52.はいdraw!!
「・・・糞?ロロ食べるのぜ?」
「ん~??・・・・人間って雑食なんだよお~?」
「?・・・そうなのぜ?」
「食べないわよ!?あああ。みけちゃん頷いっちゃってるじゃない!!違うからね!?」
「糞はええ燃料だでなあ。食えんこともねえど。」
「はあ!?テレビ出てる人だって糞はするっすよ!何夢見てんすか!?見るならもっとましな夢見たらどおっすか!?」
「・・・??なんでそんなに過剰に反応するのよ・・??」
「いやあそりゃあれだよ・・・。ストレス?ってやつなんじゃないのかなあ~(^ω^;)??」
話題は連れ去られた子供から、すり替えられていた。
30分も話すうちに大体概要が掴めていたということもあるのだが、どんどん暗くなってしまう兄妹にテンパったジェリーが無理やり話題を振ろうとした結果でもあるのだ。
手を伸ばしても届かなった仲間たちへの後悔と責任をこの小さな体で受け止めていたのかと思うと、湧き上がるものがある。
それはロロも同じだ。
「糞・・・・???皆しないの・・・??」
「するに決まってんだろうが!・・・多分・・・。」
「だけんど、病気にさなるでなあ。みけちゃん。食べたらダメだど?」
「で(。´・ω・)?おいちゃんはいつなったら教えてくれるのかなあ~??」
「流石に食べてる人とは友達にはなれないっすね・・・。」
「まずい・・・のぜ?」
「そりゃまずいよ~:(;゛゜''ω゜''):!!匂いがそうでしょ~??」
話が進み、ぽつりとつぶやかれた。
あまりにも普通(小学生にとって)な会話の流れで言うものだから。
皆耳に違和感が残る程度で聞き流しそうになる。
しかし、会話をする中で、脳が勝手に反芻し、言葉を形作る。それに伴い、発言主の言わんとすることに疑問を抱き、自然と顔が彼の方を向いていてしまう。
「ん~??」
本人は呑気そうに屈んだ体制で膝を持ち、首をかしげながら体を揺らしていた。
そんなロロに目を向ける中、一人肩を震わせたものがいる。
いつもの人がよさそうな笑みを浮かべる彼の、その反射的な動きに気が付くのは、肩が触れていたものくらいであろう。
「・・・・・・・。」
今度はおいちゃんにその集団の視線が移るのであった。
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「どうゆうこと!?!?」
表情が固まるおいちゃんをよそ目に、答えを知っているであろうロロにジェリーが尋ねる。
感情的に。すぐに人に聞いてしまうジェリーは諜報員とか絶対できないだろうなあ~と思いながらロロはどうどうと手で窘める。
そして少しだけ喉に力を入れ、普段よりも知的な声を出せるようにした。
「GPSが~反応しなくなったって言ってたでしょ~?」
春の睡眠を代償に得られた情報をもとにここにたどり着いた一同。
携帯に内蔵されていたGPSが途切れたと言っていたなあと彼の言葉を思い出した。
「じゃあどこに行ったのって?」
「どこに行ったって・・・。それが分からないじゃないのよ・・・。」
「分かるよねえ~流石にヽ(`ω´)ノ。」
煽るような口調で言うロロを抑え、先に答えを出すという、新しい煽りの対処の仕方を繰り出すことに成功したジェリー。
「そう!!・・・・え?分からないの・・・??」
「だってよ~おいちゃん~??説明して欲しいなあ~なんて思うのだけれども。」
「んもう・・・(☆`-3-)。だんまり決め込んじゃう感じい~??」
「・・・・地下だよ。ちーかー!!この辺というか、見渡す限り届かない場所なんてそこくらいしかないでしょお~??」
周囲に呼びかけるようにして解を提示する彼に、周囲はただただ見つめることしかできなかった。
もしかして。
あり得ないと思いつつも、こういう展開本だとよくあるよなあ。なんてちょっと最悪のケースが脳裏をよぎった。
「・・・それに、孤児って言うのは、誰よりも何よりもその環境を知り尽くしているもんなのよ~。ね?兄妹?」
少し硬い声色で2人に問いかける。
「ぼくちんもよくわかるんだよねえ~(〃´∀`)o。生きるって大変だよねえ~。本当にさあ。」
急になぜそんなことを言われるのか分からなかったし、今どんな目を向けられているのかもわからなかったが、何となく彼の背負うものが見えた気がして「うんうん」と頷きを返した。
「そんな彼らが、怪しい人物を終えなかったってどういうことかなあ~って思ったんだよねえ・・・ぼくちんはさあ。蜂賀君はどう思う??」
「え・・・え!?えっと・・・っすね。そりゃあれじゃないっすか・・・??あの・・・。足がちょお早い・・とか・・・っすかね??」
「ギルティ(乂=д=´)」
「ん~っとね。じゃあねえ~。兄妹はさあ。どこまで追うことができたのお~?」
また来た!
