだった。

 私は理名ちゃんに腕を回して、火照った首と頭を抱き締めた。

 夜風に冷えた体が、彼女にまとわりついた熱を冷ましてくれますように。

 頬の痛みに耐えながら、そんなことを願っていた。


 私は汗まみれの体を洗って湯船に浸かった。髪はダイビングセンターで念入りに洗ったので、べとついたりざらざらしたりしなかった。

 浴槽でスマホをいじりながらのんびりとくつろいでいた。

 SNSに上げたハンバーガーの画像に、友達から何件か返信がついていた。浜辺で見た夕日を写真に収めておけばよかったと、少し後悔しながら返信に追われた。理名ちゃんからダイビング中の画像は貰っていたが、そんなものをアップしたら輝美さんの激怒は免れないだろう。

 ――と脱衣所でガサゴソ音がして、浴室の入り口が開いた。

 もしかしなくても理名ちゃんだった。

 彼女の裸体は、同性の私から見ても美しかった。全身になだらかに筋肉がついていて、その上に日焼けのコントラストが浮かび上がっていた。人魚というものがいるならきっとこういう体をしているのだろう。

 慌てて湯船から上がろうとする私に、彼女は両手で私の肩を沈め、無理やり中に入ってきた。狭い浴槽のなか、私たちは体操座りで向かい合った。

 かさの増した湯船で、熱くなったスマホを避難させたいなと考えていると

「叩いちゃってごめん」

 理名ちゃんは、水面に顔が着きそうな勢いで頭を下げた。

 私はスマホを洗面器の上に置いて言った。

「いいよ。どう考えたって私が悪いもん」

「そういうことじゃないよ。私時代錯誤もいいところね」

「ううん。私嬉しかったよ。私、親がいないから、変かもだけど叩かれて嬉しいって思った」

「……詩織ちゃんもそうだったのかな」

「え、叩いたの?」

「うん。一回、二人とも酔っぱらってね。手癖が悪いのよ。どうしてかははっきり覚えてないけど、多分あの子が死を匂わすようなことを言ったのよ。覚えてるのは、あの子が叩かれたあとニッって笑った顔。……もっと叩いておけば良かったわ」

「そうだね」

 私は笑った。

「でもあんまり酔っぱらったマコちゃんって想像できないな」

「ほとんど変わらないよ。詩織ちゃんはお酒強かったし、酩酊しているところは私も見たことがないね。家でも飲まないって言ってた。酒飲みの才能はあるけど素質はなかったって感じね」

「私は多分どっちもなさそう。お酒飲まなくてもすぐ顔赤くなるし」

「大人になったら一緒に飲もうよ。駅の裏に寂れた飲み屋街があるの」

「そうだね。でも私が二十歳になるまで四年もあるよ」

「なにも変わらないよ。私は相変わらず海に潜ってる。これは予感というより信仰だね。もしかしたら結婚したりしてるかもだけど、精々そのくらいだよ」

 理名ちゃんはよいしょっと湯船から上がって、髪をほどいた。癖の強い髪を下ろした彼女はますます人魚みたいだった。

「あー、飲んだ後に湯船になんか浸かるもんじゃないね。少しくらくらしてきた」

 そう言って彼女は冷たいシャワーを浴びた。

 私はスマホを手元に避難させた。

「みのりちゃんはある? 信仰みたいなもの」

 髪を洗いながら彼女は私にたずねた。

「信仰かあ……」

 私は考えた。

「運命に身を任す……違うな。あ、そうだ、早起き」

「早起き? 健康的だね」

「そういうんじゃないよ。昔はね、熱が出て目が覚めたり、施設の子供が泣いたりして、仕方なくいつも早起きだったんだけど、体が丈夫になって輝美さんの家に住むようになってからも、ずっと早起き。誰よりも早く起きて、リビングのソファーでパンを食べるの。賑やかな家が嘘みたいに静かで、たまに早起きの車が近くを通るだけ。夜の静けさとも違う、生命の始まりみたいな神聖な気持ち。その時間が好き。どんなに夜更かししても、早く起きちゃう」

「確かにそれは信仰と呼べるかもね。私は朝弱いから耐えられないや」

「だから今日はいっぱい疲れたけど、それでも明日も早く起きると思う」

「じゃあ起こしてよ。たまにはちゃんとした朝食を食べよう」

「うん起こす。それで朝マックをテイクアウトして千本浜で食べよう」

「いいね。生きてるって感じがする。もしかしてさっきも行ってたの?」

「うん、ごめんね」

「もういいよ。でも怖かったよ。せっかくお友達になれたのに、みのりちゃんまで向こうに行っちゃう気がして怖かった。うん、怖かったんだ私」

「うん、ごめん。でも私にそんな前向きだか後ろ向きだかわかんないエネルギーはないよ」

「岐阜から一人で来といてよく言うよ。頑張ったね。お風呂上がったら今日はもうゆっくりおやすみ」

「うん、そのつもり。波の音ってゆりかごみたいで眠くなるね」

 風呂から上がると私は早速買ったばかりの下着を身に着け、その肌触りを堪能した。理名ちゃんはベッドを私に譲ってくれて、ソファーでもう一本だけビールを飲むと、そっと木箱をなでて電気を消した。

