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くすぐり魔女の館  作者: nice tickle


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第5話 機械仕掛けのくすぐりマシン

アンナに導かれ、エレナは廊下をゆっくりと進んだ。先ほどまでアンナにくすぐり責めにされていたせいで、くすぐりの感覚が脳を麻痺させ、思考がぼんやりとしていた。


「はあ……はあ……どうして……トドメを刺さないの…?」


言葉が途切れ途切れになる。先ほどのくすぐりだけで、エレナは気絶寸前だった。あと10分もくすぐられれば、廃人になっていただろうに。アンナはくすくす笑いながら、エレナに言う。


「だって、その方が楽しいじゃない!あなた、くすぐりにとっても弱いくせに、体力だけはあるみたいね。だから、みんなで順番にコチョコチョして、たっぷり可愛がってあげるわ!」

「ひっ…」


エレナは背筋が寒くなった。確かに、警察官として、毎日トレーニングを欠かしたことはない。しかし、それが逆に自分の首を絞めるとは…。絶対、持ちこたえられない…。


アンナは暗い廊下にエレナを案内する。壁には古い燭台が並び、ぼんやりとした蝋燭の灯りが揺れていた。空気は湿り気を帯び、甘い香りが漂う。それはローションの匂いか、それとも魔女の呪いの残り香か。エレナの足取りは重く、アンナのくすぐりで消耗した体が言うことを聞かない。


「あら、ずいぶん動きづらそうね?今、楽にしてあげるわ。」


アンナは突然、エレナの制服に手をかけると、脱がせ始めた。警察のジャケットを剥ぎ取り、シャツをめくり上げる。エレナは抵抗しようと必死にシャツを押さえ込むが、脇の下や脇腹をくすぐられると、力が抜けてしまう。アンナはコチョコチョと片手でエレナを弄びつつ、もう片方の手で着実にボタンを外していく。


「あははは!やめて……返して!ひひひひ!」


だが、アンナは容赦なく制服を脱がせ、捨て去った。残されたのは、タンクトップとショートパンツだけ。


「恥ずかしい……」


エレナは腕で胸を隠そうとしたが、アンナは笑うだけだ。


「ふふ、可愛いわね。さあ、行きましょう。」


今までは、少しはくすぐりを防げる素材だったが、この柔らかい布地1枚では、ないも同然だ。こんな状態でくすぐられたら、たまらない。アンナにまたくすぐられないよう、エレナは廊下の壁にくっつくようにして進む。


「ずいぶん怯えちゃって~。そんなふうに警戒されたら、余計くすぐりたくなっちゃうわよ~?」


そういうと、アンナは両手をわきわきさせ、近づいてくる。まずい。エレナは力を振り絞り、近くのドアに飛び込んだ。ガチャン!ドアが開くとその下は…空洞だった。


「きゃあああ!」


落とし穴…!エレナの体は落ちていき、下にあった地下室の椅子にすっぽりとはまってしまった。


「助かった…」


椅子のクッションのおかげで、怪我はしていないようだ。エレナが一息ついた、その瞬間。

ガチッ!音を立てて、エレナの両腕が椅子に固定された。慌てて立ちあがろうとするが、両足も金具で固定されてしまう。


「電気椅子…?いや…」


機械仕掛けの歯車が回り、エレナの両腕がバンザイの姿勢に固定された瞬間、彼女は全てを察した。


「まさか、くすぐり椅子…?」

「正解~!大人しく私にくすぐられてれば、罠に引っかからずに済んだのにね~。じゃあ、しばらく楽しんでね~!」


アンナは廊下からエレナを見下ろして笑うと、扉を閉めた。部屋は暗闇に包まれ、エレナはパニックになった。タンクトップとショートパンツだけの姿で、肌がむき出しだ。


「こんな姿でくすぐられたら…私…!」


機械のゼンマイがゆっくり回り始める。すると、いきなり、天井から透明で粘り気のある液体が、エレナの体に垂れ落ちる。


「冷たい……何これ!」


液体からは甘い香りが広がり、肌に染み込んだ瞬間、ムズムズとしたくすぐったさが広がっていく。まさかこれは…


「くすぐり用の…ローション…?」


ローションは特殊で、肌の感度を急激に高める。タンクトップとショートパンツはぐっしょりと濡れ、布の生地だけでもくすぐったくなってしまう。エレナは体をよじったが、金具がそれ許さない。


