マナトとの約束
お盆超えたら投稿ペース上げたいです。
「クソォォォ!マナトォォォォ!」
マナトに外に放り出されたあとすぐにでも戻ろうと行動を開始したが、それは綾香に抑えられて動くことができない
。
「落ち着いて宗助!今まだ職員室が崩れているわ!」
「まだ中にマナトが居るんだぞ!はやく助けに行かないと!」
二人が言い争う中、久美が早足で駆け寄ってくる。
「宗助。井上さん。早くバスまで逃げよう…。今もなっているけどこんなに物が壊れる音がなってたら、あいつらがきちゃう」
「ダメだ…。バスまで行っても意味がない!」
声を荒げたのはこの中で一番の年上の梁瀬だ。
「さっきの間に鍵を取ることができなかった…。バスまでいっても、動かすことはできない…。あの崩れた職員室の中で鍵を探すことも不可能だ」
悔しそうにうつむきながら、正直に告白したが問題はないと久美は答える。
「大丈夫。さっき鍵の形をしっかり見た。私なら何個でも創ることができる」
自慢する風でもなく淡々と答えた。
ならばすぐにでも行こうと梁瀬は提案するが、宗助は納得しない。
「待ってくれ!まだ中に宗助がいて、もしかして助けを求めているかもしれない!はやく助けに行かないと手遅れになるかもしれない!」
宗助の必死の抗議が全員の行動を鈍らせる。
情がそこまであるわけではないが、ここで強力な異能力者のマナトを見捨てることが後々どのような結果を呼ぶのか梁瀬にはわからず、判断できずにいる。
そのとき職員室から人影が出てくることに気付いた。
「…!マナトッ!」
マナトが出てきたと思いすぐに呼びかける。しかし職員室からでてきた人影はもはや人とはいえないゾンビとなっている萩谷だった。
その萩谷は右手を前に出してきたと思ったら、後ろにいた親衛隊の一人が風船が破裂するように爆発した。
どんな原理かはわからないが、萩谷が異能力でやったということは間違いない。
あまりの突然の、そして一度見たら絶対に忘れないような光景に女性陣は悲鳴を、男性陣は逆に声が出せないでいる。
そしてなぜか親衛隊員たちが目的といわんばかりに次々と爆発していく。隊長である山下はすこしでも標的にされないようにと慌てて一番派手なピンクのハッピを脱ぐ。
そんな鬼気迫る状況で職員室からもう1つの人影が宙に飛び出してきた。
「マナトッ!」
親友が無事であることに何よりも安心する。
当人のマナトは真剣な眼差しで萩谷と対峙し、異能力で先端の尖っている棒を高速で射出した。
だが、それは見る見るうちに縮み萩谷にはなんの意味のない鉄塊になる。
マナトは驚いた顔をした後、何か考え行動に移そうとしたとき僕の目に衝撃的な光景が広がる。
急にマナトの右手が潰れる。
「アアアアァァァァアアアアアアアァァアァ」
悲痛な叫ぶがここまで聞こえてくる。
ダメだ。もう限界だ。マナトがやられてしまう。
助けようと飛び込もうとしたとき、次は左腕が潰れ大量の血が流れ出る。
「マナトッ!」
もう一秒でも我慢できない。僕は大声でマナトを呼ぶ。
「宗助!なぜ逃げない!いいか?よく聞けもしかしたら萩谷だけかもしれないけど。異能力者がゾンビになるといくらか力が増すみたいだ!僕でも手に負えないほどだ」
そうか…。だからあのマナトがここまで大怪我を…。
「僕もなんとか撤退する。だから宗助たちは先にバスまで逃げていてくれ!僕もすぐに行く!」
「…わかった!絶対に来てくれよ!」
さっきまで何を言われても絶対に助けに行くつもりだった。しかし、マナトがすぐに来ると僕の目を見て言ってくれた。
マナトが僕の目をまっすぐ見て力強く言ったことが過去何度もあったが、一度も約束を破ったことはない。だから今回も僕はマナトを信じる。
「みんな!バスに向かおう!マナトは後で必ず来てくれる!」
反対する人はいない。全員はバスに走り出す。
ここらへんからしばらくやりたい話が続くのでテンション高めです。




