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ラクガガク  作者: 徳丸
第2章 宗教
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46. 歯

「なんでこんなことになってるんすか・・・??」


蜂賀は答えのない問いを口にした。

おじちゃんは顔色は悪いものの、亡くなられた方から目をそらすことはしない。


「そっかあ・・・・。内臓はあるのかな???」


これまでの状況説明に対しての感想がそれなのか!?と、ロロ以外の2人はぎょっとロロを振り返る。


「え・・・と。内臓・・・は。」

「それはおらが見よう。蜂賀ちゃんはあ、いっぺんさがっとりなさい。」


もう一度顔を彼女に向けようとした蜂賀を、おじちゃんが止める。

え?といっている彼をよそに、おじちゃんはグイッと襟を引き、場所を交代した。


「これは・・・また・・・。」


喉が震える。


「目玉はねえ。脳「なんでこんなことになってるんすか・・・??」


蜂賀は答えのない問いを口にした。

おじちゃんは顔色は悪いものの、亡くなられた方から目をそらすことはしない。


「そっかあ・・・・。内臓はあるのかな???」


これまでの状況説明に対しての感想がそれなのか!?と、ロロ以外の2人はぎょっとロロを振り返る。


「え・・・と。内臓・・・は。」

「それはおらが見よう。蜂賀ちゃんはあ、いっぺんさがっとりなさい。」


もう一度顔を彼女に向けようとした蜂賀を、おじちゃんが止める。

え?といっている彼をよそに、おじちゃんはグイッと襟を引き、場所を交代した。


「これは・・・また・・・。」


喉が震える。


「目玉はねえ。脳は・・・多分ねえ。」


ぐちゅりと鈍い音が耳に入ってくる。


「おい??おっちゃん??何して・・・」

「うなじがら覗いてみたけれんども。骨ごと。脳みそごとねえ・・・ど。体は・・・引っかき傷ばっかだなあ・・・。」


覗くなよ!!と思ったが、自分ではきっとそこまで見れなかったと思うので言葉を飲み込む。

脳みそは無いのに、体の内臓はあるのか・・・。

気まぐれでそうなったのか、ただただ脳みそが目的だったのか。


「うん。わかったよー。ありがとうね(-_-;)。辛いものを見せちゃって。」


こんなとこに長居しても意味ないから、もうジェリーの所に行こうか~と、少し緊張が解けた様子のロロ。

気の抜けた話し方に蜂賀も少し、肩の荷が下りたような気がした。


「おいちゃんももういいよ~(*´ω`)。早くここから出よう??ぼくちんがお願いしたことではあるのだけれども。」


亡くなった方を慈しんでいるのだろうか。おいちゃんは亡くなった方前から一歩も動こうとしない。


「早くいくっすよ。おじちゃんー。」

「おいちゃん??もう行っちゃうよ??」


ロロがおじちゃんのそばに行き、話しかける。


「あ!!いんや・・・えっと・・・」


ハッとしたおじちゃんの顔には無数の汗玉。

今日の決まった肌色の頭が、汗で反射している。


「「???」」


「これは・・・・。誰の歯さ思う・・・??」


うなじんとこにあっただけんども・・・・。


血で赤黒くなったおじちゃんの指にあるのは黄色く、黒い穴が開いたボロボロの一本の歯。

3人は顔を見合わせる。



**********



ビルを出てみると、広がるのは人、人、人。

中から出てきたロロ達を見て、どやどやと驚きの顔をした。


「出てくるのが遅かったわね。」

「中はどんな様子??」

「ほかに人はいたのか???」


駆け寄ってきて、ビル内の様子をこぞって聞きたがる。ロロとしては、こちらこそどんな状態があってこんなことになったのか知りたかったのだが。


だが、情報が飢えているのはお互い様。

港区の様子を軽く話し、世田谷区のビルで起こったことを聞いた。


大体はニュースで流れた映像と変わらぬ。地震から周囲の溶岩が隆起し、あっとゆう間に周囲が土地だらけになった。そして、あの植物。

逃げる人間に目もくれず、ビルの壁という壁に張り付き、ビル内部に入ったものは最上階に上っていった。それはまるで天に駆けあがってるみたいでちょっと面白かったという。


「・・・思ってたよりも皆慌ててないねえ゛(・ε・`o)゛」

「そうっすねえ・・・・。」

「みんなちょっと楽しそうにしてるのが怖えなあ。」


・・・・人が死んでることを知らないのか??

人の不幸を喜んでいるようにしか見えないこの人たちに、言いようのない悪寒が走る。


「ロロ!!歯!!ペイ!!」

「うへへへへ(〃 ´x`)。」

「変な顔!だめだぜ!!!」

「持って帰らないとだからさあ~(゜-゜)」


みけはあの部屋から持ち主不明の歯を持ち出してからというもの、ずっと歯を捨てろ歯を捨てろといっていた。

歯はあれから、ロロがどうしても持って帰りたいんだと言って、嫌そうな2人と1匹にお願いして持って帰らせてもらった。呪われそうとか、汚いとかぐちぐち言われたが。


もちろん責任をもってロロが懐に入れているのだが、みけはこれがあると落ち着いていられないんだそう。


うう。バッチいのはもちろんわかるんだけどお・・・。絶対これパール君に見せたほうがいいじゃん(*´ω`)??だしょ??


「パール・・・・見せるのはいい・・・。」

「うーん(´ε`;)。じゃあ一番遠い人に持ってもらおうかあ??」

「うう。近いの嫌・・・」


ちらっとふらふらしている2人を横目に見る。2人はみけにメロメロ。デレデレ。目がハートになっていた。


さっきまでこの世の終わり!?みたいな顔してたのに、この人たちも結構図太いな・・・・・。


「だってさ。おいちゃん。」

「かわいいなあ。みけちゃん。」

「そっすねえ・・・。俺の家に居て欲しいっす・・・。」

「あ、!飴ちゃんあるで。食べるかあねえ??」

「食べるっす!!!」

「(#^ω^)ピキピキ」

「おめえさんじゃねえよお。みけちゃんに言っとるんでよ。」

「ひどいっす!!いっぱいあるなら1個くらいいいじゃねえっすか!!」

「これ持っといて~(*´エ`*)」

 

おいちゃんが受け取る。


「あ!!勝手にやめるだよ!!」

「ふふん!!あ、イチゴ味っすね。うまいっす!!」



********



「ジェリー(-ω-)/!!」

「ロロ!!!」

「来てくれてありがとう!!!」

「いいよ~(*´▽`*)」

「助かるわあ。・・・・で??後ろの2人は何してるの??」

「ん~??」

「いや、だって。」

「気にしない気にしない(^ω^♪」



「それ俺のっす!!みけちゃんからのプレゼントっす!!」

「だめだあ!!みけちゃんがおらに頼んだだよ!!」




蜂賀とおいちゃんの、道中の様子


ロロからさり気なく、「みけが歯が怖いって言ってた。」と言う。

ただし、おいちゃんの懐にある。

→みけからのお願い!?!?

おらがいい所見せる!!

→歯の取り合い


的な感じ。

思考回路が小学生並なのはしょうがない。

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