表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

73/82

73 よく言ったわ!

 あたしが叫んだそのとき。


 それまで、世界樹に吸い取られていたあたしの血が逆流して、身体の中に戻ってくるのがわかった。

 今度こそ、あたしの意識がはっきりしてくる。


「やだ。なんか今のあたし、すっごく元気になってる!」


 ずんずんと育っていた世界樹の成長が止まり、枝の先から枯れていった。

 あたしは太くなりだしていた()()()()を押しのけて、世界樹の切り株から脱出する。

 なんだか血だけじゃなくて、世界樹の()も吸い取っちゃった感じだ。


「お止め! ライラ! 『森の女王』が世界樹を枯らすなんて、前代未聞だ!」


 好き勝手なことを言ってくるアルフヒルドさんを、思い切り睨み返してやる。

 ゼンダイミモンだろうが、なんだろうが、それであたしの大事な人たちを泣かせるわけにはいかないんだよ!


「お前には魔法の民としての覚悟はないのかい? 魔女として、『森の女王』として、魔法の民の地位を上げたいとは思わないのかい?」


「だーかーらー、『やなこった』って言ってんでしょ! 『森の女王』だの『国王』だの、好き勝手言いやがって、人にそんな役目を勝手におっ被せるな!」


 あたしのあまりの勢いに、アンネリが少々ひきながら茶々を入れてくる。


「ちょっとライラぁ。強すぎる女の子はモテないわよ」


「モテるモテない考えて、お淑やかにしてたら殺されちゃうもの!」


 鼻息も荒く言い返すあたしは、確かに普通の男たちからはモテないだろう。   

 でも!


「私は、強いライラが好きだ!」


「マックス! よく言ったわ!」


 あたしはマックスの腕に飛び込む。

 マックスはあたしを受け止める。

 ああ、世界は美しい!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