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Abilityー特異体質ー  作者: 信心
プロローグ
5/6

第5話 宴会後

乾杯をした後も何事もなく食事を終えた。


ふぅ、久々にこんな美味いもの食ったが食べてる最中は特に何事もなかった。

果たして、違和感は気のせいだったのか…

皆、食べて飲んで顔が赤染めながら普通に楽しんでいた。

それはそれで良かったが…酒を飲み過ぎて少し頭が痛い。

机の上のコップを手に取り、虎の形をした変わった容器を傾けてコップに水を入れる。

その水をそのまま喉に流し込んだ。


ふぅー、少し落ち着いた。


パンっ!!


突然Kが手を叩いた。


「そろそろ終わるぞ!」


すると、皆が自分の席に座った。


「よし、今日はこれで終わるから明日からも頑張って行こう!解散!」


そう言われて、順に部屋から出て行く。


ぞろぞろと店を出ようする他の人達に付いて出ようとした時、Kが話しかけてきた。


「アルカド所長、少し話があるから車で待っててくれ。」

「あぁ、それはいいが車って何処にあるんだ?」

「悪い悪い、車は降りた所と同じ場所にあるはずだから。」


そう言われたので店を出て、来た時と同じ道を辿(たど)り車に向かった。


話とは何だろうか。

普通に考えればこれからの事だろうが…


そんな事を考えながら歩いていると、来た時と同じ場所に車が止まっていた。

近づいて行くと運転席に男の人が乗っている。


んっ?


