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ラクガガク  作者: 徳丸
第2章 宗教
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36.作戦の実行

10月の10日くらい?屋外授業。

11月3日が月曜日、10が2週目の月曜で勤務初日。1~5の間のどこかで四万十行って、帰ってから春たちと予定立てた→7日(金)。10(月)から勤務。そこで初めてジェリーから会社の被害の説明。

宗教団体が目に見えた形で影響力を増してきた。


11月26日(水)くらいにどうとっちめるかの予定立てた。inロロの洞窟


例のニュースが20日とかにSNS上で放送(一般放映ではない)。ロロが動画を知るのは26。組織とっちめるプロジェクトは26開始。20~26その間でインターネットでわやわや。


分かりにくいと思って時系列書いてみました~。

「ターゲット補足。こちらエージェントロロ。どうぞ( ー`дー´)キリッ」

「確認した。こちらエージェント蓼科。1本先の通路からも確認が取れました。どうぞ。」

「カフェ内待機組エージェント春、席の確保に成功。どうぞ。」

「ははは・・・。あの・・・これ・・・やる意味あるんすか・・・??」


事件は会議室で起こっているのではない。現場で起きているんだ!

この理念をもとに、早速、蜂賀の予定が合う日と、ターゲットが行きそうな場所、よく行くカフェの日程が被る日を探した。


すると、先日の会議から5日後にちょうど蜂賀の予定が空いていた。また、ターゲットも北区のビルにお出かけするというではないか。

北区のカフェの飲み物の写真をよく上げているので、そのお店に行くことは間違いない。カフェ内で過ごすことはないかもしれないが、ビル最上階の共有スペースでも十分にジェリーの作戦は実行可能だ。



「こちら、総監督、字絵里。それぞれターゲットの補足、場所の確保を確認。そのまま任務の遂行を命じる。」

「「「ラジャー」」」



北区のビル1階。ターゲットの尾行を全員で行っていた。

今回この任務に参加しているのは、モブ1,2,3。ロロ、春、蓼科だ。


イケメン担当の蜂賀はもちろん連れてきている。


総監督として、ビルの外、1つ隣の何もない土地に駐車している車の中にジェリーが待機している。その補佐として鶴飼だ。


「ジェリーさん。視線を向けてはいけないとのことでしたが、尾行はいいのですか??」

「いいのよ。まだ、一般人として溶け込んでないから。」

「・・・・なるほどですね・・??」



何もない土地にポツンと1台だけ止まっている高級車はかなり目立つだろう。だが、抜かりなく、ビルからは直接見えないように止めてあるので安心して欲しい。

蜂賀は強制連行された上に、春からの説明が、金で女を落とせ。としか言われなくてとても困った。



「あの・・・すごく目立ってねえっすか・・・??俺たち・・・・。」



最近仲良くなった蓼科に聞こうと思ったのだが、会社の外で見る彼と、中で見る彼が全然違って見えたので最初は慣れるのに時間を必要とした。

会社で見る彼は、食堂で荒ぶりながらも、上司を尊敬し、切磋琢磨しているように見えたのだが、ここではどうも違うらしい。

その面白さに変わりはないのだが、悪ふざけが過ぎる。

ああ、これは春さんと同種だ・・・。と思う瞬間がふと訪れるのだ。



驚きつつも作戦を詳しく聞いたところ、ターゲットのお勘定を払い、ターゲットに万札を渡せばいいと言われた。あと、ターゲットは一切見るなとも。


これだけ言われてすぐに現場入り。

こんなに雑な扱いをしてくるのは、彼らだけっす・・・。と嬉しいような悲しいような。


・・・やっぱ嬉しくはないっす。


「大丈夫だよ~(*'▽')ターゲットにさえ怪しまれなければ!!」

「蜂賀くん!大丈夫!!僕もいるからさ!!!」


何が僕もいるから大丈夫なのだろうか。

詳しく聞こうとすると、あからさまに目をそらし、説明が「ごにょごにょ」となる始末。

何か後ろめたいことがあるのだろうかと不思議に思った。


そして、ここらへんで蜂賀は理解する。


彼と仲良くなることには代償必要なのだと。


春先輩と繋がっていると当初は知らなかった。本当に食堂であったときは仲良くなれそうと思っていたのに。


・・・・騙された気分っす。


「そうだよ~( ̄∇ ̄)。今回の主役はどれだけぼくちんたちモブが頑張れるか。どれだけ君に花を持たせられるかにかかってるんだあ~( ´∀` )。そう主人公はぼくちんたちモブなんだよお~??」


それにこの変な帽子をかぶった奴はなんだ??・・・なんだか春さんと似た香りを感じる。初対面なのにグイグイ来るし、今もすごく私情がまざった目でこちらを見てくる。



「そう・・・っすか・・・??ていうか、鶴飼さんはどこっすか??俺、彼女に会うために今日来たんすけど??」

「そうか!!ロロの言うとい通りであるならば、僕たちが主役という考え方もあながち間違えではないですな!!」

「そうだよ~(/・ω・)/主役は君だ!!!」

「き・・・聞いてねえっすね・・・。」



午後16:00ターゲットはカフェに向かって歩いている。1階の橋につながる出入口に近いところにあるお店だ。中央からそこまでは葉脈のように何本か左右に行ける通路がある。

そこの角から覗く、移動、覗く。の繰り返し。


ロロ、春、蓼科の服装は某有名衣料服店「ウニ黒」で買ったパーカーとジーンズ。パーカーは黒で統一している。


黒。それは意外と風景に溶け込めそうで溶け込めないそんな色なのだ。

モブが溶け込まなくていいのかって???