「えっと・・・お兄ちゃん・・・??」
「そ・・・そうだな。結構遠くからの尾行だったからしょうがないと思ってたんだけど・・・・。大体いつもビルの中に入ると見失っちまった気がする。」
うんうん。自身の体をゆするのをやめたロロは再び促すようにあごで蜂賀にサインを送る。
「え・・・??じゃあビルの中にその収監施設があるってことっすか!?!?」
「はい。違うね。」
「えっとちょっと待って!?・・・あれ。連れられてきた人はビルの中に連れられているの??外じゃないの??え?でも地下なんでしょ?」
ポカーンと聞いていたジェリーがハッとしたような表情で問いかけてきた。
そう。今しがた地下に連れてこられた人がいるとロロに聞かされたわけで。
「そうだねえ。地下だけども。」
「え・・・でも。そいつらビルに入ってったんすよね?」
「本当に地下なのか・・・???俺たちは・・・・まだ子供だが、ここら辺には詳しい・・と思うし。ビルに地下はないし、崖きわきわにすむ奴らの家に行くための穴くらいだぜ??あるのは??」
ビルは3本の支柱で大胆にも支えられて宙に浮いている。外から見ても明らかに地下へと続く通路は考えられないのだ。
ロロが住んでいるようなところへと続く階段・・・・もはや穴なのだが。・・・はあるが、今は隆起した地にその意味をなしていない。
「・・・全然わからないわ・・・・。」
「ん~。うむ(*-ω-)。まず第一に、連れ去られた子たちは、GPSが途絶える場所に行ったということ。」
「彼らはこの兄弟が地の利を生かしても追うことのできない手段を持ち合わせているということ。」
ごくり。
誰かのつばを飲み込む音が聞こえた。
「そして~そして~??ビルの中に向かう必要があったってこと。」
「傍からみたら地下に続く通路がないビルの中にあって、地下に行ける方法はあ~??一つだけだよねえ( ̄▽ ̄)??」
声の主はいたずらっ子のように、片側の口角をあげて聴衆に答えを求めた。
「「「ゲートか(っすね)!?!?」」」
「そうだと思うよ~(((o(*゜▽゜*)o)))。多分ねえ~。」
ゲートは国営機関だ。
受付嬢はスポンサーつきで雇われている場合があるが、必ず一人、国の専門機関から派遣されている人が監視を行っている。
受付嬢はただマニュアルをこなすのみ。
本当にたくさんのゲートがある最上階であるが、中には危険であるからと使用できないゲートも設置されている。
どこかに置かれたまま、勝手に使われて死なれては困るからだ。
そう。ゲート先には人が立ち入ることができない場所というものも存在している。
地中が出口であるから。
そんなこと入った人でないと分からないだろう。
「木を隠すなら森の中・・・なんて面白い言葉もあるくらいだものねえ~???」
「ねえ。おいちゃん。何か知っているんじゃなあい??」
ロロは、友人としてのおいちゃんではなく、軍属するおいちゃんとして、この質問を投げかけている。
少しわかりにくいと思ったので、追加しました~。
また改変するかも。




