41.まだ見えぬ全貌
「ロロ・・・!!何!?!?・・みけ分かんない!?!?」
唐突におびえ始めるみけ。
周囲からの視線は感じるが、今はそれを気にしている場合ではないらしい。
「みけ。落ち着いて?ゆっくりでいいから、説明してご覧?どんな風に感じるの(-ω´-。)??」
ロロのそばにいるおやっさんと蜂賀はどう手を付けたらいいのか、声をかけたほうがいいのか。うろうろしている。
みけが懐から出てきて、ロロの腕に収まる。
「お・・・落ち着いて・・・。」
「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪そう。ゆっくりでいいよ~。」
毛が逆立つみけは涙目だ。
「あ・・・あの・・・。」
「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」
「あ・・・あのね・・・??」
「「「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」」」
いつの間にか2人ほど頷く人が増えていたが気にすることはない。
いつもの毛並みに落ち着いたみけは、話始めた。
「みけと同じの・・契約した奴・・・。遠くにいたの。・・・でも消えたの。」
みけと同じ・・・。つまり羅劫ということだろう。
それが消えた???契約した人が死んだ?・・・それとも自然消滅ということか??いや、それならばパールもみけも異変は感じないか・・・。
「そしたら・・・そしたら・・・!!隣にみけと同じのがいた!!と思った。最初。」
ふむ?
「・・・でも同じじゃなくて・・。そいつがみけと同じのを取り込んで、大きくなって!!!」
「落ち着いて(;´゜Д゜)。大丈夫だよ~。大丈夫大丈夫!!」
興奮して、言葉がうまく紡げなくなっている。ロロはみけの背中を撫でた。
「あ・・・あの。ロロさん??なんかいったんどこか入るっすか??」
「おじちゃんのお店で休むがあ~??」
「ちょっと。そこの孫が泣いたときにどうしていいかわからないお爺さんたちは静かにしてて(`Д´*)!!!」
存在がうるさい隣の人たちに一言吠える。
「・・・・みけ落ち着いた??そばにいたと思うやつは、みけとどう違うの??」
みけの喉がヒュッと鳴った。
「・・・わかんない・・・。みけたちと契約した人。消えたの。偽物のみけみたいの。大きくなったの。」
羅劫と契約した人が、羅劫と似て非なる存在に消されたということか?
いや、羅劫と契約した人が消えたとき、そばに羅劫と似て非なる存在が偶然いたということもあり得るな・・・。
でもなあ~。この目で確認してみないからにはわからないよなあ~。どうしようかなあ~。
毛をぼわぼわにしたみけを抱く、ロロ。ロロの言葉に傷ついた有名人と、店長。
それぞれが頭を抱えていた時、再び緊急ニュースが入ってきた。
受付の上に付けられた、掲示板がニュースを流す。
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緊急ニュース
・・・・緊急ニュースをお知らせします。先ほど、東京一帯で地面の隆起が起こりました。それに伴い、ビルの倒壊は確認されていませんでしたが、つい先ほど、日本軍・日の丸からとある映像が入ってまいりました。
こちらをご覧ください。
”隆起した地面の様子。ビルの建つ土地と合体する様子。そして、大量の小さな何かが隆起した地面から生まれ、ビルを侵食していく様子。”
はい。今ご覧いただきました映像は、東京・新宿区の様子です。軍の持つヘリからとられたものになっています。
ただ今、日の丸が新宿ビルに取り残された人の救出に向かっています。また、東京全土で地面の隆起発生しています。新宿区と同じ現象が起こる可能性があります。隆起した地面から目を離さないでください。異変を感じたら、すぐに移動できるよう、準備をしてください。
繰り返します。
今からご覧いただく映像は日本軍・日の丸からーーー
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数秒の静寂。受付で目まぐるしく仕事をしていた受付嬢もその時ばかりは動きを止めていた。
「家に帰らなきゃ!!」
「みちこ・・・ララ!!」
「襲われる!?!?!」
「落ち着け!!みんな慌てるな!!!」
金縛りが解けたかのように、出なかった声が上がる。
あたりは騒然とした。
未知の存在への恐怖。
何かしないと落ち着いていられない焦燥感。
誰だろうか。「音がする」とつぶやき、それが伝染し、伝達し。
あっとゆう間だった。「もうすぐここも終わりだ。」となったのは。
軍という、正しい組織の情報により、伝えられた情報は時に劇薬になる。
ニュースを見た人による移動が始まった。
階段は人で ぎゅうぎゅう詰めだ。
「隆起した地面から何かが出てくるってどういう神経してるっすか・・・??」
「そうだなあ・・。おらは生まれてこの方こんなこと起こったことねえだよ・・。」
「うわあ~。」
人の波に逆らうようにして棒立ちするロロたちは、決して呑気にも各々の感想を述べているわけではない。
内心はガクブルだ。なぜこんなにも呑気そうに見えるのか。
それは・・・
おじちゃんは年長者の顔をたてるため、ロロは見栄を張っているため、蜂賀は混乱しているためだ。
「あれ、おいちゃんは逃げなくていいの~(・д・)??」
「ロロぢゃんごそ逃げなくてええのかあ~??」
「う~ん。何となくう~大丈夫な気がしてさあ~(・´ω・;)??」
「ふう~ん。余裕ぶっごいでると手遅れになっでも知らんど~??」
「おいちゃんこそねえ!!」
ドカッ。ドンッ。階段に向かう人たちと肩が当たる。
邪魔だ!と言われながらも、自分の見栄のために流れに逆らい続ける彼ら。
ななななんでおいちゃんは、全然逃げようとしないんだよお~(´;ω;`)。
ロロちゃんが逃げるさ言うでぐれねえどお、おらも逃げられんど!!
お互いがそう思っていることを、お互い知らない。
こんなことをしているうちに時は刻一刻と過ぎていく。
「何となく大丈夫」というロロの根拠は、パール君という存在のみ。また、それすらも不確かではあるので、根拠とは言えないかもしれない。
一方で何の根拠もなく、ロロに張り合う形でここに居座っているおじちゃんは、結局逃げると言っても商品があるので逃げられないという結論に行きつくだろう。
((どどどど・・・・どうしようううう!!!))
しかし、皆は知らないが、地面の隆起が起こっていないビルの周辺や、建物が立っている土地の周辺には、地面から何かが生まれるという被害は起こっていない。逆に言えば、隆起が起こった場所では被害があるということ。
東京で隆起が起こっていない場所はそんなに多いわけではないのだが。
つまり何が言いたいのかというと、ロロたちがいる場所にはまだ、時間が残されている。
「え、も・・・もちろん俺もここに残るっすよ!!逃げようだなんてそんなそんな!!え、右足が下がってるって??・・・これは・・あれっすよ?アキレス腱を伸ばしてるだけっす!!」
蜂賀は逃げるタイミングを逃した。
編集は終わりましたが、書き溜めはできていません。