よく見ると、疲れているのか首を傾けて気持ち良さそうに涎を垂らして寝ているではないか。

まったく、なんて奴だ。

Kが見たらなんていうか…


とりあえず、中で待つ為になるべく起こさないように後部座席のドアを開けた。


ガチャッ


その音で運転席の男がパッと目を覚ました。


あっ…


男は起きるとキョロキョロと左右を確認する。

そして、大きく口を開けて欠伸(あくび)をした。

そして後ろを振り向くとこっちに気付いた。


「あっ!お帰りですか?」

「あぁ。」


何事もなかったかのように普通に話しかけて来た。


男はまだ周りを確認して、何かを探している。


「どうかしたか?」

「…いや、会長はどうされました?」

「会長?」

「貴方がKと呼んでいる方です。」


はっ?Kって何処かの会長だったのか…

この派手な車にあの店であの人数分の料理を奢るとは通りで金の使い方が荒い訳だ。


「あぁ…後で来るって言ってたな。」

「ふぅー、そうでしたか。」


男はそれを聞いて何やら安堵している様子だった。

こいつ、Kに寝てる姿を見られないで良かったと思ってるな。

まったく、最近の若い奴らは…


「何を安心してるんだ?私がKに言わないとは限らないが?」

「な、失礼しました…あの、言わないでもらってもよろしいでしょうか?」

「まぁ、それは君の態度によるが…」


すると、急に態度を変えて平謝りして来た。


ガチャッ


男が謝っていると、座っている反対側のドアが開いた。


「そんなに頭を下げてどうしたんだ?」

「会長!い、いや…」

「そういえば、Kは何処かの会長だったんだな。何故教えてくれなかったんだ?」

「あぁ、別に隠してた訳じゃないからな。別にいう必要は無いと思っただけだ。」

「そうか…私も会長と呼んだ方がいいのか?」

「いや、アルカド所長はKと呼んでくれ。中々会社の人間で会長以外に呼ばれるのは新鮮だからな。で、頭を下げてたのは何でだ?」


男はKの質問にたじろいだ。


はぁ、しょうがない。

助け舟を出してやるか。


「K、この男のライターが落ちてたから拾ってあげただけだ。」

「そうなのか?それにしては凄い勢いで頭を下げていたが…そうなのか?」

「はい、そうなんです。」

「ならいいが、とりあえずアルカド所長の家に向かってくれ。」

「分かりました。」


そういうと、車を発車させた。


「おいK、何故私の自宅を知っている!?」

「それは調べたからな。」

「どうやってだ?」

「うちの息のかかった奴が色んな場所にいるからな。簡単な事だ。」

「それはプライバシーの侵害ではないのか?」

「裏社会にそんなもんある訳ねぇーだろ。あのなアルカド所長、裏社会でやって行くにはな?色んな事をしないといけねぇーんだよ。」


Kは私の肩に手を乗せて薄笑いしながら話した。


「それでだ!話というのは研究所の事なんだけどな。」

「あぁ…」

「明日の朝、研究所の詳細をうちの研究員に説明させるから明日空いてるよな?」

「あぁ、空いてるが。」

「なら、明日の朝家に車を迎えに行かせるから研究所を確認してくれ。」

「Kは居ないのか?」

「アルカド所長…俺にそんなに会いたいのか?その気持ちは嬉しいが忙しくてな?悪いな。」


なぜか謝られた。

勘弁してくれ、私がKに会いたくてしょうがないみたいではないか。

誤解を解かねば…


「K、なにか勘違いしてるぞ。」

「まぁ、まぁ、俺の魅力は男にも分かるって事だよな?分かる、分かるぜアルカド所長。でもな俺は女を愛してるから悪いけど他を当たってくれ。何なら紹介するぜ?」


なんか変なモードに入ってしまったようだ。

仕方ない、放っておくか…


「なぁ、聞いてるのか?アルカド所長…」

「ん?…あぁ。」


適当に返事をして車の外を見る。


おっ!


車が止まった。

どうやら、家に着いたみたいだ。


「さて、着いたようだな。」

「もうか…」

「では、私はこれで失礼する。」

「ああ、明日からよろしく頼むな。」


車から降りると、Kを乗せた車は走り去っていった。


「はぁ、明日から忙しくなりそうだ…」


家に入り、その日は疲れて熟睡した。


次の日の朝…


家の前に車が止まった。

迎えが来たようだ。

今日は昨日のような派手な車ではなく、普通の黒のセダンだった。

思ったより早い時間に来たが早めに準備していた為、すぐ家を出れた。


「おはようございます。」


家を出たのに気付いて運転手の男が車から降りて挨拶をしてくる。


「あぁ、待たせたな。」

「全然待ってないですよ。今来たばかりなので…」

「知ってるよ、見てたからな。」


それを聞いて、運転手は苦笑いをした。

今日の運転手は昨日とは違い見た感じ若そうだ。


「それでは後ろにお乗り下さい。」

「わかった。」


後ろに乗ると、車を発進させた。


「なぁ、ここから研究所までどのくらいかかるんだ?」

「大体40分くらいだと思います。」

「そうか、意外とかかるな…」


運転手の男はそれを聞いてか、ツーッと冷や汗が一滴流れた。

男は会長に新事業の中心人物としてアルカド所長について知らされていたので神経質になって言動に気を付けていた。

そのせいか、少しの違和感も敏感になっていた。


「そうですねぇ、それなりに遠いので…」

「朝早めに起きたから少し眠いんだ。少しの間寝ててもいいか?」

「…そんなんですか?だとしたら着くまで寝てらしても大丈夫ですよ。それに着いたら起こさせていただきますので。」

「そうか?悪いな、少し寝るよ。」


そう言って、目をつぶった。

そして、ものの数分で眠り落ちた。


男は何を言われるのやらドキドキしたが内心ホッとした。


…時が経ち、研究所に着いた。


「…所長、…カド所長、アルカド所長!着きましたよ。」

「ん、なんだ?…よっこいしょ。」


車のシートにもたれかかっていた身体を起こした。


「着きましたよ。」

「もう着いたのか…」


車の窓から外を見ると、コンクリートで出来た大きい建物があった。

入り口の上には大きい文字で特異研究所と書かれていた。


「なぁ?特異研究所(とくいけんきゅうじょ)って名前なのか?」

「違いますよ。特異研究所(ファクターラボ)って言います。」

「ファクターラボだと!?」

「はい。」

「誰が考えたんだ?」

「会長ですね。」


んー、特異者(ファクト)から名前がきてなくもないか…

実はKは異世界神様の関係者だったりしてな…

…そんな訳ないか。


「…」

「とりあえず、中に入りましょう。」

「そうだな…」


車から出ると、目についたのが建物の周りにある3メートルはありそうな黒い壁だった。

その黒い壁で建物が覆われている。


「この黒い壁は何だ?」

「それは私が答えましょう!」


唐突に建物の入り口の方から聞こえて来た。

振り返ると、白衣を着た女性が歩いて来た。



次の次くらいから本編かな。

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