↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Arca  作者: あばんじゅ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
41/63

第41話 父親

 アルカは馬に跨り、大地を蹴立てて疾駆する。


『ヘリクは離れにある森で毒を投与され、処刑される。死の直前に暴走した場合を考えて、王都から離れた場所で執行される。ヘリクが連れて行かれたのは、ついさっきだ。早馬なら間に合う』


 アルカは馬に乗りながら、ムナからの情報を思い出す。


 ヘリクを伴う一群には、騎士団がついている。騎士団に単身で挑むことがどれだけ無謀なことか、アルカ自身よくわかっている。だが、ヒオリの死を許容していい理由にはならない。たとえ刺し違えてもヒオリを救い出す。そして、親の仇であるヘリクを救うことになっても。


『それと、《《ツアー》》とは戦うな。ツアーはリズリアの弟、王族だ。そして、特級顕現使いでもある。それも王国最強の顕現使いだ。普段は地震を吸収する、物実の樹の警護を任されているが、今回の騒動を受けて戻ってきた。勝ち目はない。ヘリクの身柄を奪うことだけ考えろ』


 馬で突き進むアルカは、遠くに騎士団の旗が立っているのを認める。アルカは馬の足を遅めて、近くの茂みに隠れながら追跡する。その一群は隊列を組んでおり、物々しい雰囲気を醸し出す。しばらく様子を見ていると、一群がいきなり歩を止めた。


 何かが起きたのだろう。アルカは好機と捉え、馬から降りる。そして、茂みに隠れつつ、ヘリクを載せている馬車がどれだろうかと、一つ一つ近づいて目を凝らす。


「……ぃ――――ま…す――…」


 そのとき、一群の先頭から話し声が聞こえた。気になるが、ヘリクを探すことに専念する。だが、傍から見るだけではわからない。そうして一つずつ見て行くと、一群の先頭まで近づいていた。


 そのとき、気づく。先頭から聞こえて来る声が誰のものなのかを。


「どうか……ご再考を……。娘を犠牲にするなど……私にはできません――!」


 そこには、血だらけのルードの姿があった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。