 三人で過ごす最初で最後の夜。私はアレコレ考えたり、おセンチな気持ちになる間もなく、深い深い眠りの底へと急降下していった。


 閉じていたまぶたが目ヤニに引っ張られ、その反動でパチッと音を立てるみたいに一気に開く瞬間が好きだ。

 私の朝の目覚めは昔から0から1だ。

 白い天井と青いカーテンが見える。見慣れぬ景色に、初めて河野家で目を覚ました日を思い出す。

 ちょっとしたことで脆く砕け散る朝の静寂を壊さぬように、私はゆっくりと体を起こす。

 散らかった部屋を、綱渡りのように慎重に進む。

 窓のない洗面所は夢の中に似ていた。

 そこで、昨夜貰った歯ブラシで歯を磨いた。

 蓄光したアイボリーの壁がほのかにまぶしく、暖かい。そっと手を伸ばせば、そのまま壁の向こう側に通り過ぎてしまいそうだと、ぼんやり考える。

 水道がバタバタと水を吐き出す。

 洗面台に水滴が散弾銃のように打ち付けられると、心にも同じ数だけ穴が開いて、頭の中がしんとする。

 手紙を貰ってから抱いていた復讐心にも似た感情や、現在の停滞と不安から解放されて、良い意味で切り取られた気持ちになる。

 水の流れる音と、陶器の冷たさ。

 歯磨き粉のミント、静かな私。

 スリッパの底が、ねとつく床に捕まり、粘着質の嫌な音を立てる。

 取り巻くすべてが、子供のころ熱を出した記憶、浮遊感とリンクして、時間の感覚があやふやになる。

 私は歯ブラシを口に突っ込んだまま、脱衣所を出る。

 打ちぬかれた蜂の巣の心で、部屋を横断し、カーテンを開ける。

 昨晩、お酒をたくさん飲んだ理名ちゃんが、まぶしさにうめき声を上げる。

 目で見るより早く、皮膚や毛穴から、エネルギーが吸い込まれる。

 心の隅々まで日光に満たされるのを感じる。

 工場に火が入ったように、体中のあらゆる計器がいっせいに動き出し、正確な数値をたたき出す。

 太陽の光の鋭さで、本日の体調の良し悪しがわかる。

 朝だ、と思う。

 いい天気でよかったと、心の底から思う。人がどうして雨や曇りの日に気分が乗らないかを理解する。

 それから口をゆすいで、今日は何を食べようか考える。

 お腹がいっぱいになれば、きっと怖いものなど何もない。そう思った。


 旅は二日目に入った。入ってしまった。

 私はワンピースに着替えた。今朝、理名ちゃんがくれたのだ。

「たまにはと思って買ってみたけど、私にはやっぱり似合わなかったよ」

 恥ずかしそうに笑う彼女は、今日もTシャツにホットパンツだった。申し訳ないけど彼女には、こっちのほうが似合っている。力強く、明るく、ちょっとじめッとした、彼女は夏の化身だ。

 私たちは約束通りマクドナルドでドライブスルーをして、再び、私にとっては三度目になる、千本浜の防潮堤に腰を下ろした。

 海はどこまでも澄み渡ったブルーだった。空に雲はなく、遠くに富士山がよく見えた。

 犬の散歩をする人や、ジョギングをする人、釣りに精を出す人。

 左右から聞こえる波の音をBGMに、私はマフィンをコーラで流し込んだ。

 水平線を瞳に宿しながら、私たちは黙々と朝食を取った。朝の澄んだ空気のもと「ははー」と海に向かってひれ伏したい気分だった。吸い込まれそうな夕焼けの海とも、来るものを拒むような重厚な夜の海とも違い、朝の海はあまりにもただ厳かだった。

 私はワンピースのポケットからスマホを取り出して、水平線を撮影した。

『うみー』

 そんな本文と共にSNSに投稿した。

 もうみんな起きているだろうか。朝一番にこの画像を見て、素敵な気分になってくれたらいい。宝箱を隠した気持ちだった。

 それから隣にいる理名ちゃんを撮った。

 地元民の理名ちゃんは背景の浜辺と完全に同化していて、まるで天才カメラマンになった気分だった。それほどまでに彼女はこの景色と馴染んでいた。きっと彼女を海から切り離すということは、恋人と引き離されるより残酷なことなのだろう。

 カメラを起動したまま誰もいない左を向いた。

 そこにはマコちゃんが座っていた。

 シンプルな白いワンピースを着て、重たい髪を風に流しながら、火傷しそうなほど無垢な瞳で海を見つめている。富士山などには目もくれず、ただ海を、その深いところまで見通すように覗き込んでいる。

 人間の社会になじめない孤独な瞳で、彼女は高校時代アルバイトばかりしていた。戦って、くたくたになって、それでも施設の子供たちと遊んだり、勉強をみてくれた。初めて友達と来たこの海に魅了された彼女は、やがて一人片道切符を手にこの町に来た。

 スマホを下ろすと、そこに彼女はいなかった。

 波の音と潮風がしつこくそれを知らせていた。

 行かなくては。

 私は怖気付いていままで取り出せなかったパーツを、ショルダーバッグの奥から取り出した。

「理名ちゃんこれわかる?」

 なんの変哲もない鍵。マコちゃんからの手紙を開けたときにぽとりと落ちた、彼女からのメッセージ。

 代えのないもの。

 退路を断つもの。

 未練を断ち切った証。

 どんな気分で彼女は最後にこの鍵を閉めたのだろう。

 どんな気分で手紙に紛れ込ませたのだろう。

 私は託された。

 それを知る権利がある。

「鍵だね。普通の」

 理名ちゃんは目をぱちぱちしながら覗き込んだ。

「何か思い当たる節はある?」

「ないけど、でも普通に考えたらアパートの鍵だね」

「私もそう思う」

 私は言った。

「もう業者とか大家さんとかが片付けちゃってるかもしれないし、間に合わないかもしれないけど……」

「うん行こう」

 理名ちゃんは膝を叩いた。

「それで金目のものは貰っちゃおう」

「ドロボー。でもそうだね。鍵送ってきたんだからいいよね」

 私たちは立ち上がった。

 おかしな話だが、まるで希望の光が差し込んだかのように、晴れ晴れとした気分だった。

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