第二十四話 手紙
初投稿から一週間が経ちました。
自分にとっては初めての作品で、まだまだ不安もありますが、
今後とも、よろしくお願いします!
私の大好きな家族と領主様へ
まずはリリィちゃん
元気にしてるかな
ご飯はちゃんと食べてるかな
怪我とか病気とかしてないかな
会いに行くことができずごめんね
でもリリィちゃんはしっかりしてるし
お姉ちゃんがいなくても大丈夫だよね
なつかしいなぁ
リリィちゃんはいつも
どこに行くときも
お姉ちゃんの後ろにくっついてきてたよね
すごく可愛かったなぁ
それにね
ポンコツばかりするお姉ちゃんを
いつも助けてくれたよね
ありがとうね
そして
ごめんね
お姉ちゃんは少し遠いところにいきます
この島で一人にさせちゃってごめんね
本当はもっと一緒にいたかったな
でもこの手紙を読んでるってことは
タイシ様と会えたんだね
よかった
タイシ様についていけばきっと大丈夫
すごく優しくてとても強い方よ
それと
お父ちゃんとお母ちゃんをよろしくね
リリィちゃん
リリィちゃんは強く生きて
諦めないで
お願い
お願い
お願い
そして
いつまでも元気でね
バイバイ
お父ちゃん お母ちゃん
必ず帰るって言ったのに
約束したのに
守れなくてごめんなさい
きっと怒るよね
私はゼーニス様への誓いを破ってしまいました
だから
ちゃんと罰を受けます
ごめんなさい
お父ちゃん お母ちゃん
今まで育ててくれてありがとう
私は幸せだったよ
本当に
ただ一つ心配なのは
お父ちゃんのことです
またお母ちゃんに怒られてないかな
ちゃんと謝れてるかな
少しだけ心配です
お母ちゃん
あんまりお父ちゃんのこと
怒りすぎないであげてね
お母ちゃんの大地芋のバター蒸し
とってもおいしかったよ
こっちで作ってみたけど
やっぱりお母ちゃんみたいにはできなかった
また食べたかったな
二人とも
体にだけは気をつけてね
ありがとう
元気でね
タイシ様
ご存知の通り
私は穢されてしまいました
これ以上
タイシ様にお仕えすることができなくなってしまいました
申し訳ありません
最後までおそばにいると決めていたのに
その約束すら
守ることができませんでした
どうか
お許しください
でも
私がいなくても
タイシ様なら大丈夫です
お辛かったですよね
違う世界
知らない場所
知らない人々
そしてこのゲーム
すべてが理不尽で
投げ出してしまってもおかしくないのに
知っていますよ
タイシ様が
打ちひしがれながらも
毎晩毎晩この世界の本を読み
私たちを知ろうとしていたことを
知っていますよ
タイシ様が
この理不尽の中で
弱いご自身と
必死に戦っていたことを
私はそれを
ずっとそばで見てきました
だからこそ思うのです
この世の理不尽を
その身で受け止め続けたあなたなら
このゲームを
この島を
きっと統一できると
どうか
そのまま進んでください
迷っても
立ち止まってもいいです
でも
その歩みだけは
止めないでください
そして願わくば
妹を
リリィを
両親の元へ
あの子は少しひねくれていて
自分の気持ちに素直になれないところがありますが
優しくて
芯の強い子です
探してほしいとは言いません
ですが
どうか
あなたの前に現れた時は
その優しい手を
差し伸べてあげてください
それだけで
あの子はきっと
救われます
そして――
あぁ……
できることならば
あなたの歩く道を
そばで
となりで
最後まで
見ていたかった
この先
あなたの歩む道に
幸福があらんことを
ミリィ・オルテリア




