鍵を取りに
安全に鍵を取りに行く(フラグ)
楓が気絶した後、みんなはとりあえず起こそうと全身をゆする。どうやら触ることはできるようだ。
「あ…私ショックで意識が…」
「すいません。厳しいことを言いますが僕達はイミュまで避難します。なのであなたの体を捜すことはできないと思います…」
「そう…ですか…」
「西ヶ野さんはどうしますか?」
マナトは西ヶ野さんが心配なのだろう。今後どうするかを確認している。
「うんどうしようかな…戻ろうと思っても戻れないし…一人だと寂しいし…」
少し悩んだ後吹っ切れたように彼女は決めたとつぶやきこちらに顔を向けてくる。
「きめたよ。私はあなたたちについていく。っていっても一人じゃ寂しいし心細いだけなんだけど」
茶目っ気に笑い言う楓だが声の震えから無理をしているのがわかる。当然かもしれないがいきなり自分が死んでいるなんていわれて平気のわけがない。
気まずい空気がながれるが、その空気を感じ取ったのかしどろもどろになりながら誤魔化そうとする。
「いや、あれだよっ。私馬鹿だから、もしゾンビの私をみつけたとき皆がアドバイスをくれるかもしれないでしょ?」
「…わかりました。では一緒に行きましょう」
「では、改めて今後の目的を確認しておこう」
梁瀬は再度目的を確認する。
「まずは遠征用のバスでイミュへ向かう。ただ鍵は職員室にあるからそこまで取りに行かないといけない」
「ただ考えられるのは途中の道でゾンビがいるということだ」
マナトは梁瀬の言葉に補足を加えた後、さらに注意をする。
「今のところゾンビは視力が悪く、聴力が良いだろうと予想されている。だからなるべく音をたてずに鍵をとって安全にバスまで行くことが目的だ」
「もし途中でゾンビに気付かれたらどうするでござるか…?」
「走って逃げるしかない。異能力はなるべく使わない最後の手段だ」
絶対にゾンビに感知されないようにしなければいけない。僕たちは心にその言葉を深く染み込ませながら屋上の扉を開けた。
今一年で一番忙しいけどやりたいことのために頑張ります




