第2章【 花札一家徹底壊滅編 】 第1話
前世で私たちが味った絶望の
何倍もの恐怖と屈辱を、
今度はそっくりそのまま
お前に返してやる。
花札財閥の崩壊は、
もう目の前に迫っていた。
大富豪の転落劇、その真の断罪の幕が、
いま静かに上がろうとしている。
花札タワーの奥深くに潜り込んだジュニアに対し、
私はSSFシニアアナリストとして、
かつてない強烈な一撃を準備していた。
彼の篭城は一時的な時間稼ぎに過ぎない。
逃げ場を塞ぎ、外堀を埋める。
それこそが、花札財閥を完全に
社会的な死へ追い込むための最上策だ。
私はまず、ジュニアの資産を
食い尽くすための罠を張った。
彼、怒鳴憎・J・花札9世が、
インサイダー取引で得た莫大な利益は、
複数のペーパーカンパニーを経由し、
彼自身の個人資産と複雑に絡み合っていた。
私は、全知のチート能力をフル活用し、
その隠し資産が保有する全ての
銘柄と金融派生商品を特定した。
ターゲットは、
花札財閥が保有する主要投資銘柄だ。
私はSSFの莫大な運用資金を動かし、
その銘柄群に対して徹底的な
「空売り」の圧力をかけ始めた。
さらに、市場全体のボラティリティを
制御するアルゴリズムに影響を与え
得る諸条件をピックアップし、
彼らが保有する資産価値をリアルタイムで
毀損させるプログラムを仕込む。
ジュニアは現在、恐怖と
疑心暗鬼に支配されているはずだ。
私は彼を揺さぶるため、
匿名で断続的なリークを続けた。
彼の隠し口座の明細、
愛人たちへの不正送金の記録、
そしてかつて彼が切り捨てた
側近たちの恨みの声。
「どうだ、ジュニア。お前の牙城は
すでに内側から腐り始めている」
私はモニター越しに、
彼が必死に資産を守ろうと
右往左往する姿を想像し、
唇の端を吊り上げ、微笑んだ。
花札財閥が誇る強固な財務体質など、
今の私にはただの砂の城に過ぎない。
ジュニアが大統領の特権を行使して
金融機関に介入しようと
画策していることも掴んでいる。
だが、その介入そのものがさらなる
スキャンダルを呼び、
彼自身の首を絞めるトリガーとなるよう、
私はすでにメディアの要所を掌握していた。
反撃の狼煙は上がった。
私が仕掛けた罠に
足を踏み入れたジュニアは、
気づいたときにはもう、
這い上がることのできない
泥沼の底へと沈み始めている。
次なる一手は、彼を支える花札家
そのものの政治的基盤の完全破壊だ。
崩壊のメロディは、
まだ始まったばかりである。
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ジュニアの個人資産をじわじわと
削り取っている間にも、
私は水面下で、花札家の
政治的生命線を断つための
巨大な包囲網を完成させていた。
大統領である
怒鳴憎・J・花札Ⅸ(はなふだクセエ)を、……。
「逃げられると思うなよ、ジュニア」
豚醜毒悪餓鬼!




