44.足止めを食らう
「ぼくちん今なんも描けないよお~(´;ω;`)」
真っ白だし。何もないし。筆もないんでしょお~??
すごい人は感覚で行けるのかもしれないけどお~。今回みけが描けって言ってるの、あの超絶複雑な模様でしょお~(;゜Д゜)。無茶がある!!!
「ロロさーん!!!」
「ぷくぷく・・・・・。」
この2人を背負ってぼくちんはできるだろうか・・・。
「無理・・・・・????」
「・・・・・。」
ロロの腕の中で真っ直ぐに見つめるみけ。
「ロロじゃだめ・・・??」
「・・・・・・・・・。」
1人と1匹の後ろではたくさんの植物がうごめいている。
ふしゃあ!!!・・・ゲートに絡みつくようにして巨大化し・・・巨悪化し。
「・・・・・・やってみせるよ(;^ω^)!!!」
「ふふん!!やるんだぜ!!!」
「ロロさーん」
後方で蜂賀の声がする。
何なんだよもう!!せっかくぼくちんとみけの友情を確かめ合ってたのにさρ(-д-。`)。
いくら春の友達だからって調子乗らないでよね(・д´・) チッ。
「俺・・・。そろそろ天国行くっすかねえ。」
「へ??」
残酷なことにロロは蜂賀がどんな状態に陥っているのか見ることはできない。
ただただ植物から逃げ続けているものとばかり思っていたのだが、実際は違ったみたいだ。
「俺結構頑張ったよね。おとっちゃん。おかっちゃん。俺はたくさんの人を幸せにしてきたという自負があるっす。でも俺という個。おかっちゃん、おとっちゃんの子としての俺をここで死なせてしまったこと。とても申し訳ないと思ってるっす。ありがとう。ありがとう。ありがとう。」
あわわわわわ!?!?ぼくちんがみけと光明を差しているうちにどんなんになっているんだ!?!?
。゜(゜´ω`゜)゜。
みけ!?!?みけさーん!!なんで何も反応しなかったんだい!?!?
「???死???違うのぜ??」
死んでから報告じゃあ遅いんだよおお!?!?
「今蜂賀君どんな感じになっている~:(;゛゜''ω゜''):!?!?」
「??寝てる???草の中??」
「たたたたたいへんだあああ:(;゛゜''ω゜''):」
草の中に寝てるってそれ!!もうほとんどキャッチされちゃってるよう!!!
ごめんなさ~い!!それ!!蜂賀君!!
キャッチアンドリリースでお願いしますうう~(´;ω;`)。
はっ!?!?っていうかもう一人は!?!?
「みけ!?!?おいちゃんは(;゜Д゜)!?」
「あわわ♡」
「そっかあ~(^▽^)。なら大丈夫だねえ。」
蜂賀を救いに行こう。
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「蜂賀君??はーちーがーくーん??」
「ふふふ。俺の匂いいい匂い・・・ひへへへ。」
「こっちか・・・・・危な!!段差があるのか・・・。」
「はちがくーん???」
「ツルツル滑るっす・・・ひゃへへ。あ、違うっす。先生の事じゃ・・・。」
「こっちか・・・。ひいいいい((((;゜Д゜))))!!変なの踏んじゃった!?!?・・・あ、おいちゃんか。」
声のする方向に足を進めるロロ。
少し歩いてようやく音の発生していると思われる場所に到着する。
どんな状態になっているのかを知るために、手で探ってみたが、手の感じから察するにめちょめちょのぬちょぬちょまみれ。
植物が彼をくるりと包み込んでいる。
「みけさん・・・この状態でどうすればいいのかなあ(  ̄- ̄)・・・ぼくちん。」
これは描けたもんじゃないとみけに問うロロ。
うーん。えっと・・・。とみけも少し戸惑っている様子。
がりがりと描くには、この植物も蜂賀も摩擦力が足りないし、かといって岩絵の具にしようと思っても、時間がかかりすぎて蜂賀が溶けてなくなってしまう。
「う・・・。」
みけが唸り始めた。
役に立つと思っていた作戦の雲行きが怪しくて頭がパンクしてきたのだ。
「グルル・・・・もう!!!」
「あ!!みけさん!?!?」
ロロの腕から飛び出し、植物にアタックを仕掛ける。
そんなめちょめちょな奴に、みけのモフモフな毛皮を触れさせないでほしいと、手を伸ばすロロだったが時すでに遅し。
みけは爪を立てて植物に着地する手前であった。
「みけの!!邪魔しない!!」
チクリと植物に猫パンチをお見舞いする。
「あわわ(´Д`;)!みけさんん!毛皮大丈夫!?!?溶けてない!?」
気が気でないロロはねちゃねちゃのぬちょぬちょであろうが何だろうがと、手を伸ばし、みけを探した。
しかし・・・・
「あれ???」
ぬちょぬちょがない・・・・??
さっきまであったよね( ; ̄ω ̄)??触って確かめたし・・・???
ぼくちんの身長くらいの、筒状の植物だったと思うんだけど・・・???
「みけさん??」
返事がない。
「みけさん!?!?!?」
ホールにロロの声が反響する。
「・・・・・た・・・・・。」
「・・・・・の・・・」
「???みけ???」
「みけ!!!退治!!!したのぜ!!」
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みけに話を聞くと、みけが爪を立てた瞬間に、きゅう・・・・と、植物がしぼんで無くなってしまったらしい。
それに、先ほどからみけが近づくと植物が避けるようにして動き回っていたので、蜂賀のように鬼ごっこができないことにイライラしていたんだとか。
そして肝心の蜂賀は、おいちゃんと同じように、ばたんきゅーしてしまった。
ロロが探し当てた声を最後に、気力も何もかも、植物がしぼむと同時にしぼんでしまった。
気持ちよさそうに、すう~。すう~。と寝息が聞こえていた。
「どうしよう・・・・。皆戦闘不能かあ・・・。」
わーい、と、植物に突撃しまくるみけと、倒れる2人。
途方に暮れるロロ。
ただここで、大人な彼らを責めないで挙げて欲しい。
彼らは最年少のロロを守ろうと戦っていたのだ。
ロロの異常事態に、自分たちがおとりになって彼を守ろうと必死だったのだ。
結局はそれが空回りしていたが、誰も死なずにここに居られるだけで十分だろう。
ゲート先の事を何も考えずにゲートに飛び込んでしまった彼らも彼らだが。
その後全員が回復するまで、足止めを食らう。




