第2話
私の進言を信じて巨額の賭けに出た
サクセス・シード・フィーチャーズ
(SSF)は巨額利益を叩き出し、
その名は瞬く間に
世界中の金融界に轟いた。
私は大抜擢を受け、
栄誉ある「シニアアナリスト」へと
昇格を果たしたのだ。
私は、ジュニアに仇名を付けた。
豚醜毒悪餓鬼だ。
パニックの最中、
花札財閥も戦争特需で一見して
巨額の利益を得ていたように見えた。
だが、それは表向きの姿に過ぎない。
私は知っていた。
大統領であるジュニア自身が、
この軍事侵攻のタイミングと
海峡封鎖の機密情報を事前に察知し、
身内や関連企業を総動員して
「超インサイダー取引」を
極秘裏に実行していたのだ。
権力を笠に着たその卑劣な手口は、
どれほど隠蔽しようとも、
全知の私から逃れられるはずもない。
私は再び、あの敏腕記者へ連絡を入れた。
ジュニアの
インサイダー取引の全証拠データ、
不正送金の記録、そして
秘密裏に買い集めた銘柄のリスト。
そのすべてを匿名で
完璧なパッケージにして送り届けた。
数日後、世界を揺るがす
大スクープが各紙の一面を飾った。
『大統領による
前代未聞の超インサイダー取引疑惑』。
ニュース速報が流れた瞬間、
世界中の市場関係者が凍りついた。
記者たちの
追及を受けたジュニアの言い分は、
前世から何一つ変わっていなかった。
「フェイクニュースだ!
私を貶めるための陰謀だ!」
彼はそう絶叫すると、
メディアの前に姿を現さなくなり、
強固な警備に守られた
怒鳴憎タワーの最上階、
その奥深くに引きこもってしまった。
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怒鳴憎タワーに篭城したところで、
ジュニアの逃げ場などもう存在しない。
私はさらに緻密な包囲網を構築しつつあった。
彼を支える血盟者たちの弱点も押さえている。
すべてが、私の手元のディスプレイの上で丸裸だ。
「逃げられると思うなよ、ジュニア」
豚醜毒悪餓鬼!




