偏差値23 プロメテウス
6000字あります。一日で書いた(打ち込んだ)のでどうぞ。
「プロメテウス様!?」
「久しぶりだね、カグツチ」
その声は、天空響いているようだった。
空に大きい白い穴が開くと、まばゆい光に包まれてゆっくりと、白い服を身にまとった、知的な雰囲気の男性が現れた。
「名乗らせてもらおう。私は先見の明を持つギリシア神話のティタン神、プロメテウスだ。」
青く透き通った髪と長い上衣をたなびかせながら、地面に降り立った。
カグツチさんが駆け寄って恐る恐る尋ねた。
「プロメテウス様、なぜこちらに降臨されたのですか?」
たしか、プロメテウスってメンデルさんの国、スキエンティアが祀っている……
プロメテウス様はやれやれと言った感じで
「私に予知能力があるのを忘れたか?ソウタ君が魔眼を手に入れるところを予知したのでタイミングをあわせて来たのだよ。あ、立ったままで構わない」
ついひれ伏しそうになった俺たちを見て仰った。
「あ!なるほど!」
「ところでソウタ君、義妹のパンドラに突然この世界に連れてこられ、困っただろう。代わって謝るよ」
プロメテウス様は深々と頭を下げた。
「い!いえ!とんでもない!!」
やばい、後光がさしている。本物の神だ。
「いやいや、彼女には悪企みをするくせがあるからね。彼女なりのサポートはしたようだが・・・至らなかった点が多いだろう。ケイ君もいきなりソウタくんに来られてびっくりしたと思う。うちの義妹が勝手なことをした。」
さっきと同様、深く頭を下げた。
「!!!!いえ!此方こそ!ソウタが来て毎日楽しくやっています!全然プロメテウス様が謝ることじゃないです!」
(ソウタ…確かプロメテウス様ってスキエンティアの神様なんですよね?)
「本当に申し訳ない。神は勝手な行動が許されないのだが、パンドラは管理神なので多少認められているんだ。カグツチたちもすまないね。こんなことガラじゃないのに義妹に付き合わせてしまって」
カグツチさんたちの方を向いたのでカグツチさんとミツハさんはビクッとした。
「とんでもない!お手伝いできて光栄です!」
「………ふむ、全員本心のようだ。有難う。そこにいるお嬢さん方、私のことを知らないだろう。私はカグツチと同じ神だが……少し違う。神ならざるものと呼ばれたこともある、そんな緊張せず、リラックスして欲しい」
「……!!」
さすがのリリエールさんもビシッと背を伸ばしている。あまりの迫力にリラックスなどできない。
なんというか……オーラがやばい。偉大なる神!感がすごい…カグツチさんたちからは感じられないオーラが出ている。
身長が三メートルほどあり、紺色の輝く衣が風もないのにたなびいている…………ついひれ伏して拝んでしまいそうだ。
「ふふっかなり面白いメンツだな。さて、本題に入ろう。魔眼がどういうものか、さっき教わったね?私は神眼を持っている。これをソウタ君にお詫びと応援を込めて贈りたいと思う」
「「「「「えええ!!?」」」」」
「別にくり抜いたりしない。神眼のコピーを作るだけだ」
神眼を!?コピーできるの?
「プロメテウス様?流石にやりすぎではないですか?」
カグツチさんが止めようとするのを手で制する。
「まあ待て。といっても能力の一部だ。すべてを与えると過干渉になるからな」
「そ、そうですよね………」
「私の神眼は……まず先にことを済まそう。私は話が長いのが欠点でね。ソウタくんの状態で私のもとに来てくれないか?」
「は!はい!」
「少し右目が痛むと思うが……そこは我慢してくれ。神眼、授与!!」
プロメテウス様が左手をオレの右目にかざした。
眩しく光ったので目をつぶると、何かが流れてくる感触とともに右目が強烈に痛んだ。
「うッグあああああ!」
あまりの痛さに…たってなど…いられない!!
地面をのたうち回った。
「「「「ソウタ!」」」」
カグツチさん達やラコン、マイン、リリエールさんが駆け寄ってきた。
い、いたすぎる…右目を両手で抑え、痛みを和らげるため治癒魔法を使っているが…足りない!
まるで右目がえぐられなくなってしまうような……
(ソウタ!大丈夫ですか!)
