暇にあかせてポテチ評
ひま。
ひまである。
同居人が二泊三日の旅に出てしまった。私だけ置き去りに。推定弟たちは一緒について行ったのに、私だけお留守番。あっちは分離できないくらいの育ちっぷりだから仕方ないけど、疎外感!
留守番がいるという建前。
新婚旅行くらい二人でいかせろというすっけすけの本音。
気がついていても送り出した私、偉い。
トリュフ味ポテチに買収されたわけではない。他にも御当地限定を取り寄せてもらった。一人でポテチパーティーと思ったんだけど。
つまんない。
ものすっごく、つまんない。一人ってこんなにつまんないの!? いつもうるさいと思っていたのに、いないと静か過ぎる。
今度の遊園地は絶対ついていってやる。
そう思っても同居人、明日も帰ってこない。
あまりのヒマさに、私は禁断の果実についに手を出してしまった。
SNSへの投稿である。
大人になるまでだめという話だったが、暇なのがいけない。
「触手ちゃんによるポテト評」
慣れたフリック操作でぽちっとな。この一本指打法は十本の指より早いのだ。
それにしてもタイトル今世紀最大級にかわいい触手ちゃん、にしておけばよかったかな。
いやいや、炎上するのも怖いもんね。それに映るわけにもいかないし。でも、映えのためのお皿を用意して、移して、うんうん、いい感じで……。
ええと確か画像調整、うんうん、イケてる。
味はおいしい、星3つ。
お値段は可愛くないので星1つ。っと。
なかなかいいんじゃない? 誰も見ないと思うけど。この調子でバレないようにいくつか投稿していこう。
と、初めた投稿が地味に拡散され、この短期間に全部食ってるのか疑惑に食ったわとレスバして、同居人たちにバレることになろうとは予想してなかったのである。
そして、電子妖精が君には素質がある! と勧誘しに来たり、食い意地の張った触手という都市伝説が薄っすら発生するのも予想外だったのだが、それはまた別の話。




