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偏差値70は最強じゃない!  作者: 鮫の歯
序章 始まりの村
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偏差値26 召喚!! タルタロス!

カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ……………

「ソウタくん」


カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ

「はい?」

カリカリカリカリカリカリカリガッ!ゴシゴシ…カリカリカリカリカリカリ


「そろそろ勉強を止めて他のことをしないかい?」

カリカリカリカ………

「何いっているんですか!最近色々あったせいで勉強が遅れているんですよ!」

カグツチさんは少し怯むと

「遅れているといってもそこまでだろう?」

「いいえ!細かいですが予定より2日分、遅れています。早くその分を取り返して進めていかないと!」

「でもね~朝から6時間ぶっ通しでやっているじゃないか。疲れない?」

「何の!これからです!」

俺がペンを持とうとすると


「カグツチさん~ソウタに何か言ってくださいよ!いつもソウタは夜になっても3hぐらい本を読んでいるんですが最近5hぐらいやっているんです。」

ケイがこう言うとカグツチさんは目を見開いて

「5h!!じゃあ10時過ぎにねているのか!」

「あ、俺だけですが。ケイはもっと早くに寝てますよ 」


「ケイくんが寝てもソウタくんが寝なかったら体が休まらないだろう?もっと早く寝なさい。魔法について覚えることがたくさんあるが健康第一だ!」

「しかし1日勉強10h超えは当たり前でしたし計算するわけでもなく理解して覚えるだけならこれくらい………」


「駄目だ。ここは君がいた世界とは違う。そんなに勉強しなくていいんだ。受験もないし……あぁ似たようなものはあるが……」

あるの?

「あるんですか?」


「いいや大学受験に比べれば些細なものさ。とにかく!急いで勉強する必要はない!ゆっくり学んでいこう!」

うーん。

「わかってはいるんですが、どうしても落ち着かないと言うか………こんなゆっくりしていていいのかと。1日当たりの学習量が減ると悪い事をしている気がして…………勉強することは悪いことでもないし……」

するとカグツチさんは頭に手を当てて


「うーん。これはだめだな。ワーカーホリックならぬスタディホリックといったところか。 よし! 今日は違うことをしよう」

「何をするんですか?」

「まずは外に出なさい」






「あらぁ~カグツチ~ ソウタくんは何をやっているのかしら~?」

「見たらわかる。召喚魔法陣を書いているんだ」

リリエールは首をかしげると

「ん~?召喚はすでに教えたんでしょう~?」

「召喚獣契約をするんだよ。最近ソウタくんは勉強ばかりしているからね すこし息抜きをさせようと思って 」


「ふーん アタシは手を鳴らせば魔法陣を出せるけどソウタくんはそこまでじゃないのね~ 」

「まぁ慣れが必要だからな。空中に出したり描かずに魔法陣を出すのは人間には少し難しいからね 」


リリエールは関係無い、とでもいうようにして

「そうなの~~………魔法陣、大きくないかしら~?直径20mぐらいあるんじゃない~?」

「ソウタくんの魔力量だとどんなものを呼ぶのかわからないからね。大きくして損はないだろう 」

リリエールは遠くにいるソウタを見て

「こんなに大きいのを一人でね~略式と違って召喚者本人の魔力を込めて描かないといけないから大変ね~~ 」

「ま、細かい文字まで入れても30分ほどでできるだろう。暗記しているようだから1hはかからないはず 」

するとリリエールはカグツチに抱きついて

「じゃ~カグツチは今ヒマね~?さっそく……… 」

「お、おいちょっと待て!」

ズルズルと引きずられながら二人は草むらへと消えた。






「………フゥ。カグツチさん!出来ましたよって………あれ?」

カグツチさんの姿が…?


「こ……こだ、よ…ソ……ウタくん……」

うぉっ!

