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佐藤家の見る日常-自衛隊最強の父と異世界からやってきた聖女の母を持つ平凡な僕の青春  作者: 小澤りか


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***長男と親友の放課後、部活動の勧め***高峯航平の考察


***高峯航平の考察***



 佐藤凜―、小柄で、一見するとおとなしい、ごく平凡な後輩に思えた。

しかし、今、彼から、とんでもない発言があった。

私が、朝比奈会長の相棒―――?

佐藤凜、君は何を思って、そんなことを言い出すんだ!


 彼女は、簡単に「男性」に触れてはいけない人だ。

この地区に古くから続く神社「朝比奈神社」の正統な後継者だ。

辺りの安寧の歴史を守っていると古文書にも載っている実在の神社の、いわば姫のような存在なのだ。

 猪突猛進で正義感が強く、それでいてお節介で愛情深い。

おまけにとても美しい。

しかも、周囲の人間の為に自分に何が出来るかをいつも考えている人なのだ。


 父の仕事の関係で、(市役所の文化財課勤務で、地域の神社や祭りの保存活動に関わっている)この町の、ひいては県内の伝統や文化を小さなころから学んできた。

だからこそ、彼女の家、朝比奈神社を、その伝統を守らなくてはならないという彼女の熱い思いに共感できた。

協力したいと、強く思った。

そして、いつも彼女のそばで支えたいと思っていた。

そうあろうと、常に心掛けていた。

真面目に、清廉に、実直に。

 

自分でも、真面目過ぎるという自覚はある。

公務員向きだと小学生のころから言われていた、父を思えば、褒め言葉でしかなかったが。

そうだ、僕は常に彼女と―朝比奈神社を未来へ繋ぐために努力をしている。

決して、彼女の相棒なわけではない!


「「まさか!」」

 とっさに叫んでしまったが、同時に心臓が破裂しそうなくらいの感覚を思い出した。


昨日、朝比奈会長にぎゅうぎゅうと抱きしめられている佐藤凜の姿を見た時は、思わず頭に血が上ってしまった。

勿論、彼が悪いのではない。

すぐに冷静になるよう深呼吸をした。


しかし、ぬいぐるみを抱きしめるようにしている朝比奈会長に対しての、怒り?に似た感情が沸き上がってしまった。そう、胸が痛いほど、心臓が鳴っていた。


あれは―――もしかして、嫉妬…か?

誰に対して? 佐藤凜に対して…か?


 私に精神的ダメージを与えた佐藤凜…。

同じ「平凡」仲間だと思ったが…違うのか?


いや、違ってほしくない―――そんな矛盾した思いが胸を締め付けた。


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