(ううう………い、イタイ・・・)
「ふむ……仮説と違ったか……何分人間に授けるのは私は初めてでね・・・すまない」
「初めてって…プロメテウス様!ソウタ君は大丈夫なのですか!」
「うん・・・おそらく大丈夫だろう。今右目が神眼に変わろうとしているのだ。それなりの苦痛はあるが、そこまでとは思わなかった。………すまない私のミスだ。」
う……うぐ……
皆が心配して覗き込んでいる。
「は…ハア・・・ハアハア…ハアハア」
「大丈夫かい?」
カグツチさんが抱き起こしてくれた。
「……はい。もう痛みはだいぶ引きました。」
「それではソウタ君、今抑えている右手を外して、右目を開けてくれるかな?」
そーっと開けてみると、
[認証開始、岩、樹木、粘土、真砂土、空、人間、神人二名、、竜人、サキュバス………]
「な、なにか認証開始って…空中に文字が・・・」
ゴシック体?明朝体の文字が浮かび上がっている・・・
「あ!目の色が違う!」
「うん、正常だ。たしかに目の色が変わったね。成功したようだ。ならば次に右目に魔力を込め給え。身体強化の要領でいいから」
オレも身体強化はできるが何分運動音痴なのでとんでもない力でとんでもないことをしでかしそうなので普段は使わないようにしている。
「え……っと。うおっ!!」
[岩石…花崗岩 樹木…トウチニギ樹齢87年、スミ二カダ樹齢34年 空気構成成分窒素77%酸素22%二酸化炭素0.01%…]
更に木や岩、人についての詳しい情報が文字になって見える……
「オオオ!?」
森の方を見るとどんどん日本語で文字が出てくる・・・空中を見ても気体の名前が出てくるし…かと言って人が居る方を見ると来ている服の素材や簡単なプロフィールが表示されるし・・・なにこれ!?
「どうしたの!ソウタ君!」
「ソウタ君にはここにある、草木や君たちの詳細な情報が文字媒体で見えている。ソウタ君、もっと魔力を込めてご覧。もっと詳しく見ることができる」
「本当だ…!」
ついに個人情報レベルまで見える……コレは知らない人にあった時使えるな…
「生物に対してだと最高でその人の考えていることがわかる。虫や動物についても、だ」
「「「「「ええ!?」」」」」
思考が読めるのか!?
「プロメテウス様!いくらなんでも……」
カグツチさんがあわてて言った。
「うーん、私はコレくらいは妥当だと思っているよ。ソウタくんは魔法があるこの世界のことを何も知らないわけだし、ガイドは必要だ。本人は望んできたわけではなくパンドラに無理矢理連れてこられたのだ。身内がアフターケアしないといけないだろう」
「うーん…そうですが……」
カグツチさんも反論ができない。
神眼はありがたいが、少し性能が良すぎると思う。考えがよめるなんて・・・
「プロメテウス様のおっしゃることもわかりますが、そもそも普通は神眼なんてもの、人間は持ちません。神ですら一部の者しか持っていないのに……能力の一部とはいえ人間であるソウタ君に与えるなんて、人間好きにも程があります」
それを聞くとプロメテウスは笑って
「はっはっはっそうだろうな。確かに私は人間が大好きだ!愛しているからこそなにか与えてやりたくなるのだよ!あ、あとソウタ君、その神眼はな、名を『賢神眼』といい、見える知識はすべて私からのものだ。ほぼすべてのことがわかる。使っていく内にわかると思うが……関連する情報なども見ることができ、魔眼と同じく特定の魔法の触媒にすることができる。」
「おお!」
例えばラコンを見れば竜人や竜に関する情報も別ウィンドゥで表示される……なんかのスマホアプリみたいだな。
「その調子なら問題なさそうだね。ケイ君も神眼を使えるが……君の魔力量だと残念ながらすぐに消費しきってしまう。申し訳ないがソウタ君の魔力を借りてほしい。いつもやっているだろう?」
うっ お見通しだな……
「あ!僕でも使えます!」
ケイだとこっちの文字になるんだな……スキルで俺は読めるからいいけど。
「それでは私はこれで失礼するよ。詳しいことはカグツチに聞いてくれたまえ。スキエンティアで研究の発表を見なければならないからね。何かあれば遠慮なく召喚してくれたまえ、分神がうかがうよ」
「「「「「はい!ありがとうございました!!」」」」」
「ではまた、スキエンティアでまっているよ!」
「(待ってる!?)」
そう言うと地面が光り、まばゆい光と共に消えていった。
「「「「「ッッふぅ~~~~!!」」」」」
張りつめた空気がゆるみ、全員息をはいた。
マインやラコンは地面にペタンと座り込んだ。
「あ~!ビックリした!いきなり来るんだもん!!」
じっとしていたストレスを晴らすようにマインが叫んだ。
「カグツチさん、プロメテウスって何者なんですか?」
「え~っと私と同じ神、だが私は日本神でプロメテウス様はティタン神なんだ。身長が高いのは巨人の神であり、起源神に近いティタン神族の特徴。私達とちがって実際にこの世界の一部を作り出した神様のひとりだ。」
「おお~!すごい!」
「そして人類に火を与え、動物の肉を食べられるようにしたんだ。」
「すごい神様じゃん!!」
いい反応するな~マインは。
「さらに予知能力を持ち、神々の戦いでは始まる前から敵である勝利する側を見抜いて味方し、戦略を授けたんだ」
「カグツチさんよりすごいじゃん!!」
「コラ!……で、知識の神でありこの世界のほとんどのことを知っておられる。ソウタ君に授けた神眼はそれの結晶とも言える。ちなみにだが『完全言語文字理解』、あれはプロメテウス様が創られた。便利なので私含めほとんどの神が所持している。」
「ええ!パンドラのスキルじゃなかったんですか!」
「そうだ。あと大変な人間好きでしられている。」
「へぇ~優しい神様なのね。」
「だがやりすぎる所があってね……火を人間にこっそり与えたときもバレてゼウスって神様を怒らせてしまって、生きたまま肝臓を山の上で鳥についばまれる罰を受けたんだ。おまけに神ならざるものって呼ばれたし。」
「ええ!残酷な!」
「不死だから死なないんだけど、まぁゼウスに有利な予言をしたことでゆるされたけどね。策略家なんだけど、一つのことに集中して周りが見えなくなるときがあるんだ……私もどれだけ苦労したか……」
カグツチさんはズーンと暗くなった。
なんとなーく想像することができた……
「あ、あとソウタ!瞳の色、黄色になっているわよ!」
話題を変えるな……いいけど。
「本当に?見えないけどそうなってる?」
「マインちゃんの言う通りだよ。神眼の方だけトパーズのように黄色だ。賢神眼を授かった結果、そうなってしまったんだね。」
えええ!?
