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ラクガガク  作者: 徳丸
第2章 宗教
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24.懐かしのあの人2

ピクニックカンパニー。30階。さまざまな事務仕事をやるスペースだ。


「・・・・・何ですか??これ・・・??」


ここはパルルンに割り当てられた一室。・・・の隣の部屋。小高い丘を作る書類たちが床を覆いつくさんばかりに置かれていた。


「あ・・・・・?えっと・・・・。あ、今日来てくれるっていう新人さん?え、違う?まあどっちでもいいのだけれど。仕事が山積みなのよお~。君のために用意した部屋の隣の部屋にこれまでの観測データとか、売り上げ状況とかの資料が置いてあるから、まとめて欲しいのよ~。」


ジェリーに、今回の仕事場の監督責任を任されている上司を紹介してもらったところ、そういった状況らしい。

上司とその部下はいつも通り企画書を作成し、さらに上の人に掛け合わなくてはいけない。また、協力している他の偉い企業とスケジュールを組まないと・・・などこちらもこちらで猫の手も借りたい状況となっている。


「君の部屋は3017だから。3018に資料あるからねえ。よろしくねえ^^。」


早口で状況を説明した彼女はそういってパルルンを仕事場に送り出した。


辞職してしまった契約社員や、入社したての社員の穴埋めを今回パルルンがやってくれたら大分楽になるらしい。

同じような仕事をやっている人達の顔の生気がなくなりつつあるので早くいってあげて欲しいそうだ。


そしていざ、持ち場に行ってみたらこのありさま。山積みとは聞いたが物理的にとは思わなかった。


「・・・えっと・・・これを・・・まとめ・・・・」


右を見る。


「まとめ・・・・」


左を見る。


「まとめ・・・・れるわけないじゃないですか・・・。」


正面を見る。


いくらパソコンとはいえ?いくら秀才とはいえ?命は一つだ。こんなのをやっていたら精神がやられる。だが・・・給料が発生している限り、この脳みそのしわが無くなって、赤ちゃん返りしたとしても働かなければならない。格なる上は・・・


「・・・プロフェッショナルを呼びに行きましょう。」


人手が足りないのならば人を呼べばいい。赤ちゃん返りするのであれば赤ちゃんをあやせる人を連れてくればいいのだ。ちょうど彼の家は人脈だけは豊富。この利点を生かさない手はない!



え~と。口が堅く、彼に借りがある人材・・・・。


「誰がいいでしょうか・・・・。」


複数当てがある。なんだかんだ優しくて、困っている人がいたら助けずにはいられない人・・・・。

身分が高くなるほど、切り捨てる強さが身につく。そういった人は今回の助っ人としては適任ではない。正義を振りかざさずにはいられず、単純で、裏表がない。・・・・・・となると大分絞られてきた。


「あ~。・・・・・いましたね。ふむ。」


思い浮かべた条件に合致する人が2人ほど。人ではあればあるほどいいだろう。携帯で今すぐ来て欲しいという趣旨の内容を二人に送り付ける。


空いてても空いてなくても来て欲しい。別に来なくてもいいが、あなたたちの・・・・おっとこれはメールで伝えるような内容ではなかったですね。


こんな内容でいいだろう。秘密は握っているがそれは他人からしたらその中身は大抵どうでもいいものだ。

プロフェッショナル?ある意味プロフェッショナルだが、今回に限ってはそんな力は必要ない。文字を理解し、パソコンに打ち込むための手があれば誰でもよい。


「う~ん。来るまで・・・・・休憩しましょうかねえ・・・ふわあ・・・・zzz。」



*********




「だめ~(*´з`)。それは病気になりやすそう~。キラキラしてないからちょっとダメかも。」


「あ~それは、あっちの奴より味はいいけど・・・・ていうかどんなものを目指してるわけえ~(・ω・*)?。主旨がよくわかんなあい。種子だけに。」


「え?これが君の思う最良?実のなる数と、かかる日数の採算が取れてないんじゃなあい?時間は有限よ(-ω- )?。」


「あ、これいいと思うよ。ただ君さあ、よく説明が上手じゃないよねえ┐(-д-`;)┌ 。そんなんじゃどこ行っても通用しないよ?ぼくちんじゃないと見逃しちゃうね。」


蓼科の上司だとかは関係なく、研究員が持ってくるもの持ってくるものすべてにロロの親切心が作動する。


1回目・・・・2回目と周りの同僚たちがロロにダメ出しされていく様子に少しずつ皆の顔に緊張が宿る。ロロの年齢が発言と一致していない・・・。


なんならいつぞやの会議で経験した面倒臭い上司のような・・・デジャブが彼らを襲う。

ギャグに至っては1年前に解雇された上司と全く同じことを言っている。今は何をやっているのか、知らないが。


「「「「(やべえやつを引き入れてしまった!!!!)」」」」


研究内容はよく知らないはずなのに、的確に痛いところにぶっ刺さる。しかも余計な言葉付きで。

仕事はできるが会話が疲れる上司の典型!!1年前に解放されたと思っていたのに!!!


研究所の全員がこの仕事に暗雲が立ち込めたことを理解した。そして蓼科の言うことには耳を傾けようと心で誓ったのであった。


「お!!いいねいいねえ。この、生命力の強さ!さっきのよさそうな奴と掛け合わせたらいいんじゃないかなあ(^ω^)!!ぼくちんの若い頃もね、こんな感じでさあ。生命力にあふれ、死んでも生き返るような再生力があのだよ~(σ`゜∀´)!!懐かしいねえ。はっはっはっ」



「「「「(枯れても復活するようなものは食いたくねえよ。)」」」」



今日は数時間だけだったが、次からはほぼ1日一緒に仕事をすることになる。改めて最後まで注意をしてくれていた蓼科に、虚空を映し出した目と、空笑いを送りたくなるのであった。



「だから言ったじゃないですか!!ろくなことないんですって!!!」



彼の声は聞こえなかった。


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