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ラクガガク  作者: 徳丸
第2章 宗教
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47. 外野

出来次第投稿します~

「本当にありがとうね。ロロ。どうなることやら。大変だったのよ!!」


ジェリーの住むビル内で再会を果たしたロロ達は一息ついて、お互いの状況について話し始めた。

自身が起こった後、煙がビルを包み込み、様々なものを溶かしていく。

そんな恐怖に、会社にいたものはパニックを起こしそうになるものの、なぜかビルを溶かすことなくそこに居座り続ける。


ビルの外にあるものは溶けて行ったというのに。


その理由はよくわからないが、ビル内の安全は確保されている?という事象が皆を安心させ、その後は不安を紛らわせるために全員で同じ階層に集まった。


自分の家族へ連絡を入れたり、野菜をつまんでみたり。


時間を心のケアに充てているうちにロロが来たという、先ほどにつながるのだそう。



「ロロ達は???けがはない???」

「大丈夫だよ~v(・ε・v)。」

「外は??どんな感じ???」


ロロはここに来るまでの出来事を事細かに、ジェリーに伝えた。

自信があったこと、ロロの家の付近は隆起が起こらなかった事。

おいちゃんがただのおいちゃんではなかった事。

ゲートを出たときの様子。

植物が貧困街、ビルを覆いつくし、橋を使わなくても地面がここまで繋がっていたこと。

ビルを包む煙は、ロロ達を避けるようにして移動していくこと。


そして・・・・・亡くなった人がいたこと。


「・・・なんで脳みそは無かったのに、内臓はあったのかしら・・・???」


蜂賀も、おいちゃんも、ジェリーも。

なんでだろうなあと首を傾げた。


「同族が・・・・。同族が同族の脳髄を食らうのは禁忌なんだって。」


ロロは少しの沈黙の後、回らない口で言葉を吐き出した。

答えが返ってくる問だと思っていなかった3人は、わからないよね~と、最初、ロロの言葉が頭に入ってこなかった。


右から左に流れたロロの声を、脳が処理し終わった瞬間、3人はハッとなりロロを見つめる。


「・・・パール君・・・・ぼくちんの家族が言ってたんだ。」


低く、どこか冷徹さを感じさせるロロの声は、少し震えていた。




********



かつてこの星にはたくさんの命存在していた。

青く、美しい海には数えきれないほどたくさん。


だが、ある陸上に生息していた生命体が禁忌に触れた。それはその時防げたとしても、近いうち100年には起こっていただろうと彼は言う。


禁忌に触れたことで、この地球と呼ばれる法は書き換えられ、全く別物の世界に生まれ変わった。

青から赤に。


赤に変わったからと言って、すぐにすべての生命体が消えたわけではない。


本能で、陸の生命体は、安全な場所に避難したのだ。


しかし、消えた自然と消えた陸地は、すべての陸の生命体を支えられるほどの循環は持ちえなかった。すぐに食い荒らされ、対抗策を講じる前に、静かに消えた。


食べ物がない。水がない。生き場がない。


生存本能が高い生命体が行うことは???


一族を守る義務があるリーダーは生贄を糧に生き延びることを選択し、血肉をすすった。

・・・・・・・弱い同族を生贄にすること。


そう。共食い。同族喰らいだ。




次々に生贄は誕生した。

強い種が生き残り、進化し、環境に適応していく。そんな今までと同じ命の過程を繰り返すのだと思われた赤の世界。


熱に耐えうる、進化を遂げた強い種族は・・・


・・・・生まれなかった。




原因不明の病により、次々に死んでいったのだ。


知能の低いものほどすぐに、その種は絶滅していった。

絶滅を逃れたのは・・・・人間と少しの種族のみ。


原因不明の病が、同族喰らいにあると、追及したのが人間だけだったというほうが正しいか・・・。


保護センターにいる数少ない動物の希少性もここに起因している。


同族喰らい。正確には脳髄喰らい。

同族の脳髄を喰らったものの致死率は100%。

緩やかに。でも確実にそのものを死へといざなっていった。


死したものの脳は、スポンジのように穴だらけ。・・・・思考を奪い、自分の存在すら分からなくなるほど、耄碌したものは、愛する人にお別れを言うことなく終わりを迎える。そんな病。



********



「これが今回の事と関係があるわけじゃあないんだけどねえ(・ω・`〃)。へへへ。ちょっと怖かったかなあ・・・???」


勤めて明るい声で、話を終えたロロが皆に話しかけた。



知らないところで知らない史実が語られることほど怖いものはないだろう。

教わらない、教えられることのない、ルール。



禁忌。



なぜこんな言葉があるのか。


それに触れるものが、今回の出来事に関係しているとでもいうのか??



「・・・・・・・スゥーーーーーーーー。ハァーーーーーーーー。」


ジェリーは大きく深呼吸をして・・・・・


「パアン!!!」


自分の両頬を叩いた。


蜂賀、おいちゃん、ロロは、目をぱちくりとする。


「だめね!!私難しいことを考えらないみたい!!今は今!!目の前の事を考えましょう!!そうねえ。とりあえず、情報よ!!情報を集めましょう!!!」


ジェリーの頬には赤い紅葉が。


「めっちゃ強くたたいてますっすねえ・・・。すげえ。」

「いだだだだ・・・。おらのほっぺさ痛い気がするだでなあ・・・。」


みけは毛を逆立てて、硬直していた。

自分で自分を叩く人を初めて見たからだ。


「春よ!!春に連絡を取って、これからどうするのが最善か。落ち着いていきましょうね!!!」


・・・・うん。

重い空気になったところで何も解決しないよねえ~(・ω・`。

できることをしなくっちゃ。




大地は姿を変え、毎秒、様々な変化を魅せている。











病気は現代でもあるものですね。クール―病ってやつです。

牛など、草食動物が共食いするとなると言われている奴ですが(牛の場合は狂牛病?)、

今回書いた世界では、肉食、草食にかかわらず、100%の被患率&致死率で襲い掛かってきます。


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