「おお~左右で目の色が違いますとかっこいいでございます!主!」
「そ、そう?」
ラコンにそういわれると照れるなぁ。
(かっこいいのは目の色の違いですかね?僕の顔もですかね?)
(うーん、たぶん前者)
(え)
「ケイだとどうなるの?」
「うん?変わってみるよ」
((えいっ!))
「どうですか?マイン」
「え!両方青色だ!色が元に戻ったよ?どうなってるのカグツチさん?」
(え…ちょっとショックなんですけど…ソウタ…)
(まあまあ)
「あまり神眼に詳しくはないんだけど……さっき神眼の能力を発動していないときでもソウタ君の右目の瞳は黄色だったからね……恐らく魂と結びつけられているね。」
「どういうことでございますか?」
「恐らくソウタ君の魂にケイ君の体が反応し、神眼が黄色になり、ケイ君の魂のときは反応せず元の青色なんだよ。オッドアイになるのはソウタ君の時だけだ」
「おーなんか難しいけどソウタのときだけ色が変わるんだね?」
「そういうことだ」
へぇー
するとマインは笑って
「ならよかった!これで今どっちかわかるもん!今までどっちなのか分かりにくかったんだよね~雰囲気やしゃべり方でわかったけど。」
「そ、そうだった?」
「そうでございます主!我は気配で主なのかケイ殿なのか区別してきましたが、パット見わからないので困っておりました!」
「ご、ごめん!!」
確かに間違えられること多かったけども!そんなにわかんないかなぁ!
(ソウタと僕では全然違うのに!!)
「あっはっはっ!よかったじゃないか!これで私も二人の区別がしやすくなるよ。」
「カグツチさんまで言うんですか!!」
「「「アハハハハ!」」」
皆で笑っているといきなりリリエールさんが手をパンと叩いた。
「はい!注目!!」
「「「リリエールさん?」」」
「今日は~魔王であるアタシが主役よ~?メインはこっち!精神魔法を教えにきたんだから!」
あ、そうだった。魔王だった。
「ごめん、リリエール、忘れていたよ」
リリエールさんはいかにも不満そうな顔で
「んもう!プロメテウスが降臨したのは確かにすごいことだし、神眼を授かったのはめでたいことだわ~だけど、魔王のアタシを忘れてもらっちゃ困るわ!」
「ごめんって!拗ねないでくれよ」
「ま~~いいわ。 4人とも、精神魔法の幻の快感を倍にするわ~!せいぜい頑張って耐えることね~」
「「「「えええ~~!!!」」」」
ん?快感?
「あ、あとマインちゃんとラコンちゃんは後で教えることがあるからね~~?」
?
このあと、今日の主役をとられた悔しさを発散させるかのように快感にまみれた幻で俺、ケイ、マイン、ラコンを苦しませまくったのは言うまでもない。さすがサキュバス…一切触れずに焦らす系の……いやなんでもない。
気がすむとヘロヘロになっている俺たちをおいてマインとラコンに何か教えていたが………よく覚えていない。
俺達が立ち直ったときにはリリエールさんは魔法陣転移(召喚を応用したワープ)で帰っていた。ここの座標を覚えないといけないため、最初飛んで来たのだという。
明日から毎日精神魔法を使えるようにするため、耐えられるようにするため来るのだそう……あぁ~正直いやだ!
今日はケイも俺もかなり疲れたのでカグツチさんも……(絞りとられた)なの
で毎日やっているトレーニングと俺は魔法式の暗記だけやって家に帰った。
もう寝る。寝ないと……うん。男性諸君ならわかるね?寝ないとナニカが爆発しそうだ。
次回、「サブ 逆夜這い」に続く。
次回ちょっとあっちの方向に進みます。
なるべく抑えますがもしかしたら規約に引っかかるかもしれません。
その時はまあ……うん。
タイトルがやばいですよね。察せる人は察してくださいね。
来週も予備校の勉強の合間に!書いてやるぜぇ!