すると、椅子のあちこちから、くすぐりブラシが現れ、回転を始める。最初のブラシがエレナの脇の下に触れた。


「ひゃっ!くふふふふっ!」


軽い回転が肌を刺激し、笑いが込み上げた。


「あはは! 脇、だめ……くすぐったい!」


ローションのせいで、ブラシの感触が倍増している。次のブラシは腹部を狙った。回転しながら上下に動き、腹筋をくすぐる。


「きゃはは! お腹、弱いのにぃ!あははは!」


エレナは腰をくねらせながら、なんとかブラシから逃げようとする。しかし、そのせいでタンクトップがめくれ上がり、ブラシが直接肌に当たってしまう。ローションが滑りを良くし、ブラシは執拗に回転を続ける。


「あははは! もう無理!息が……ははは!」


それでも機械は容赦ない。足の裏にもブラシが触れ、回転を始めた。エレナの弱点だ。


「ひゃああ! くすぐったすぎる!あははははは!」


ブラシの毛先が土踏まずを刺激し、足指の間にも入り込む。エレナの大爆笑が部屋に響いた。体が痙攣し、金具が軋む。


今度は太ももの内側にブラシが触れた。敏感な部分をブラシが撫でるのだからたまらない。エレナは必死に股を閉じようとするが、股を閉じれば閉じるほど、内ももにブラシが強く押し付けられ、くすぐったさが増幅する。


「ああっ! 内もも、だめぇ……ははは!」


くすぐったさの負のループに、もうエレナの笑いは止まらない。しかし、くすぐり椅子は容赦ない。ゼンマイがカチカチと音を立て、ブラシの速度が徐々に上がる。エレナの意識が朦朧とし始めた。


「ははは! もう、耐えられない……いひひひひ!……あははは!ひゃああ!」


ローションのシャワーが再びエレナを襲う。今回は首筋と背中だ。首のブラシが回転し、耳の後ろをくすぐる。背中のブラシは肩甲骨の間を狙う。ローションが背中をすうっと撫でて、背筋にモゾモゾとした感触を残す。


「くふふふ! 背中、くすぐったいよぉ!」


エレナの体は汗とローションでべっとりだ。息はゼイゼイと荒く、視界が揺れる。トドメ、とばかりに、くすぐり椅子は全ブラシを同時に稼働させた。脇、腹、足、太もも、首、背中。回転するくすぐり攻撃が一斉にエレナを襲う。


「うわぁぁ! だめぇ!いひひひひ!……あははは!」


もう、自分が何を言っているかすらわからない。あと少しで、廃人になる。


だが、突然、ゼンマイの音が止まった。カチッ……と最後の音が響き、ブラシの回転が弱まり、止まる。ローションの噴射も途切れた。金具が緩み、両手と両腕が解放された。彼女は床に崩れ落ち、放心状態だ。


「はは……はあ……止まったの……?」


涙を拭い、息を整える。部屋の扉が開き、アンナが覗き込む。


「あら、ゼンマイが切れたのね。運がいいわ。でも、くすぐりはまだ続くわよ。さあ、他のメンバーのところに案内してあげる。今度は、逃げようなんて考えないことね。」


エレナは立ち上がろうとしたが、体力が尽きている。アンナからはしごをかけてもらい、這うように部屋を出た。タンクトップとショートパンツがローションで濡れ、肌は敏感のままだ。笑いは着実にエレナの精神を苛んでいる。


「もう……こんなところから出たい……」


だが、廊下の先には、新たな人影が蠢いているのだった。


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