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ラクガガク  作者: 徳丸
第2章 宗教
35/57

33.名探偵その名も・・・


しょうがないからロロの家で集団お泊り会を強制的に開催した後、布団の取り合いになり、結局、じゃんけんで勝利したジェリーの手に渡った。


溶岩があるので基本的に寒くはないのだが、何となく布団をかけて寝たいという心理。

皆さんにはお分かりいただけるだろうか?



布団を所望していたパルルンは意外とあっさりしたもので、負けた瞬間は悔しそうにしていたものの、すぐに機嫌は直っていた。

寝床があればどこでも寝れる体質なので、まあいいかという結論に至ったのだろう。


ちなみに、全員の寝るスペースはリビングとなっている。秘密の部屋は秘密だから秘密の部屋なのだ。



蓼科はじゃんけんに早々に負けていじけていた。そして他のみんなが盛り上がっている時、

勝手に風呂を沸かし、勝手に「一番風呂は沸かした僕で!」と言ってきたのでとりあえず軽く殴っておいた。


勝手に人の家の風呂を沸かすだなんてよくある話だ。そんなに怒る必要はないだろう。



夕食は作りなれている蓼科が作ることになり、超簡単。お手製オムライスを作った。(ケチャップライス、ケチャップ少な目)


作っている最中、食べている最中、10分に一回のペースでロロが「ああ、こうやってぼくちんは貧乏になっていくのね・・・。」と言うのでうるさかった。


卵とお米くらいの食材費でとやかく言わないで欲しい。



食べてる最中にも言ってくるため、おいしく食べれないじゃい!!と切れたジェリーが万札を机に叩きつけてロロを黙らせるというのは一連の流れとなっている。


そして現在、朝の5時。ロロは秘密の地下室にいた。

他のみんなはまだ眠っている。



「ごめんねえ~(il`・ω・´;)。昨日は本当に全然みけさんの相手してあげられなかったよ~。」

「・・・・・。」


毎日一回はお話ししようね~なんて会話をしたのはつい最近の話。

約束を破ったなと、少し不機嫌なみけさん。


「あ~あのあれ。今日はずっと一緒に居よう??お膝の上空いてるなあ~ヾ(´ε`;)ゝ。寂しいなあ~(´Д`ι)。」


「・・・・(不機嫌です!を表すように尻尾を床にたたきつける)」


「あ~と、おいで~!!一緒にお絵かきしようか~ヘ(・ω・ilヘ)???」


みけの機嫌をうかがうように話しかけるロロ。

そんなロロに本当はもう怒ってないけど、構ってもらえるのが嬉しくて尻尾パタパタを継続してやってしまっているみけ。


一番の年長者はくだらねえと、呆れた目で見るのみ。


「みけさ~ん!!何したら許してくれる~ヾ(゜´Д`゜)ノ??」


その言葉に、みけの耳がピーンと立って、尻尾パタパタが一瞬止まる。

しかし、なぜかその反応を隠すように耳は立ったまま、尻尾パタパタを開始させた。


「何か欲しいものある~(`-д-;)?」


尻尾パタパタが止まる。

パタパタが始まる。


「何かして欲しいことある~(・´ω`・。)??」


尻尾パタパタが止まる。

パタパタが始まる。


「何でもしちゃうよ~(´・ω-*)??」


尻尾パタパタが止まり、髭をひくひくさせる。

おやおや。わかりやすい子だなあ~。鈍いぼくちんでもわかっちゃうよ~(*´ω`)。何して欲しいのかな~。


このままでは、みけがロロのいたずら心に巻き込まれると察知したパールが、そのやり取りに終止符を打つ。


『みけは首輪が欲しいんだと。お前の手作りで。』


パールがそういうと、「なんで!!言うの!!!」とロロをちらちら見ながらみけはパールに怒った。

そういえば前、家で飼われている猫は首輪をつけるんだよ~なんて話をしたっけか。


「そっか~。家猫の証だもんねえ~(*'▽')。今まで気づかなかったのもおかしい話かあ~。ごめんねえ~。今度作るねえ。」


嬉しそうに「別に!!・・欲しいとは・・言ってないの!!」というみけ。


そうなの?じゃあプレゼントは別のものにしようかな~って、いたずら心が働いて言いかけたんだけど、パール君にロロ?と、ドスの利いた声で止まれの合図が入ったのでいうのをやめた。