「カグツチさん!?杖なんかついて………どうしたんですか?」


リリエールさんが草むらから飛び出てきて

「フウ~!!気分は最高!絶好調!!」

肌がツヤツヤして上機嫌なリリエールさん………

なるほど。


「カグツチさん。お疲れ様です、少し回復しますね 」

「あ、ありがとう……」

「あの、魔法陣完成しました。」

「おお、じゃああとのやり方はわかるね?」

「はい、まず……」



 召喚獣契約はランダムに召喚して出てきたモンスター、または人間と主従契約を結ぶことだ。


モンスターの場合言葉が通じないものでも仲良くなり心を許してくれれば契約ができる。

竜などの言葉が通じるモンスターは認めてくれれば契約ができるようだがなかなかそういうケースは無いようで。


人間が召喚されることもあるが大抵拒否される。いつ召喚されるかわからないし戦闘に巻き込まれ最悪死ぬからだ。法律で禁止されている国もあるらしい。(この国では本人が望んでいない時のみ軽い罰則)


呼び出されるモンスターの強さは原則召喚者の魔力量に比例する。

まれに召喚者よりずっと強いモンスターが召喚され、食い殺されることもあるらしい。


契約に成功したらいつでもどこでも呼べる頼もしい味方になるのだが………



「一匹目!」

魔法陣に触れて魔力を流す。

魔法陣が光り、出てきたのは………


「ピッ!」


…………鳥?

黒い……カラスほどの大きさの鳥だ。意外と大きいな。

「これは……?」

神眼によると………ムミン?

「えーとたしか……これは……」

カグツチさんはフラフラで頭が動いていない。リリエールさんに絞り取られたからな…休んでいてもいいのに。


「ああ!ムミンでございますか!」

「ラコン?」

そばでイハサクさん相手に特訓していたラコンとマインが寄ってきた。


「なにこれ!かわいい鳥だー!」

「ムミン?どんな鳥なんだいラコン?」

ラコンは鳥に警戒されながら

「この鳥は見たものすべてを記憶しているといわれております。人語もある程度理解でき、そしてそのイメージを魔法で伝えることができます。求愛の時見せ合う習性なんだとか。」

おおすげぇ。


「この鳥は黒くてパッとしない鳥でございましょう?他の鳥と区別がつきにくいので昔の魔術師がこの鳥を使い相手の家を覗いたり毒を持たせ殺したとも………」


「やけに詳しいね。」

「我も偵察に使われまくったので!」

胸を張るところではないぞ。


「ふーん。偵察に使えそうだな。」

「地味だけどすごい鳥なのね~」

マインが触ろうとしたら


「ピッピ!ピチュルチチ!」

「な、なんか喋ったよ!」

「え~と うるさいこの人間!俺と契約がしたいんだろ?いいけど呼び出す度にエサがほしい。いま何かくれたら契約してやろう だってさ。」


「すごい!鳥の言葉がわかるの?」

「スキルでね。」

神眼でも解るがな。


「主、ならこの鳥に魔法を使わせずに見てきたことを言ってもらえることも可能でございますね 」

「お、そうだな」


「ピィイ!」

ムミンが翼を羽ばたかせて催促してきた。

「あ、ごめん……朝のパンの残りだけど 」

ムミンは奪うようについばむと


「ピ……ピ!(ウマイ!)」

「満足したみたいだね。 」

「じゃあソウタくん、契約の魔法を」

「はい! 召喚獣契約………印!」


腕に乗ってきたムミンの脚を指で触る。

ポワッとした光が出て、契約完了だ!


「これで、いつでもしょうかんできるね 」

「じゃあ元の場所に帰してあげようか」


ムミンを魔法陣を通して帰した。




 その後ーーーーー

足の速い馬のモンスター、レイスートや気配を完全に隠すことができる狼のモンスター、ヒニウルフの群を召喚し、契約した。


「ふー。さすがソウタくんの魔力量だと呼び出せるモンスターが違うね。 」

カグツチさんは地面に座った。

「普通だとどうなのですか?」

「小動物系だね。しかし鳥でもムミンのような超レアなものではなくただの小鳥だったり………修行をかなり積んでもう少し上のランクのを呼ぶけど…何回もチャレンジしてやっと役に立つモンスターを呼び出せるんだ。 」


「流石主でございますねぇ!全くの素人でもすごいモンスターを呼んだのですから!」

…………………

「それほめてる?」


「ははは、まだ召喚に慣れていないからね。私やリリエール、あとトルエノもいいね。召喚の練習をして慣れていこうか 」

「あらぁ~?アタシを召喚するの~?魔王だから普通と違うわよ~?」

「そうだった。私たちだと少し魔法陣の文字が違うんだよ。 」


「 ? 」

「ああ本に書いて無かったか。あれは人間用だからね……私達神や魔王のように神秘的、………失礼だが上位の存在を呼ぶ時は魔法陣のつなぎ方が少し……ここ」


「ここですか?」

カグツチさんが指差した所を見た。

「そう。この文字の配列が逆になって……パンドラを呼んだときもそうだったんだけど呼び出される者の名前、もしくは種族名を書く。今回は空白でいいけどね。あとここにソウタ、ケイ、と名前を書き込んでおくんだ。そしてこことここを線でつなぐ。」


