侵入
砂嵐の不快な音が静まり返った職員室になりつづける。
「おい、なんだよ今の!ニュースキャスターがカメラマンを襲っていたぞ!これは何かのドッキリか!?」
混乱している男性教師を校長が宥める。
「落ち着きなさい!まずは私たちがすることは生徒を守ることです。もう学校に残っている生徒は少ないかもしれませんが全員集合させてください!あと生徒の家族に連絡を、急いで!」
校長の指示で教師が一斉に動き出す。校長の言葉は混乱している中の教師たちに明確な目的を与えることに成功していた。
まずは校内に残っている生徒を体育館に集合させるように放送が流れた。
次に校内に不審者を入れないために二人の教師が走って校門を閉めに行く。
「おい!もうそこまできてるぞ!絶対に校内にいれるな!」
「そんなのわかってるって!」
不審者は今まさに校内に入ろうと千鳥足で進んでいた。
「オゥラア!」
体格のいい教師が不審者に異能力”筋力強化”で強化されたタックルで突っ込み、校外に吹き飛ばす。
その間にもう1人の教師が校門の閉めるスイッチを押す。
「ナイスタックル!助かったぜ相棒!」
「なんてことねぇよ……ッツ!」
ハイタッチをしようとした教師が痛みに気付き片手を押さえる。
「おいどうしたその傷?」
「どうやらタックルしたときにやつに引っかかれたのかな?どっちにしろ、たいしたことないよ。さぁ、はやく校長に連絡しよう。」
「わかった。俺が連絡するからお前は出血をとめておけ」
「サンキュー。じゃあお願いする」
話が終わった後1人が携帯をとりだし校長と連絡を取り始める。
傷を負った教師はポケットからハンカチを取り出し血を止めるために手に巻きつける。
「はい、校長先生。今校門を閉めました。山田先生が怪我をしてしまいましたが…はい、本人も平気といってますし出血は多いですけど、はい、校門は僕が見ておくので山田先生はすぐに保健室に行って貰います。では失礼します」
会話が終わった後振り返り先ほどの内容を伝えようとする。
「相棒、校長には伝えておいたぜ。とりあえず保健室にいってこい。校門は俺が見てるから」
「ああ…サンキュー。すまねえが肩を貸してくれないか…気分が悪くて…」
「おい大丈夫か?オーライ、っさ立てよ相棒」
肩を貸そうとしたとき激しい痛みが首筋に走る。
痛みに叫ぼうとした教師だったが、力が入らず叫べない。両足で立つ気力が湧かずに二人は一緒に倒れこむ。
その勢いで開閉ボタンを押し。校門を開けてしまった。
首元を手でなぞるとみたことないような量の血が付着していた。
相棒の口元にも大量の血。もしかしてかまれたのか…?
首が熱い…さっきまであった激しい痛みはどこかにいってしまった…視界がぼやける…
最後に相棒をみると、そこには今まで満ちていた活力は見る影もなく、よく映画でみていたあいつにそっくりだった。
「ゾン…ビ……」




