分断
硬化した二人にぶつかったバスに乗っていた全員は慣性の法則に従って前に飛ばされる。
運転をしていた梁瀬、近くにいた小雪、綾香は前方に。
バス右側にいた山下、細田、前谷は衝撃かで割れた窓から放り出された。
残った僕と久美と楓はバスの中で衝撃を受けている。
フロントガラスを突き破り地面に体をぶつけた梁瀬だったが大きな怪我はなかった
理由は宗助が叫んだ瞬間とっさに異能力”武装”で全身に鎧を作り衝撃のダメージを減らすことができた。
地面と鉄の鎧が火花を散らしながらどうにか止まる。
すぐに後ろを振り返ると小雪も飛んできたので反射的に受け止める。
「大丈夫か!?那津実君」
「はい…大丈夫です」
一応怪我がないか全身を見る。
フロントガラスを突き破った可能性があったが運がよかったようだ。
さらに周りを見渡すと綾香が倒れている姿が目に入った。
近づいて声をかけると意識がないようで、返事がない。他の生徒を探そうとしてもバスで視界が遮られてどこに誰がいるのかを確認することができない。
「みんな!大丈夫か?」
「大丈夫でござる!ここには今細田殿と前谷殿がいるでござるよ!他はどうでござるか?」
山下の問いかけには久美が答えた。
「こっちには宗助がいるよ!」
どうやら衝突のせいでみんなは分断されたことを梁瀬は理解した。
「こっちはバスのせいでそっちに行くことができそうにない!そっちの様子はどうだ?」
「こっちは火の勢いが強いでござる。もしかしたら引火の可能性もあるでござる。一旦非難したほうがいいのではないでござろうか?」
「こっちも同じ!どうしたらいい?」
判断を仰がれた梁瀬は考え込み、この場に残ると引火の可能性やさっきのバスの事故の音でゾンビが集まってくるかもしれない。なのでここは山下の意見を取り入れることにした。
「山下君の言うとおり一旦非難しよう。幸い何人か固まっている。この3チームに分かれてそれぞれイミュを目指すんだ。それでどうかな?」
「わかったでござる。イミュに現地集合するんでござるね?」
「うん。宗助は私に任せて」
それぞれが別の方向に進む。
久美は動けない宗助を創造で創りだしたタイヤの付いたそりで運んでいく。
山下たちは細田、前谷を説得して進み始める。
梁瀬は小雪に声をかけるが気絶している綾香には声をかけようとしない。
小雪もそれを目撃しているが、それに何も言うことはない。
「ごめんね。綾香ちゃん…あなたに恨みはないけど、どうしても私にはやらなくちゃいけないことがあるの」
ゾンビたちが集まりつつある中、綾香は取り残され二人は言ってしまった。
ちょっと分断の仕方が無理やりですが、それぞれのやりたい話をやっていきます