「本には書き換える前の魔法陣でもその上位存在を呼び出せると書いてありましたけど……賢神眼も」

「呼び出す分には問題ないんだ。可能だよ、だけど、例えば悪魔が召喚されたとき危ない。 」

「どんな?」


リリエールさんが言った。

「悪魔はね~人間の魂が欲しいのよ~だから召喚されたらどんな手を使っても魂を取ろうとするわ~『願いを叶えてやろう』とかね~~」

「あ~ありますね。そんな話。」

(あるんですか!?)


「そういう契約は悪魔が召喚された時点で問答無用で成立するわ~そしてほほぼ100%殺されるわ~ あ、アタシは大丈夫よ~?精力をもらうだけだから~」

ある意味そっちの方が恐ろしい。


「そういうことを防ぐために魔法陣を書き換えてフィルターをかけるんだ。有害な悪魔が召喚されないようにね。」

「フィルター……」

「名前を書くのは礼儀。神をただ呼ぶのは失礼だろう?ちゃんと『私は○○です。今お時間よろしいでしょうか?いらっしゃてもらうと嬉しいのですが。』と呼ばないとならない。」


「は、はぁ。」

「格式高い神だとこうしないと応じてくれないときもある。めんどくさいけどね。」

神様がめんどくさいって言っちゃったよ。


マインがため息をついた。

「神様ってめんどくさいね~カグツチさんなんか普通の人と変わんないのに~」

「おいおい私も神様で特別なんだぞ?」

「そうしないとなんて威張っていますね~我ならすぐ召喚に応じますが。」


「我々神にも色々あるのさ。安っぽく見られたくなかったりホイホイ出ていくわけにもいかなかったり。」


「ふふっあ(・)の(・)方(・)もプライドが高いわねぇ~」

「え?」

「なんでもないわぁ~ ソウタくん、せっかく魔法陣を書いたのだから何か召喚してみたら~?もしかしたら契約してくれるかもよ~?」


カグツチさん頷いて

「そうだね、やってごらん。上位存在とも仲良くなっておいた方がいい。」


簡単に言うよなぁ~

(でもソウタなら出来ますよ!神様に選ばれたんですから!)

(プレッシャーをかけないでくれよぉ~)


「はぁ。わかりました。では……」


魔法陣の前に立って、

「我が名はソウタ!我が魔力を以て汝を召喚せんと欲す!我が呼び掛けに応じん者はここに現れよ!歓んで迎えん!!」


魔法陣は光り続ける。さすがに一発では呼べないか…?


「……! 来た!」

カグツチさんが叫ぶと、

魔法陣の中心からゆっくりと出てきた。

…………鉄の、鎖の塊……?

出てきたそ(・)れ(・)は宙に浮いている。


「!! ガッ!!ハ……」


鎖が、飛んできた?体が縛られ、締め付けられる……!


「ぐあぁっ!!」

カグツチさん! くっ……全員縛られている………力が、出ない!


「我は……タルタロスの獄長にして冥界の支配者! タルタロス! 汝の招きに応えて此処に参った! ほう……珍しい、人間か!何用か!」


鎖がほどけていき中から黒服の、女の子?が出てきた。

静かに地面に降りるとこっちに歩いてきた。


俺達を縛っていた鎖も緩んで降ろされた。

タルタロス……?冥界の支配者…?

この女の子が?


歩いてくるとカグツチさんが怯えている。

「タ、タルタロス……本物か…?あぁ、どうして…?もぅイヤだ……あれだけは……」

小声でガタガタ震えながら呟いている…

ヤバい相手なのか?


タルタロスと名乗った少女は俺たちの前に立つと、

「あれ~?火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ) じゃーん!何でここにいるの?」


「ヒィッ!」


カグツチさんが後ずさりした。そんなに恐ろしいのか?なんだか軽いけど……


「あ、君ソウタくんでしょ?話は聞いてるよ!よろしくね?」

え?俺のこと知っているの?



続く。」


作品内クロスオーバーです。次回戦闘です。ポイント評価やブクマお待ちしております

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