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ラクガガク  作者: 徳丸
第2章 宗教
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43.変わりゆくものの中で変わらないもの

ゲートを通っている間は、誰もが不思議な感覚に襲われるという。ふわふわしたような。

でもしっかり意識があったと通り抜けた後に分かる。

そんな感じ。



港区から世田谷区につながるゲートを通る。

ゲートを出ると、周囲の音が耳に響き始めた。


ざわざわ。

ペタペタ。

ぺちゃぺちゃ


・・・・ぺちゃぺちゃ???


「´゜д゜)へ???」


不快な音と真っ白な視界。

ロロは今、しっかりと、地に足がついているのかが分からない状態にあった。


まだゲートの中なのかなあ~???音はするんだけどなあ。


「ロロぢゃん??どーしたんだあ???」

「ロロさん??着いたっすよ???」

「え??そーなの!?!?」


体調が悪いんかあ??とおいちゃんは心配してくれているが、体調は万全。むしろ駆け回りたいくらい。

2人が心配そうにそわそわしてくれているのは気配でなんとなくわかるのだが、如何せん視界が回復しない。景色ってわけじゃないけど、色が見えないと歩くこともままならない。こんな状態では迷惑をかけてしまう。


「ロロ・・・・!!」


みけが心配そうに声をかける。

ねちゃねちゃ・・・


「みけ。ぼくちんの目なんで見えないのかなあ???何かわかる・・・(-ω- )??真っ白だよ真っ白。まるでぼくちんの心を映す鏡のようにね。」


ぺちゃぺちゃ・・・・


「大丈夫っすか!?!?俺は全然そんなことねえですけど・・・。」

「おらも大丈夫だけんど・・・。」

「ロロ!!・・・みる!!」


ロロは手を宙で動かし、周囲に物がないことを確認する。

ついでに足も動かし、段差があるかどうかの確認も行った。

みけはロロの目を確認すると言ってモフモフのその顔をギリギリまで寄せ、ジーッと見つめる。


髭が当たってむずがゆいいいい(´・д・`)!!!


ごきゅり・・・・にちゃあ。


「ていうかさっきからうるさいっすね。なんなんすか。」

「ちょ・・・・みけ!!顔近いよ~(-ω-。)。ちょい離れちくり。」

「ん??・・・・んん。・・・わかんにゃい。」

「ロロぢゃん・・・なあ。蜂賀さんもあれ・・・あれ・・・」


蜂賀は耳にへばりつくような音に顔をしかめ、みけは髭をへにゃりとさせる。


その隣で、1名明らかに違うことに注意がそれている人。


おいちゃんは自分が見てしまったものを見えてないものにするために、自分ではない誰かに確認を取らせようとした。

ゲートの後ろ・・・いや、ゲート自体を震える指で示しながら2人に言う。


「おいちゃん。今はそんなこと話してる場合じゃないっすよ!!全く。おいちゃんったら結構薄情な・・・・・」


あれって言われてもぼくちん何にも見えないよ!!!全くもう!!もっと言ってやるんだ!蜂賀君!!

おいちゃんはさあ。おっちょこちょいなんだからあ!!もっとぼくちんを心配しなさい!!


「ロロぢゃ・・・・・ぴぎゃ。」

「おいちゃん!?!?大丈夫っすか!?!?!」

「む?・・・・死???」


なんだなんだ??皆怯えちゃってえ~(・∀・)。しょうがない人たちだなあ。ぼくちん目が??見えないけれども???

お化け屋敷を先導して歩く人的な人になっちゃおっかな~???


「しょうがないなあ~。皆ぼくちんと肩を組んで!!」


腕をあげ、声がする方向に伸ばす。


あ、ちょっと後ろに腕回しすぎちゃっ・・・・ねちゃあ


「ひい!!!」


なになになになになになになになになに!?!?!!??


引っ込めた手の安全を確認するのも躊躇してしまい、ぺぺぺぺぺと自然乾燥する時のように振り回した。


「おいちゃん!?蜂賀君!?!?ぼくちんの手ある(|i′Д`)!?!?何がどうなってるヽ(´ω゜lll)ノ。」

「あわわわわ!!!」

「動かぬ・・・・死??」

「ちょ!!!ねえ!?!?お願いだからぼくちんを見てよ!!!ねえ!!!」



*******



ゲートの周辺には人はいない。

ビルの最上階にはいつも誰かしらがいる。・・・はず。普段であれば。


本来採集者で賑わう共有スペースでは、夢や希望を語る大人とそれを聞く子供で溢れていた。


今は



食虫植物の巣窟となっている。





「あれれれ???ぼくちんの手なんか溶けてない!?!?表面ぬめぬめだよおおおおお!!!!」

「うわわわわ!!こっちに向けないでくださいっす!!俺も溶けちゃうっす!!!」

「ぷくぷく・・・・・。」

「泡!!・・・あわわ!!」


ゲートに寄生する形で生えまくる植物。

目に見えて巨大化しているように思えた。


「みけ!!パール君から何か聞いてない((o( ;ω; )o))。ぼくちん何すればいい!?!?」


まだ目は回復していない。


「ああああ!!植物が涎たらしてるっす!!!俺を喰う気なんすよ!!!」

「うーん。うーん・・・・・ロロぢゃん・・・おら、肥料になっただよお。」

「おいちゃんんんん!!!まだそっちに行くな(*´Д`*)!!!」

「パールは、見てって。・・・・・あ!!」


おいちゃんは夢の中でどんなことになっているんだろう・・・。

お腹の中でぼくちんに話しかけてるのかしら・・・???

・・・って!!みけさん!?!?



みけは思い出したように、ロロの懐に飛び込む。

ごそごそと動き回り、ひょこッと出てきたと思ったら、口に石を咥えていた。


「みけ??それって・・・・。」

「ほへ。はふ。ひふはもっへひっへはのへ(これ。描く。効くかもって言ってたのぜ。)」

「みけがいたところで拾ったサンゴだねえ(o´・Д・o)。」

「ひゃあああ!!!あいつ!!!・・・・霧状の何か出してるううう!!!」


裂けた口のようなもの、筒状のもの。

植物の中には毒素を持った霧状の液体を噴出するものもいた。

餌などないのに・・・・。


「これで描くんだね!?!?そうなんだね。゜(。ノωヽ。)゜。!!?」

「うん。」

「うおしゃあああああああ!!!ぼくちんやってやるよおお!!」

「ロロさーん俺どうなってますか???霧状のかけられたんすけど。」

「・・・おおおお!!・・・・お?・・・あ*゜Д゜)。」


みけがこの状況を打破できる手段を持っていたことを知り、気合に満ち満ちていたロロだが、今の自分の状態を思い出す。


どうしよう・・。ぼくちんだけ福笑い状態だ・・・。


おいちゃんはまだ夢の中。

だが、そのまま放置していたら、正夢になるやも・・・しれなくもない。



※霧を噴出した植物のイメージはドロセアとハエトリソウが混ざった感じ。



さんさーら最高()


明日の11時に投稿できたら投稿します~

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