光と影があるように、モブが花の影を演出するという意味では間違っていないだろう??


蜂賀は何といっても花役。しっかり華が無いといけないため、パーカーにバラが描かれた「ウニ黒」のパーカーとジーンズになっている。バラはロロの手描きだ。

一応有名人なので、髪色は黒に染めてもらった。


多分ばれないだろう。


そんなファッションの彼らはもちろん目立っている。

行動が不振なことも目立つ理由の1つであることも認めざるを得ないが。



「あ、カフェ入った。・・・こちらエージェント蓼科。入店を確認。どうぞ?」

「こちらエージェントロロ。蓼科の確認の確認を行った。OKだ。どうぞ?」

「ちょ・・・何!?ロロ?余計なこと言わないでくれない?頭がこんがらがるわ!」

「こちらエージェント春。入店を確認。どうやら店内で食事をする模様。」

「「ラジャー!!」」


「俺、なんでこんなことしないといけないんすかねえ・・・。」


蜂賀は遠い目をしていた。


俺もこの集団の一員だって思うと、心が痛いっす。

芸能の仕事をつらいと思ったことがないのは、彼らのおかげだと常々思うのだ。



ターゲットが入店してすぐ、春と待ち合わせをしていたという体でロロ達も入店した。




*********



入店したときにはいつものお気に入りの席は埋まっていた。


ハニのお気に入りの席は窓際の一番奥の席。


しょうがないので、窓際の真ん中のテーブルに座ることにした。今日は急いでいないから、ゆっくりお茶しようと思ったのに。


彼女は内心苦言を垂らした。



窓際のお気に入りの席には光に照らされた黒パーカーの男が一人。

優雅に紅茶飲んでいる。



「ふう~。まだですかねえ~。」



眩しそうにゆがめられた眉と反射する瞳の色。綺麗な横顔に引き付けられる。


少しだけ、視界に入りやすい位置に座ろうかなって思ってテーブルの窓側の席に行く。そこに移動する途中で聞こえた声は誰かを待っているようだった。


(最近は何となくいいことがないなぁ~)


お気に入りの香りがする紅茶を店員に頼んだのち、もやもやが募る心に耳を傾ける。


11月からだろうか。


周囲に違和感を感じるようになったのは。10月は特にそう思ったことは無い。

なぜかわからないが、視線を感じるのだ。

いつものように買い物に行き、帰ってくると必ずと言っていいほど、違和感があった。

何だろうか。



何かを見逃してしまったような違和感。


それを感じ始めた当初はまだいい。11月の半ば頃になってからその違和感は顕著になった。


SNSでできた友達のA子。

ハニととても気の合う子で、よくハニの好きなブランドの商品がどこどことコラボするよ!!とか、私お揃いの色違いのがどうしても欲しくて買っちゃったとか。


10月半ばにフォローしてくれたんだったかな・・・。


同じ趣味で盛り上がるようになった。

だけど、その子とよくSNS上で会話するようになってから、ハニの生活態度が変わったのか分からないけど、会社で叱られるようになった。


何回も確認して作ったはずの資料が間違っていたり、同僚からハブられたり。


散々なことがなかった。


そのことをA子に相談してからしばらくして、彼女との会話を苦痛に感じるようになった。もちろん直接会ったことは無い。SNS上のアカウントだけでの会話。


「私も辛いことがあって~・・・仕事辞めさせられちゃった。」


A子私と同じで苦しんでることがあるんだ~。


「でも、助けてくれた人がいて。それで救われたから、ハニちゃんの事も助けたいの!!」


なんて優しい子なんだろう。

同僚は一方的に理由もなくハニを嫌って離れていくのに。


ハニはこの言葉があったから、辛抱できた。

同僚と会話をしなくなったけど、1人でいるのにも慣れた。

相変わらず失敗はなくならないけど。


「大丈夫??辛くなったらすぐに連絡してね。」


ありがとう。もう大丈夫だよ。


「ハニちゃん。辛い?助けたいんだけど、私じゃ職場には行けないからなあ。」


ほんとに優しい。ありがとう。でももう平気だよ。

買い物に行ったら辛いこともすぐ忘れちゃうからね!!


「ハニちゃん。無理してるでしょ!!辛いことはつらいって言ってね!!」


・・・・そんなことはないよ。

(ハニは周りから見たらつらそうな人に見えるのかな)


「ハニちゃん。辛い??私、ハニちゃんの悩みを解決したい!!」


この日は仲良くしてくれていた上司からも、冷たい目で見られたし、冷たい態度で対応された。

仕事だけ淡々とこなしてたのに・・・・嫌われた???


A子に、


”上司は失敗しても、ちゃんと叱ってくれて、嫌わないで対応してくれている。だから仕事はしっかりできているよ。”


って伝えたばっかだった。

でもこれを言ってしまえばA子は余計に心配してしまうだろう。

言わないでいた。


「ハニちゃん。何か悲しいことあった??A子に言ってごらん??」


・・・何にもないよ。


「ハニちゃん。でも絶対辛いことあったでしょ??悩みは打ち明けたほうがいいよ!!」


それは本心なの???

ハニが苦しんでいるのを見て笑ってるんじゃないの??


ねえ。




A子は今何をしているの?



どこで、何をしているの?



ぼーっと見つめていた店内が、黒で塗りつぶされてーーーー

「ごめんね~待ったかな~(-ω-)/。」



ハッと意識が現実に引き戻される。


声が聞こえたほうに目を向けると、お揃いの服を着た3人ほどの集団。

変な少年と目が合った。


(あれは・・・何??)








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