「何色がいい??」

「・・・・赤あ・・・。」


もう機嫌は直ったみたい。


みけとの間にもう一つ約束ができたのだった。



********



「では、昨日の続きから行きましょうか。」


昨日ジェリーが宣言を表明してから、パルルンは1人夜中に調べてくれていたらしい。

隈ができていた。

皆には自分から言わないが、顔に出やすいのですぐにわかる。


全員がパルルンの前で体育座りし、話を聞く体制をとった。


「まず、大前提として、この方が遁世教に狙われています。それを意識しながら作戦を立てていきます。」


パルルンはパソコンを立ち上げ、皆に見えるよう、自分とは反対側に画面を持ってきてくれた。


「10月25日の14:32のつぶやきからですが、この方が今いるのは北区。16:41にもう帰る。という意図のつぶやきをしています。

11月03日の地方に行ったとされる日は13:15に帰ると言っているので、それだけ自宅までの移動時間がかかるということですね。

この移動時間の関係と、さらに、11月03日に11:21のつぶやきから、彼女は地方在住ではないことが伺えます。」



画面を動かす。



「さらに、11月10日の05:02から08:30の約3時間30分のうちに彼女は仙台の、とあるお店まで移動した考えられます。20人くらい並んでいるときの時間帯は大体7時30分。

これは他の方のつぶやきを探しましたので間違いないでしょう。

なので、彼女の移動時間は2時間30分と推察できます。」



細かい情報収集からここまで詳しく彼女の行動を割り出せるとは・・・。

思わず、説明を聞いていたロロたちは「おおお!!」と声をあげてしまった。



「仙台から2時間30分。当時のゲート使用までの待機時間は、ネットに乗っているいます。

そこから逆算して考えると、いくつかに絞られます。

さらに、10月25日、19:02のつぶやきから、当時のゲートの込み具合、帰宅ラッシュ、込々で考えて、彼女が使えたゲート数は1つ。21:00に家についたというのは噓ですね。

もう少し早めに家には到着していたでしょう。

そして・・・。その2つの情報から、彼女の住んでいる地区は・・・新宿区。ですね。」




「「「「「うおおおおお!!!」」」」」




流石パルルンである。聞いていた皆もスタンディングオベーションで彼をたたえた。

まるで本当の探偵みたいだ!!!彼の有能さに惚れるのは男も女も関係ない。


盛大に褒められたパルルンはちょっと照れ臭そうに頭を掻いた。



「で、なぜ彼女が狙われているかですが・・・。

11月18日 00:29。明らかにつぶやきから精神をやられているのが分かりますよね。

11月16日 12:32。このつぶやきを見た宗教団体が目をつけたのでしょう。

恐らく、11月24日 11:20。ここで出てきた友達とは・・・会社の同僚とかではなく、ネット上の友達とも見受けられますし・・・。

日数的にもかなりのアプローチを彼女に仕掛けて、精神的に圧力をかけていることと思います。

性別が女性かどうかも怪しいところですよね・・・。何となく女性な気はしますけど。」




照れた表情から一転。苦々しいものに変化する。

ロロたちはそれすらも気づけなかったので、純粋に「すごい・・・。」とパルルンを尊敬していた。




「こほんッ。今説明した通り、彼女が行く場所がわかりました。彼女の周囲に遁世教はきっと姿を現します。しかし、彼女はすでにあちら側かもわかりません。

そこで、不自然さを感じさせないように接近し、悟られないように内情を探らなければなりません。

どんな状況、どんな話題で話しかけるか、考えてさい。」



普段であれば誰の指示であっても、指示されたことにぶつぶつ言いながら、作業を始めるところであるが、今回はみな違った。


パルルンの有能さに鼓舞された一同は意気揚々と彼女のSNSにかじりつき、どうゆう作戦がいいか、あだこーだ言い始めたのだった。



「あんた!!それは!!!ぷふふふふ!!!」

「鳴かぬなら・・・何とかっていうじゃないですか!!」

「なるほどですね。・・・・そういう見方もあるのですか・・・。」

「ちがうよ~(´>ω<。`)ノ彡☆。それじゃただの不審者じゃ~ん!!」



やいのやいの、現実味を帯びない作戦が飛び交う。

昨日までの疲れは寝て起きたら無くなっていたのでみんな元気だ。


「え、鶴飼さんいくつ(・∀・i)!?!?え、ぼくちんよりも年上なの!?」


話し合いが熱を持ち始めたころ、輪の中にいたロロの肩をパルルンが叩く。


「ちょっといいですか・・・??」


あ、今のセクハラに当たるのかな!?!?

ごめん。誤るよ~って違う??じゃあどうしたのさ??

せっかくどんな方法がいいのか話をしていたのに。この、はやる気持ちにブレーキをかけるだなんて・・・!!!


ロロはぎゃいぎゃい言うのだが、春は何も言い返すことなく、真摯な瞳で見つめる。


・・・・??どうしたんだろう??





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