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くすぐり魔女の館  作者: nice tickle


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第6話 くすぐり羽根の刺客

機械仕掛けのくすぐりマシンから、ローションまみれのくすぐり攻撃を受けたエレナ。彼女は足取り重く、廊下へ戻された。暗い石畳の廊下は冷たく、壁の燭台の灯りが影を長く伸ばす。隣には、門番のアンナがついてきている。脱出しようとしても、すぐにくすぐり攻撃で制圧されてしまうだろう。何より問題なのは、体に残されたローションだ。ローションがまだ乾いておらず、肌が敏感になり、わずかな風さえくすぐったく感じる。こんな状態では、走って逃げることなど夢のまた夢だ。


「このローション……いつまで効果が続くのよ……」


彼女は独り言のように呟いた。アンナはくすくす笑うだけだ。


「あなたに使ったのは、くすぐりの魔女が発明した特別なローションよ。長持ちするわ。今日、みんなからくすぐり回されれば、それがわかるはずよ。」


エレナは身震いする。こんな敏感な状態でくすぐられ続けるなんて、想像すらしたくない。


廊下の途中で、エレナの目が一つの扉に留まった。少し開いた扉からは、柔らかな光が漏れている。反射的に、彼女は覗き込んだ。警察の本能か、好奇心か。だが、扉の影に隠れていた影が動いた。突然、細い手がエレナの脇腹をつんっ!とつつく。


「ひゃっ!」


エレナの体がびくんと跳ねる。そこには、ブラウンの髪をなびかせた美女が立っていた。年齢は20代か。黒いドレスを着て、ベルトには柔らかそうな白い羽根が挟み込まれている。


「ふふふ、覗き見するなんて、悪い子ね? 私はミア。見ての通り、くすぐり羽根の使い手よ。魔女の応接間へようこそ。」


イタズラっぽいミアの声に、エレナは後ずさろうとしたが、ミアの動きは素早かった。彼女はエレナの腕を掴むと、部屋へ引きずり込んだ。アンナは廊下で笑いながら、ミアに言う。


「ミア、彼女の弱点は脇と足の裏よ。体力があるみたいだから、思いっきりくすぐってあげて! じゃあ、楽しんでね」


その言葉を聞いて、エレナはパニックになる。最初から、弱点を責められてはたまらない。


「やめて! 放して!」


だが、ミアはエレナを部屋の椅子に押し付け、縄で両手両足を縛ってしまう。エレナはタンクトップとショートパンツだけの無防備な格好だ。ミアはニヤリと舌なめずりをすると、右手でエレナの腹部を軽く撫でた。ローションがまだ乾いておらず、指の感触がヌルヌルと肌を刺激する。


「まずはナデナデして、感度を確かめてあげるわ~」

「くふふ!あはっ!んんっ!」


エレナの体は即座にビクンと反応し、笑いが漏れてしまう。


「あらあら? ずいぶん敏感になってるのね? ローションのおかげかしら。それとも、もともと敏感なの?」

「ローションのせいに決まってるでしょ!ははは! こんなの、平気よ……ひゃあ!あははは!」

「ふーん。平気なら、もっとくすぐったくしてあげなきゃね?」

「ひっ!」


今度はミアの指が腹筋を上下に滑り、軽くモミモミと揉み込みはじめる。ビクン、ビクンとエレナの体が動くと、ミアはニヤリと笑う。ミアの指は脇腹に移り、今度は両側からコチョコチョとくすぐった。


「ここはどうかしら?」


エレナの笑いが部屋に響く。


「ひゃああ! 脇腹、だめぇ!……あはははは!」


息が荒くなり、体をよじろうとするが、それを縄が許さない。


「ふっふっふ~! まだまだお遊びなのに、くすぐったがりやさんなのね?これは楽しくなりそうだわ!」


ミアは楽しげに続けた。首筋に指を這わせ、耳の後ろをくすぐる。エレナは首をすぼめようと必死だ。


「首も敏感ね~。ふふふ、両手を縛られてるから、防御できないなんて、かわいそう~。」


素手のくすぐりがエレナを消耗させたところで、ミアは羽根を取り出した。柔らかい鳥の羽根で、先端が細かく分かれている。


「じゃあ、本番にいこうかしら。羽根で集中攻撃よ。まずは、あなたの弱点の脇の下から。」


ミアは羽根をエレナの脇に軽く当て、上下に滑らせた。ローションの膜が羽根を滑らかにし、刺激が倍増する。ゾワゾワする感覚に、エレナは体をよじらずにはいられない。


「くふふふ! 羽根……こんなにくすぐったいなんて……あはははは!」


ミアはニヤニヤ笑いながら、羽を回転させるように動かした。こしょっ、こしょっ、と羽根の先が脇の下の窪みを撫でる。


「いひひひ!ひゃああ!あははは!」

「ずいぶん反応いいわね!くすぐり甲斐があるわ!」

「あははは! やめてえ……ははは!息が!」

「ふふふ、じゃあ、『脇の下は』やめてあげる。」

「え?」

「でも、ここも弱点だったわよね~?」


そう言うや、ミアは羽根を足の裏に移した。アンナから共有されたもう一つの弱点だ。羽根で執拗に土踏まずを撫でる。羽の軽いタッチがローションで増幅され、たまらないくすぐったさが襲う。エレナは足の指をギュッと閉じ、必死に足を動かそうとするが、縄がギシギシと鳴るだけで、くすぐりからは逃れられない。


「ひゃははは! 足、もうくすぐらないでぇえ!……あはははは!いひひひ!」


ミアは容赦なく続けた。羽をお腹に戻し、脇腹を滑らせ、次に太ももの内側をサワサワとくすぐる。


「ここも敏感よね~。こしょこしょこしょっ!」

「ひゃああああ!あはははは!んんっ!あはははは!ああんっ!」

「ん~? 気持ちいいの? 喘いじゃってるわよ?」

「そんなわけ!あははははは!ああんっ!」


集中攻撃され、エレナはもう笑いが止まらなかった。ローションの効果と羽の巧みな動きで、もう限界だ。涙が頰を濡らし、息が荒く、視界が揺れる。


ミアはようやく羽を離し、ニヤニヤ笑った。


「ふふふ、いい反応だったわ。でも、これ以上やると本当に廃人になっちゃうわね。今回はこれで見逃してあげる。」


そう言うと、ミアはくすぐりローションのボトルを腰から取り出し、エレナの体にかけた。体中にローションが飛び散り、肌が火照っていくのだった。


エレナは解放され、部屋から這うように出た。ローションと、先ほどのくすぐりのせいで一歩歩くのもやっとだ。


部屋の外で、アンナが待っていた。「ミアにやられたのね。次は私の番かもよ。」エレナは震えながら廊下を進んでいくのだった。


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